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2004年12月の記事

2004.12.30

2004年をふりかえって ありがとう

 2004年を私の視点でふりかえりたい。

【プロ野球再編問題】
 プロ野球選手会は、9月18・19日の両日、史上初のストライキを決行した。ぎりぎりの交渉が続くなかで、翌20日の試合に出場した会長・古田敦也選手は1安打を含むすべての打席で出塁し、ファンから大きな声援をうけた。ヤクルトの本拠地・神宮球場で相手の阪神ファンからも「古田コール」が。さらに、「負けるな!古田選手」「古田会長 閉鎖的な世界を変えることができるのはあなただけです」といった横断幕、ボード数十枚も揺れた。
 古田選手は声援をうけ、目を潤ませて、こう言った。
 「迷惑をおかけした人はたくさんいるから、全員が全員支持してくれているとは思わないけど、ありがたいことです。裏切らないようにしたい」

 「古田ありがとう」というファンの声と、選手が実感したファンの「ありがたさ」。ここに信頼と共感があったのだと思う。 

※参考「古田会長 熱烈コールに応え大奮闘」(スポーツニッポン2004/9/21)


【映画】
 今年、7月31日から東京・岩波ホールなどで宮沢りえさん主演の映画「父と暮せば」が公開。原爆で生き残った美津江は、「うちはしあわせになってはいけんのじゃ」とうしろめたさを抱え、自分は人を好きになったりしてはいけないとかたくなに。そこに恋の応援団長として亡霊の父親が現れて、励まし勇気づける。前を向けるようになった美津江は、晴れやかな表情で振り返り、こう言う。「おとったん、ありがとありました」。この台詞は、映画の宣伝にも大きく使われている。2005年3月5日から4月8日にも岩波ホールで再上映される。地域上映会の動きについては、また追ってふれたい。


【コミック】
 原爆投下から10年、1955年のヒロシマを舞台に、三十代の著者が「最もか弱き者たちにとって、戦争とは、原爆とは何だったのか」を丹念に描いたコミック「夕凪の街 桜の国」(著:こうの史代 双葉社)。漫画アクションに掲載されて好評だった「夕凪の街」と「桜の国1」、描き下ろしの短編3作の構成で10月に単行本化。「生き残ってしまった」思いにかられる女性は、淡い恋に「うちはこの世におってもええんじゃと教えてください」と問い、「生きとってくれてありがとうな」と心が結ばれる。しかし、原爆症が襲いかかり。

 第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞作。中国新聞、朝日新聞、読売新聞、北海道新聞など多くのメディアがこのコミックの魅力を取り上げた。初版、2版と重ね、3版に入ったという。本の購入サイトamazon.co.jpでは、堂々売り上げ第1位(12月30日午前11時現在)。

 さまざまなブログでも反響が広がり、コミックについて語られているが、「生きとってくれてありがとうな」がとても印象に残っている。

 ※こうの史代ファンページはこちら

【震災】
 まれにみる台風被害、10万人が避難生活を余儀なくされた新潟中越地震。交通事情が悪い上、寒さが厳しくなるなか、多くのボランティアがかけつけた。直接何もしていない私は軽々に語れないが、隣人なしに生きていくことの困難さと当たり前の生活のありがたさがそこにみえてきたと思う。救援物資が届き、ボランティアのぬくもりに「ありがとう」のやりとり。報道でふれる範囲だが、ギスギスした東京に住む私は考えさせられることが多かった。

【ということで】
 当たり前と言われればそれまでですが、「ありがとう」の「ありがたさ」に気づかされた1年でした。2004年もあと大晦日を残すのみ。みなさん、ありがとうございました。また、2005年もよろしくお願いしますね。

2004.12.29

「少年マガジン」に元海兵隊体験記2

 週刊「少年マガジン」(講談社)に元アメリカ海兵隊員のアレン・ネルソンさんの体験が描かれる。年明け1月4日発売の第6号と12日発売の第7号に、前編と後編で掲載される。

