自衛隊が活動している地域は非戦闘地域?
小泉首相が10日の党首討論で、「自衛隊が活動している地域は非戦闘地域だ」としたことについて、公明党の東国対委員長は「客観的に言って言葉足らずだった。丁寧に説明すべき」と批判したという。つっこみがあまい。丁寧に説明すべきなんだけど、一生懸命説明した結果があの答弁だったことに気づかなきゃ。11日に「適切ないい答弁だった」って、自賛しているわけだから。
野中広務・元自民党幹事長は12日の報道番組で、ファルージャ総攻撃を小泉首相が支持したことについて、、「残念だ。成功を祈るような発言をなぜ日本の首相がするのか、非常に疑問に感じる」と批判した。村山富市元首相も、「自衛隊が活動する地域が非戦闘地域だ」と答弁した首相に対し「開き直っている。国会軽視だ」としたという。
ファルージャでは1000人以上が殺害され、米兵も20人以上がいのちを落としているという。ねらいだった首謀者のザルカウィ氏はすでに市外へ身を逃れたというのに。この攻撃の大義も問われる。
「湾岸戦争症候群、化学兵器が原因か…政府が報告書」(読売)の報道によれば、91年の湾岸戦争の帰還兵が原因不明の体力低下や神経症状を引き起こす「湾岸戦争症候群」について、米復員軍人省の調査諮問委員会は12日、「化学兵器のような神経毒性物質との接触が引き起こした可能性が高い」とする初めての報告書をまとめたという。
当時の米軍がイラク軍の兵器貯蔵所を破壊した際に浴びた神経ガス・サリンや生物化学兵器対策で投与されたワクチンや薬品類、今後の検討対象として、劣化ウラン弾や油田火災に伴う化学物質、現地での感染症などを挙げたとしている。
今回のイラク戦争でも、劣化ウラン弾は使用され、油田火災の化学物質などの危険もある。うちの子が行く所は、うちの子が行くんだから安全です、というような詭弁はもう通じない。戦争を支持した国のリーダーたちは、この報告書についての説明責任もあるはず。
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