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2004.10.02

桃太郎斬り!

 切り口がおもしろい。学習の友別冊「日本国憲法改悪NO!」(全労連・労働者教育協会編)の松元ヒロ「憲法」誌上ライブの「桃太郎」。
 
 鬼の立場で考えてみると、島でふつうに暮らしていたら、桃太郎が突然攻めてきた。これは侵略行為だと。島に財宝はあったが、どこから取ってきたか鬼もわからない。財宝を持って帰った桃太郎が本当の持ち主に返した様子はなく、これは略奪行為だと。桃太郎の部下は、犬と猿とキジで、人間の友だちはいなかった。命がけの仕事の報酬はきびだんご1つ。最低賃金に満たず、違法だと。3人いれば労働組合がつくれる。「犬・猿・キジに組合結成をすすめましょう」とよびかけている。ここまでが松元さんの誌上ライブ。

 イー・こども・ドットコムというえほんサイトから絵本の「ももたろう」を読んでみると、「悪いことが嫌いな桃太郎は人から宝物を奪い取る鬼たちがすむ島があるときき、鬼退治に出かけることにしました」とあり、鬼イコール悪は聞いた話でしかないことがわかる。鬼たちは酒盛り中を襲われた。宝物を持って「帰ってきた桃太郎を見て、おじいさんとおばあさんは大喜びでした。それから皆、なかよく暮らしたということです」としめくくられているが、持ち主に返して喜ばれたというような話は出てこない。

 子どもたちの夢をこわすような話だが、現実に似たようなことが起きてはいないか。「世界一」のハチマキまいて、「大量破壊兵器絶対あり!鬼退治」のノボリをたてて、イギリスとスペインと日本を家来に。鬼の悪事もいろいろあるが、「まだ話し合える」という声を聞かないで中東へ。

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コメント

いや、ワロタ。
そういえば「へぇ~」で有名な某番組で「桃太郎は実は残酷だった」ってネタを見たことがありますが、それと同じような視点かな?でも、組合結成まで行くところがすごい。

桃太郎で来ましたね。なかなか面白い展開で、座布団2枚!話は一方だけから見てはいけませんね。正義と思っていた人が実は・・・。今後も、どんどん斬っていただきたいです。

昔話といえば
昔話もグリム童話もイソップも本来は残酷な場面が多かった。だんだんめでたしめでたしの話に書き換えられていったが、矛盾だらけの話だよね。今の職場では、話す機会もなく残念!!

コメント2つも、うれしいです。
座布団2枚、松元ヒロさんのネタあっての展開なので、2枚を松元さんに。
中でふれた誌上ライブ、桃太郎部分のあとは憲法へと展開します。労働組合関連の資料(読み物含む)でこんなにおもしろさを感じたのは初めてです。
いちおう組合の寸劇担当なので、参考にしよっと思ったとさ。

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