 タイトルは「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」。

 少年マガジンのwebサイトは以下のように予告している。
***
 軍隊では敵のどこを狙って撃つように教えられるのか。殺した敵の死体はどうするのか。元アメリカ軍海兵隊員であるアレン・ネルソンさんがその実態を語る。ネルソンさんはこう言った。「私の本を読んで、戦争に行きたいと思う人は一人もいないはずだ」。いまや日本人にも他人事と言えない戦争とはどういうものなのか! 衝撃のドキュメントコミックが、キミに問う!!
***

 私は、一度だけアレン・ネルソンさんの講演を聞いたことがある。ベトナム戦争を最前線でたたかった彼に、撃つ側、攻撃する側もまた人間であることを教えられた。イラク戦争では、イラクの民間人が推定で10万人以上犠牲になり、米兵の死者数も1300人をこえた。「無事」だった帰還兵にも少なくない割合で精神障害などの症状がみられるという。ここにこそ、伝えられていない戦争の姿、真実・ドキュメントがあるのだと思う。

 イラクは戦闘状況にある。平和憲法を持ちながらイラク戦争を支持し、自衛隊を送りつづけているなかで、私たちは新しい年、戦後60年目を迎える。

 週刊「少年マガジン」は240円。ジュース2本分の値段で買えるこの漫画は、特に若い世代に何を伝え、何を問うのか、大きな期待を寄せたい。内容がよければ、編集部に私の感想を届けようと思っている。

 体験記は、
「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」-ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」
(アレン・ネルソン 講談社 ISBN: 4062119048 1350円 2003.8)
として出版されている。

「少年マガジン」に元海兵隊体験記1

 週刊「少年マガジン」(講談社)の1月4日発売号(第6号)・12日発売号(第7号)に漫画家・三枝義浩さんが、ベトナム戦争をアメリカ海兵隊員としてたたかったアレン・ネルソンさんの体験を描きます。
 
 「少年マガジン」と三枝義浩さん、戦争の傷跡を考えるときに、コミック「汚れた弾丸 アフガニスタンで起こったこと」(三枝義浩 講談社)にふれないわけにはいきません。

 2003年11月12日発売の少年マガジンに掲載された「汚れた弾丸」が大きな反響をうけ、2004年1月に単行本化されました。モデルは劣化ウラン弾被害を追うフォトジャーナリストの森住卓(もりずみたかし)さん。

「汚れた弾丸 アフガニスタンで起こったこと」(三枝義浩 講談社 540円 2004.1)

~講談社 マガジンKC情報より~
 20年以上にわたる内戦・飢餓・伝染病‥‥、あらゆる困難に見舞われ苦しむアフガニスタンで18年もの間、医療活動を続けてきた日本人医師がいた。彼の名前は中村哲。命を救うため闘い続ける中村氏が見たアフガンの真実『アフガニスタンで起こったこと』。
 1991年の湾岸戦争で米軍が使用した劣化ウラン弾。この兵器使用の裏でイラクの子供たちに広がる恐ろしい被害。 マスコミが報道することのない劣化ウラン弾による被害を写真家・森住 卓氏が赤裸々に写しだす『汚れた弾丸』の二編を収録。
 定価:540 円(税込) ISBN4-06-334831-8 2004年1月発売

森住卓ホームページ

【毎日新聞】
劣化ウラン弾:テーマの少年漫画に反響 単行本化決まる(2003/12/12 毎日新聞)

 米軍がアフガニスタンやイラクで使用したとされる劣化ウラン弾をテーマとし、週刊少年マガジン(11月12日発売)に掲載された読み切り漫画「汚れた弾丸 劣化ウラン弾に苦しむイラクの人々」に読者からの反響が相次ぎ、出版元の講談社は来月中旬に単行本化して発売することを決めた。「劣化ウラン弾の恐ろしさを初めて知った」など電子メールなどで600件を超える感想が編集部に届いたという。漫画が、アフガンやイラク問題への関心を呼び起こした。

