« 憲法第九条の誕生 | トップページ | 親失業、バイトで生活費やっと…私立高の学費滞納最高 »

2004.11.19

「本を読む」ということ 「3年B組金八先生」に学校現場の危機をみて

 11月19日放送の3年B組金八先生を観た。男女の人形を行き過ぎた性教育として問題視して、保健の先生と担任の坂本先生を処分へと動く校長が狭心症で倒れた。民間人の校長登用という流れに危機感を持ち、安定剤と抗うつ剤の服用が多くなっていったことで校長も苦しんでいた。

 この放送分は特に物議をかもすことになると思う。民主党の土屋たかゆき都議らが産経新聞記者を引きつれて、障害児学校へ乗り込み、性教育の教材につかっていた人形を、あえてならびかえて異様な形で取材・掲載し、都議会で取り上げた。東京都教育委員会は校長をヒラ教員に降格するなど16人の教師に対する処分をおこなった。

 どのように教えて考えあうかという工夫を重ねた教材がねじまげられ、わいせつなものとして「寝た子を起こすな」論でつぶされ、教師が処分されるという信じがたいことが起こったのだ。それを勇気をもって、この番組は取り上げた。産経新聞などは批判記事を書くだろうが。

 今日の放送では、世界は一冊の本だという読書がされた。からだも本だと。その大切さに気づいた生徒たちが荒らした保健室に、「失礼します」と声をかけて入っていった。保健の先生は「みんな、ありがとう」と返した。生徒は「すみませんでした」と反省を告げた。この短いやりとりに、涙した。

 私はあまり読書をしてこなったし、一人ひとりが生きているということが本だとすれば、それも積極的にふれようとか読もうということを、してこなかった。人の生き方にふれていくという、人から学ぶ読書を人にふれあってしていこうと思った。本を読む読書とともに。

 学校現場が異常なほどに追い込まれている。教師も校長も、生徒も・・・。

 七尾養護学校で起きた「処分」については、
 東京都障害児学校教職員組合  性教育バッシングを許さない人権救済申立
 などご参照を。

« 憲法第九条の誕生 | トップページ | 親失業、バイトで生活費やっと…私立高の学費滞納最高 »

学校」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 憲法第九条の誕生 | トップページ | 親失業、バイトで生活費やっと…私立高の学費滞納最高 »

2025年1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

ツイッター

影響されてるよー

注目!