平和な島を返してください
1995年、米兵による少女暴行事件に怒りが広がり、10・21沖縄県民総決起大会に8万5千人が参加した。高校生・仲村清子さんの「平和な島を返してください」という訴え(演説文はこちら)がニュースで全国に放送された。あのときの反響、響きは何かを変えたのか。9年たってもヘリ墜落事件や戦闘機接触事件が起き、基地被害というあってはならない「日常」は何も変わっていないのではないか。
仲村さんは現在女優修行中で、映画「カメジロー 沖縄の青春」や「軍隊をすてた国」に出演。完成したばかりの「マンゴと黒砂糖」という沖縄帰還者・戦争体験者の今に焦点をあてた映画では、ナレーションをつとめたという。彼女のホームページが今を伝えている。
成長し変わっていく姿と、変わらない基地被害。沖縄にとっての「日常」と、私たちにとっての「非日常」。暴行事件という基地被害を背負わされた少女も今は成人している。変えようとしないこの国に生きる私たちは、「平和な島を返してください」という、ごく当たり前の求めに、こたえられていない。
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コメント
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こんにちは。tamyレポートは私のはてなアンテナに登録させてもらっています。興味深く拝見させて頂いております。
仲村さんは私と同じ年齢でちょうど95年のあの集会の時の発言の姿が今でも鮮明に覚えています。同じ高校生があんなに立派にものをいう姿に正直感動しました。(当時、ちょうど第1回東京の高校生平和のつどいが間近で実行委員会の学習でもこの時の集会がビデオで流され、沖縄をめぐる米軍基地の問題、地域協定の問題を学びました)
>「平和な島を返してください」という、ごく当たり前の求めに、こたえられていない。
もちろん、政府が応えていないわけですが、僕は、本土の国民もこの訴えに十分応えてきていないのではないかと思います。
投稿: ちかもりひろみつ | 2004.10.08 11:42
ちかもりくん、ども。
コメントありがとう。
私も、政府だけでなく本土の国民がこの訴えに十分応えてきていないということに、同感です。
はてなアンテナのURL教えてください!
投稿: tamy | 2004.10.09 07:59