 同誌は5月、アフガンで医療支援に取り組む医師のルポを掲載。「次はイラクを取り上げよう」との声が編集部で上がり、医師のルポも担当した漫画家の三枝義浩さんの執筆による60ページの読み切り漫画が実現した。

 主人公は、同弾問題を追っているフォトジャーナリストの森住卓さん。森住さんが出会ったイラクの戦争被害者のことや、人体に影響を与える同弾の恐怖などを描いた。

年賀状投函

 今日やっと年賀状を投函しました。内容も宛名書きもちょっと手抜きになってしまったような。こんなに遅いんじゃ、1日には届かないですね。今回は32年ぶりに1月2日の配達をするそうです。郵便バッシングが厳しいことが影響しているのでしょうね。でも、1日の配達は大変なはず。10代の配達人もいますし、配達から帰ったらきちんと「お正月」して、次の日はゆっくり休んでもらいたいものですが。今日は東京も初雪。郵便局の近くのポストに投函。寒くなってきますが、年賀状の配達人にも直接「ありがとう」の言葉を届けたいですね。

2004.12.27

チラシを配ったら逮捕!

 何かを伝えようとするとき、チラシやビラをつくってポストに入れる。こんなことさえ許されない時代になってきたと危機感を持っています。

 12月16日、立川の自衛隊官舎にビラを配布して逮捕された事件は、東京地裁八王子支部の無罪判決が出て、どんよりとした息苦しい動きに歯止めがかかったと思っていたのです。良心や民主主義は確実にあると。この無罪判決を翌17日の朝日新聞、東京新聞は一面で報じました。

 ところが、です。その一週間後、驚くべき事件が起きたことを知りました。

・ビラ配りで共産党支持者逮捕=マンション住人が通報-警視庁(時事通信2004/12/26)

 よく調べてみました。日本共産党のホームページを検索すると、この記事に。

・ビラ配布の男性を不当逮捕 「官舎無罪判決」直後に(2004/12/25)

 マンションでビラを配布したら、逮捕。この国は、自由が保障されているのでしょうか。どの党を支持するとかしないとか、その次元でなく、意見を表明することが犯罪になる時代だということなんです。大きな流れがあって、それに違和感を持って、違うよと言おうとしても、何もできない。そのすぐ先には、違和感を持つことさえも「おかしい」と自重するムードが待っている。すでにそんな空気はないですか、みなさんのまわりには。

 警官が足りない、空き交番が増えていることは確かです。でも、いま何を取り締まっているのでしょうか。検挙率が低空飛行を続けるなか、何を取り締まるべきなのでしょうか。なぜ、東京で続けて同様の事件が起きたのか、不思議ではないですか。

2004.12.26

誰も知らない?憲法9条 是枝監督がドキュメント

(記:12月26日 追記12月27日 ※部分)
 映画 「誰も知らない」などで知られる是枝裕和監督が来年2月から3月にかけて放送されるフジテレビの深夜番組「NONFIX」(火曜)でドキュメンタリーを制作するという。
 
 「シリーズ日本国憲法」という6回もので、第一線のドキュメンタリーのディレクターら6人が競作。是枝監督は2月8日の放送分。

 是枝監督自らの発案で「戦争の放棄」(第9条)」を取り上げ、「被害の記憶」が「復しゅうの連鎖」を生む中で9条をからめて、記憶と忘却の仕方と考える構成だという。

 彼の原点は、ドキュメンタリーのディレクターとして初めて手がけた水俣病関連番組で、これも91年に「NONFIX」で放送されたそうだ。


 このことは、今日のスポーツニッポン芸能面に大きく掲載された記事で知った。

 是枝監督 憲法「戦争の放棄」を撮る(スポーツニッポン2004/12/26)

