都議報酬、時給1万5千円?!
勤務先に近いコンビニのアルバイト時給は昼間800円。帰りに立ち寄る別のコンビニは深夜時給1000円で募集を出している。
東京都の審議会に都議会議員が出席したときの報酬を、ネット検索で知ることができた。田中康夫・長野県知事が3年前の都議選で唯一応援した後藤雄一都議のホームページ(行革110番・世田谷)で。後藤都議が連日掲載している「パン屋の都政日記」の2002年9月30日付のレポートがその実態を明らかにしている。53ある審議会・評議会から2つのポストがふりあてられ、その委員・評議員の報酬は0円から2万9千円までとされ、2万円以上が40もあるという。この日記によれば、都議にも委員として報酬が支払われているという。
私がほぼ毎回傍聴している東京都社会福祉審議会、東京都児童福祉審議会も最高の2万9千円を支給しているという。社会福祉審議会には数名の都議が委員となっていて、この2年で少なくとも3回(2003年3月、12月、2004年7月)は出席しなければいけない会議がおこなわれた。
1回2時間、発言時間も数分。それで2万9千円。時給は約1万5000円。明日の福祉・保育をどうしていくかという審議が、おいしい仕事でいいのか。2001年6月の産経新聞都議選特集記事によれば、議長の月給は134万、副議長121万、各委員会委員長112万、議員108万、一時金を含めた年収は議長2355万、議員1900万。ほかに、政務調査費として議員1人あたり月60万円が会派に支給されている。当時より年収は若干削減されているが、これに加えて報酬を受け取ることがなぜ必要なのだろうか。
来年7月には東京都議会議員選挙が予定されている。ムダを省く努力をと、すべての候補者が選挙前に口をそろえて訴える。身近なムダに気づかない都議は大切なものを削ってしまうのではないか。そんなことにならないように、都議会と議員をしっかりみつめていきたい。
« 聞いていい 日本はほんとに 平和なの? | トップページ | スタート1ヶ月、継続は・・・ »
「政治」カテゴリの記事
- 若者が9条改憲に肯定的との先入観は誤り(2014.01.13)
- 政治に社会に組織に求められるプロセスの公開(2013.01.13)
- 子どもの権利を守るため、人にやさしい都政をつくる宇都宮けんじさんで~猪瀬さんでは保育施策は大・大・大ピンチ~(2012.11.28)
- 湯浅誠さん、都知事選に不出馬(2012.11.06)
- <声明>私たちは新しい都政に何を求めるか(2012.11.06)
コメント