2000円のピースメッセージ 2枚のお札に願いをこめて
ファルージャへの総攻撃を、武装勢力の掃討という一言で片づけていいのか。Falluja,April2004-the bookに刻まれる事実は、明らかに虐殺を物語っている。平和憲法を持ちながら、大義の崩れた戦闘・占領に自衛隊を送りつづけ、「活動している地域は非戦闘地域」と言うリーダーを私たちはどこまで支えなければならないのか。
会議や飲み屋でイラク派兵がおかしいと言う。新聞を疑いながら読んで、小さな記事にこの国の行方を不安視する。老舗の運動体がおこなう国会デモや反戦署名をする。そんな一つひとつは、何もしないよりは行動的。でも何か内向きなような気がしてならない。
イラク意見広告の会が15日に発足し、12月2日の毎日新聞朝刊に「自衛隊のイラクからの撤退とイラク復興支援策の基本に戻っての再検討を求める意見広告」を掲載しようとよびかけがされている。すでに12月2日付の紙面一ページ全面に掲載されることが決まっているという。多くの国民の方々から共感を得る力を持ち合わせた著名人のメッセージなどを含む紙面づくりが準備中とのこと。一口2000円で賛同者の氏名も11月29日に振込通知が届いた分までは掲載されるという。
私は何度もこの手の意見広告に賛同してきた。意見広告にどれだけの意味があるのかはわからない。でも、私たちは外にむかって何かしっかりとしたメッセージを発信していかなければ、大きな流れを変えることはできないと思う。12月14日で期限のきれるイラク派兵の延長に6割以上の国民が反対し、賛成は3割に満たない状況にある。いま、2枚のお札で、平和への願いとイラク派兵を支持しないという思いを示す。この少しだけ外向きのアクションに小さな可能性を感じている。
初めて戦時下に自衛隊を送り、戻せないでいる。そして既成事実が重ねられ、憲法9条は変えられようとしている。
2千円での意思表示、高くはないと思う。
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