 来年2005年は酉年(とりどし)。古い言い方だが、憲法をめぐってはハトかタカかの大きな岐路に立つ年になる。是枝監督の「9条は僕にとって何なのか?いろいろと考えている最中です」というコメントに、重さがある。私たち一人ひとりに問われているから。

 憲法誕生から60年近くが過ぎ、憲法特に9条について「誰も知らない」ことも少なくないなかで、この番組に期待したい。

※イチオシのコミック「夕凪の街 桜の国」を知るきっかけになったブログA Confucian Confusionからコメントをいただきました。是枝裕和からのメッセージ2004年8月15日分の「考えることなど。この…8月15日という日に。」を教えてもらいました。とても鋭い指摘で、2月放送のドキュメントへの意気込みも伝わってきます。みなさん、ぜひ読んでください。※追記終わり

 このドキュメンタリーの情報を知って私は二歩すすんだような気がしたが、映画「誰も知らない」を観ていない私は三歩下がった。来年はいっぱい映画をみよう。本を読もうと思った。この2ヶ月ぐらいその壁ぶつかっている。今年はいろんな人と話す機会が多くなるにつれ、自分の幅のせまさを感じた。今まであまりやらなかったことをがんばろうと思っている。

2004.12.25

2004年の色は、オレンジ!

 2004年をふりかえる上で、この国のリーダーの「人生いろいろ」にふれないわけにはいきません。
 年金未納や勤務実態がないなかでの厚生年金加入について、「なぜ私が謝らなければならないのですか」と開き直り、さらに、「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」と、6月2日の国会で答弁しました。

 大晦日の紅白歌合戦では島倉千代子さんが「人生いろいろ」を歌います。「色々」なことがあった今年は、どんな色だったのか、考えてみたいと思います。


【朝のテレビ番組から】
 今年4月から、フジテレビ「めざましテレビ」の2004年度テーマソングとして「手のひらを太陽に」が流れました。島谷ひとみさんなど豪華なアーティストや新進のユニットなどが歌い上げました。 詳細はこちら

【ドラマから】
 ドラマのヒットが少なかったなかで、妻夫木聡、柴咲コウ、成宮 寛貴が好演したTBS「オレンジデイズ」(4月11日スタート)は、今年の春のドラマで一番の視聴率となりました。

【音楽から】
 人気バンド「オレンジレンジ」のシングル「花」(10月20日リリース)の出荷が100万枚を突破。「オレンジレンジ」は今年発売したシングル4枚がオリコン1位を獲得。初出場の「紅白」では故郷・沖縄県にある米軍基地「嘉手納飛行場」から中継で出演します。 詳細はこちら

【プロ野球】
 球団再編問題をめぐって、オリックス、近鉄の合併が前提にすすむなか、その過程に驚くべき動きがありました。読売のナベツネオーナーの「たかが選手」発言とその傲慢な姿勢は、史上初のストライキへの動きを確かなものに。ダイエー球団も後出しの身売りでソフトバンクがとってかわり、「福岡ソフトバンク・ホークス」となりました。読売ジャイアンツも、ダイエーも、カラーはオレンジです。

【海外で政変へ】
 大統領選挙に際して野党候補の顔の変わり様に驚いた人は多かったと思います。ウクライナのユーシェンコ氏の顔の変化にはダイオキシン毒殺未遂の疑惑も出ています。11月の大統領選挙の不正疑惑に端を発した反政府抗議行動は、「オレンジ革命」とよばれるようになりました。オレンジは野党候補ユーシェンコ元首相のシンボルカラー。鮮やかなオレンジ色の旗やスカーフが首都キエフの広場や街頭を2週間にわたって埋め尽くしたそうです。 詳細はこちら


【気象・天候】
 台風に震災。今年の象徴は「災」でした。野菜の高騰に注目が集まっていますが、それだけではありません。台風被害の大きかった愛媛県はみかんで有名ですが、今年の収穫量は、35年ぶりに首位から転落。和歌山県がとってかわる見込みとのことです。

