話すことって、難しい
昨日は、若い職員の多い保育園で労働組合の話をしてきました。労働組合の力と役割、東京都の補助金の動向、最近の福祉をめぐる動きなどを中心にして。
最近は外で話をすることが多くなってきて、論理構成と話し方、ポイントのしぼり方に悩んでいます。売れっ子の斉藤孝さん(明治大学文学部教授)の本に手を出し、話をうまく展開していくにはどうしたらいいか、考えるようになりました。ふだんあまり本を読まなかったのですが。それでも、実際に話を始めると、知っていることをならべていくスタイルになってしまい、うまくいかないことが多いです。
1時間も話す時間があれば、聞いている人に喜怒哀楽を感じてもらえるようにしたいのですが。福祉に働く喜び、活動の中での喜び。制度が切りさげられていることへの怒り、それを支えている人たちへの怒り。その影響を誰が受け、どうなろうとしているのかの哀しみ。よりよくしていくために理想や理念、要求を楽しく語り、表現してアピールして広げていくことの楽しみ、子どもたちや職員が笑顔を浮かべる楽しみ。そんなようなことを。
東京の福祉・保育をめぐる状況は逆風で、その風を議会や審議会の場で感じているので、その手の話が多くなってしまうのが残念でならないのが率直なところです。若い職員が子どもたちのために、自分のために働き続けられるように、労働組合の魅力を感じ、意欲をもってもらえたら、うれしいと思って日々活動をしています。
所属の組合だけでなく、関係労組や団体の役員もやっているので、いろんな会議や集会などで責任を背負って発言することも増えてきました。また、重要だと思っている課題(宣伝戦略やことばの表現方法、インターネットの活用など)について改善を求める指摘も意識的にやっています。
何回に1回かは、まとまった話もできるようになりました。でも、昨日はいろいろ話を広げすぎてしまい、失敗しました。私の学習に役立ってしまったような。次回はリベンジしたいです。いろいろなことを試していこうと思っています。昨日は昼間の会議の発言も、ぶれてしまいました。人に伝えることって、難しいなぁと思った一日でした。
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