学校で起きたこと 1
私の中学は荒れていた。時がたつにつれ、後ろに空席が目立ち始め、中学2年になったときには、40人学級のはずが授業をうけているのは30人という状況に。タバコを吸うにとどまらず、屋上で花火があがったり、非常ベルが連日鳴ったり、状況は日々悪化していった。教師がビンタをはるなどは珍しくなく、今考えても異様な光景のなかで中学時代を過ごした。
入学当初の先輩が卒業し、後輩が入ってきた中学2年時の担任は女性のベテラン教師だった。口うるさくうつる担任への反発はエスカレートし、廊下でむなぐらをつかんで威圧するなど、クラスの荒れは深刻になっていった。誰もとめず、隣の教師がかけつけることも多くなっていった。
いま、全国的に少人数学級へ踏み出す自治体が増えている。東京都教育委員会は「基準については、児童・生徒の杜会性を養う観点から、現行の国の標準である40人とする」(2004年6月)という姿勢を基本的に崩していない。少なくとも小学校低学年は30人学級で、という声さえ届いていない。荒れ、体罰、学級崩壊、私の頃にすでに起きていた問題を解決していこうというメッセージは、施策として伝わってこない。
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