【オレンジ色】
 みずねこ色彩研究所の「オレンジ色のイメージ」に肯定的イメージと否定的イメージがかかれています。

【2004年は】
 間違いなく、オレンジ色が大きく関わった1年でした。来年2005年はどんな色になるでしょうか。明るい色で、肯定的なイメージが強い年だといいですね。


 オレンジレンジの「花」を聴きながら、オレンジ色の2004年を振り返ってみました。

2004.12.24

映画「父と暮せば」2005春再上映

 2004年も残すところ1週間。あとは1年をふりかえる内容を多くしていきたい。

 2004年、どうしてもこだわりたいのがこの映画。

 7月31日から12月17日まで東京・岩波ホールで公開された映画「父と暮せば」(監督」:黒木和雄 主演:宮沢りえ)が来年また再上映される。2005年3月5日から4月8日まで、同じ岩波ホールで。

 ここで、日刊スポーツ映画大賞の紹介を。

 監督の黒木和雄さんは日刊スポーツ映画大賞・監督賞に輝いた。
黒木和雄監督、戦争3部作全て栄誉(日刊スポーツ2004/12/4) 
 同主演女優賞に宮沢りえさんはあと1票の僅差だった。
小雪、お岩で主演女優賞(日刊スポーツ2004/12/4)
 同作品賞は、「血と肉」で、ここでも「父と暮せば」は1票差だった。
崔洋一監督「たけしさんしかいなかった」(日刊スポーツ2004/12/4)


 都内では岩波ホールだけで上映された映画、1200万人が父や母、家族、好きな人と暮らすこの東京で232席(岩波ホール)のみでの公開。見逃した方、ぜひ今度の春に。あたたかい春が待っているはず。

2004.12.23

2歳半でもテレビを1日4時間以上

 2歳半の10人に1人は一日4時間以上テレビを見て、7人に1人は習い事に通っている。厚生労働省が22日発表した「21世紀出生児縦断調査」で子育て家庭の実態が明らかに。

 3人に1人は午前8時過ぎに起きている。3人に1人は、おやつについて、時間や栄養、手づくりかなど気をつけてもらっていない。4人に1人は、ふだんデパートやスーパーで遊んでいる。

 うーん、どうなんでしょうね。

 ・「出生児縦断調査 2歳半の1割 一日4時間以上テレビ」(毎日新聞2004/12/23)

2004.12.22

占い「やまいもまき」で歳を重ねました

今日22日、ひとつ歳を重ねました。とても早く感じた1年でした。私なりにはがんばったかなという印象です。ここ1ヶ月は沈み気味というか下り坂でしたが、なんとかかんとか持ち直してきました。来年は30周年。チャレンジを心がけたいと思っています。抱負などは10日先の新年のあいさつで書くつもりです。

さて、誕生寿司とそのネタの言葉を示す「すしことば」によれば、
私の誕生日12月22日の誕生日ずしは「やまいもまき」で「大器晩成」なんだとか。
あなたの人生に「しょうゆは少々、わさびは控えめ」と言われてしまいました。

「山手線占い」では田端。なかなかあたっているような。

「熱虫占い」では「シマコガネ」でした。

占いWalker、いろいろあっておもしろいです。

おさかな占いでは、「カニ」、「マイペースで一方向に突き進む」んだそうで。

焼き鳥占い楽器占い居酒屋占い「村さ来」版など、おもしろいです。

ちなみに私、占いや血液型は信じていません。
最近のテレビの血液型番組ブームには、かなりひいています。
B型によるB型のためのB型の研究なんか、疑わしいなーと思っています。ドキッとは少ししましたが。

血液型色分けブームについて、批判サイトとして新聞紙上などでも紹介されているものに血液型性格判断資料集がありますが、わかりやすく構成されていないのが残念。

フジテレビ「発掘!あるある大事典Ⅱ」の「血液型スペシャル」(第1回・2004年4月4日放送)、「秋の芸能人血液型スペシャル」(第26回・2004年10月3日放送)では、関係ありの立場での検証をこころみています。

