親失業、バイトで生活費やっと…私立高の学費滞納最高
11月20日の読売新聞に「親失業、バイトで生活費やっと…私立高の学費滞納最高」という衝撃的な記事が載った。全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)の調査を取り上げたもの。
親が経営する会社の業績不振やリストラなど、家庭の経済的な事情で3か月以上学費を滞納している私立高校生が過去最高の1・87%。170校、生徒数計15万2000人を対象にした調査で。3か月以上学費を滞納している生徒は2849人(1・87%)で、過去最高だった昨年の1・49%を0・38ポイント上回り、1998年の調査開始以来、最も高い。1年以上の滞納者がいる高校は31校。入学以来、ほとんど学費を払っていない生徒も。経済的理由で今年4月以降に退学を余儀なくされた生徒も119人。
坂本金八流に言えば、生徒や家族にそれぞれの生きる姿という「物語」があり、「本」がある。この「本」が描いていた未来や可能性を、所得格差・教育の機会不平等によって書き換えを余儀なくされるという事態が広がっている。次のページはどうなるのか。もともと私立高校の授業料が高すぎて、教育の機会均等を奪っていることがもっと指摘されていいと思う。大学はともかくとしても、高校・18歳までの教育にかかる費用は人材育成のコストとして、国がしっかり予算をあてるべきではないか。
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