NHKと民放連でつくる第三者機関「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の委員会は、「社会的差別に通じる危険がある」として、血液型番組をつくる放送局に対し、「血液型扱う番組に配慮を」という内容の注意喚起をおこなっています。

同じ誕生日だから性格や運命、傾向がいっしょとか、同じ血液型だからマイペースとか、やっぱり疑問です。先天的なものよりも、環境とか後天的要素が大きいと思うのですが。

誕生日ブログが占い・血液関係に展開してしまいました。いろんな占いがあって少しおもしろかったので。。。
信じていませんが、「やまいもまき」、がんばりまーす。

しつこいようですが、私は血液型の性格を信じていません。ただ、たまたまなのか、B型の人って変わった人が多いような気はします。ま、そういう私もB型なのですが。。。

2004.12.20

企業の不祥事、なんとなくわかっていたこと

 企業・組織の不祥事が明らかになると、一気に責めたてる。もちろん責任追及自体は正しいこと。でも、なんとなくわかっていた。そんな事件が多すぎないかと思う。

 紅白をめぐるNHK担当者の汚職も、以前からささやかれていたこと。公共放送として集めた受信料が何に使われるのか、そんな声がなぜ通ることがなかったのか。

 西武グループの不祥事も、会長のワンマン体質のもとで起きたこと。西武鉄道では7年も取締役会が開かれたこなかったという。3ヵ月に1回の開催が商法で決められているにもかかわらず。中核会社のコクドではこの冬のボーナスが前年比の半分に減額されたという。プリンスホテルも含めて関連会社には労働組合がないという。タレコミも告発もない隠蔽体質に、幅広い関係者が手を貸していたということにならないか。

 ドンキ・ホーテの異常な圧縮陳列も、あの店で火事が起きたらというこわさは私も以前から感じていた。日頃から警察のチェックがおわれば、もとの陳列に戻すのが通常だったという。

 なんとなく、わかっていたこと。それが隠蔽・温存され、事態が悪化していく。そんな社会に希望は見えるだろうか。

2004.12.18

「夕凪の街 桜の国」と「父と暮せば」

 12月17日、コミック「夕凪の街 桜の国」(こうの史代 双葉社)文化庁メディア芸術祭のマンガ部門大賞受賞が発表された。こうの史代ファンページというホームページで知った。
 「文化庁メディア芸術祭について」をみると、マンガ部門の審査委員会は、里中満智子(マンガ家)、木村忠夫(日本漫画学院学院長)、 黒鉄ヒロシ(マンガ家)、竹宮惠子(マンガ家)、ちばてつや(マンガ家)で構成。

 この日17日で、映画「父と暮せば」の東京・岩波ホールでの上映が終わった。「中国新聞・天風録 いのちと原爆と」(2004/12/14朝刊)は、短いコラムでこの映画とコミックに想像力を結んでいる。

つなごうよ くらしと平和 守る手を

 全労連・国民春闘共闘委員会の2005年春闘のスローガンが公募され、締め切りギリギリの12月10日、私も3作応募した。今日電話をいただき、最優秀作に選ばれたことを知った。

 つなごうよ くらしと平和 守る手を

 インパクトはない。
 ただ、私の組合(福祉・保育)のイメージ、子どもたちと手をつなごうとするときに、何をイメージするかで考えた。

 16日のTBS「NEWS23」は「子ども受難」を今年の象徴として取り上げた。あたりまえのくらし(生活)、愛情さえ与えられず、この国の平和、大義のない戦争のもとで世界はどこへ。あらためてそう感じた。

 今日も会議に出るためにある保育園へ。お迎え待ちの子どもたちに話しかけられ、子どもの笑顔ってすばらしいなぁと。
 
 最優秀作の採用として、10万円の賞金がいただける。ブログがスタートして3ヶ月の12月17日、沈みがちだった私も、少し上向きにがんばれそうです。

 18日のレポートは、「夕凪の街 桜の国」の続報になる予定です。

 

2004.12.16

新成人が考える「時」の意識アンケート調査

 定率減税が06年度に半分縮小されることが固まった。時計メーカーの「SEIKO」が2003年11月におこなった、新成人が考える「時」の意識アンケート調査2004が興味深い。
 
 「いま、総理大臣になったらどんなマニフェスト(政権公約)を掲げますか」の問いに、
 「減税・税制改革」が第1位。20代の実際の投票率が低いのが残念。

そのほかに、以下の意識アンケートが出ている。

「いま総理大臣にふさわしい人は」   

「いま最も輝いている『時の人』は」

「時間が止まってほしいと思う瞬間は」 

「24時間がお金で買えるとしたら」

「『おじさん』『「おばさん』は何歳から」

「成人の記念に何を贈ってもらいたい」

「新成人として『1秒で言いたい言葉』は」

 1年近く前の2004年1月7日に発表された調査だが、「いま」と「とき」をうつしていると思う。
 

2004.12.15

福祉、保育、人、人事考課

 福祉・保育の職場にも人事考課導入の動きが出ている。おとといは、組合の養護施設職員の集まりで、その問題性について話し合った。資料は、東京新聞特報「著書『内側から見た富士通』が21万部突破 城 繁幸氏に聞く」
(2004/10/4)
や、以前このブログ(2004/11/26)でもふれた「先生の成績 下の2ランクなら 定昇3ヵ月先送り 都教委導入へ」(2004/11/25朝日新聞東京版)など。東京新聞のこの記事はwebでも読めるので、ぜひ目を通していただきたい。

 物を生産するわけでも、商品を売るわけでもない福祉職場で、人事考課が何をもたらすのか、またあらためて書いてみたい。

2004.12.14

おたよりコーナーに「夕凪の街 桜の国」

 昨日届いた組合の機関紙「福祉のなかま」12月号に、短い私のおたよりが掲載されていました。コミック「夕凪の街 桜の国」(著 こうの史代 双葉社)を紹介したものです。

2004.12.13

目黒区長がサンタクロース斬り!

 12月11日、朝日新聞の投書欄に「子供の夢壊す 区長スピーチ」という「声」が掲載された。著作権の関係で、区長の言葉を中心とした引用にするが、展開はこうだ。

 日曜日の駅前広場。クリスマスツリーを囲んでの商店街振興イベントでのこと。幼稚園児の合唱に続き、青木英二・目黒区長がスピーチ。

 区長「サンタはどこから入ってくるのかな?」

 子ども「玄関」「トイレに決まってる」

 区長「答えは煙突だよね。でも煙突のあるおうちなんてないよね。区長さんのうちにもないよ。だからね、欲しいものがあったらどんどんお母さんとお父さんに言ってください。今だったら何でも買ってくれますよ。それで、必ず目黒区の商店街で買うように約束してと言って下さい。そうすれば売り上げが区税になってみんなのためになるんです。これが助け合いです」

 ツリーのもとで、子どもたちの前でこんなスピーチがされ、「心が踏みにじられていると思った」と投稿者はしめくくっている。

 目黒区長選挙は4月に行われたばかり。子ども、子育て層の視点をまったく欠いた区長のもとで、だいじょうぶ?

2004.12.12

日本を100の家族が住む村に縮めて考えると所得の格差は?

 公的な年金など社会保障の給付を除いた所得を当初所得といい、厚生労働省の所得再分配調査によれば、2002年の1世帯あたりの平均は510万8000円。100の家族に縮めて考えると、格差の現状はどううつるでしょうか。

 最上位の20家族は、100家族すべての所得の50.4%を得ていることになります。
 次の20家族は、26.1%。
 中間の20家族は16.1%。
 その下の20家族は7.0%
 残った0.3%を一番低い20家族が分け合っていることになります。

 「勝ち組」「負け組」が強調された90年代後半から所得格差は急速に広がってきているとのこと。

 100家族村はどの方向にすすんでいくのでしょうか。 

 ※2004年11月14日付の東京新聞の特集「崩れた1億総中流」を参照しました。

2004.12.10

創作四字熟語、ヨン様!

 昨日12月9日、住友生命が「2004年の世相を反映した創作四字熟語50編」を発表し、スポーツ新聞を含む各紙が今日10日付で取り上げました。

 テレビ観戦で寝不足続きのアテネ五輪を「後寝五輪」。プロ野球チーム誕生に沸く「仙台一遇(千載一遇)」。古田敦也選手の繁忙ぶりを指した「古田イム」。3人の「あい」ちゃんの活躍を「愛藍猛娘(曖昧模糊(あいまいもこ))」。ぺ・ヨンジュンを追いかける姿を「様様様様(ヨンさま)」。過去最多の台風が上陸した「台風常陸(上陸)」。
 
 「審査員講評」で俵万智さん(歌人)も言っていますが、「様様様様」は絶妙で、笑ってしまいました。

 優秀作10編と入選40編の計50編をみて、私が特に驚いたのは作品自体ではありません。猛暑続きの「惨三九度」(さんさんくど・三三九度)で優秀作となった作者の東京の野本さんという人、これ以外にも入選作に3作入っているんです。小学生の4割が天動説とした「驚天童児」(きょうてんどうじ・驚天動地)、19歳・20歳の芥川賞を表現した「両若壇上」(りょうにゃくだんじょう・老若男女)、北島選手の2冠と流行語をそのままに「超気持泳」(ちょうきもちえー)。

 複数の人が同じ作品を応募している入選作も多い中での、オリジナルの発想力。これくらいすごいと様づけでよびたくなりますね。

 では、最後に。ヨン作入選した野本さんへ。

 イチ、ニ、サン、ヨン様ー! 

 ううぅ、寒くなってきましたねー。。。

ゴスペルってすごい!VOXRAY

 最近元気の出ない日々。考えることも多く、どうしようもないような気分が続いていました。そんな12月8日の夜、仕事で新宿により、帰りは新宿駅西口の小田急前を通りかかって。やさしい歌声に立ち止まりました。

 ゴスペル5人組のVOXRAY(ヴォクスレイ)。ストリートライブで2曲聴き、CDを買うなんて初めてのことでした。「良かったです!」と言う感想と野口英世を引き換えに「1st MAXI SINGLE【 Always 】」を手に帰りました。

 VOXRAYのホームページのDISCO GRAPHYでは、曲の試聴もできます。ファーストシングル「Always」以外にも、「Sweet Memories」「冬のソナタ~最初から今まで~」「秋桜」「小さな古時計」などのカバーも。

 人の歌声ってすばらしいなぁと感動。そして、ストリートライブでCDとチラシを受け取り、ホームページにアクセスしてそのアーティストのことを知ることができたり、試聴できたり、つながりの幅も広がっているということを実感。曲を聴いて、少し癒されています。今日のブログも彼らの歌声を聴きながら。

2004.12.07

コミック「夕凪の街 桜の国」

 昨日12月6日に発売された月刊誌「ダ・ヴィンチ」(発行:メディアファクトリー)2005年1月号。表紙は女優の上戸彩。「今月の絶対はずさない!プラチナ本」はコミック「夕凪の街 桜の国」(こうの史代・双葉社 840円)。この作品についてブログでもふれてきたが、評判は日々高まっている。「ダ・ヴィンチ」同号のなかの「呉智英のマンガ狂につける薬 第120回」でも、全身全霊でとりくんだピアニッシモの傑作として取り上げられている。

以下、「夕凪の街 桜の国」の掲載記事を紹介したい。

・中國新聞(2004年10月24日朝刊)
・読売新聞(2004年10月27日夕刊)
・広島平和記念資料館メルマガ第16号「読んでみたいこの一冊」(2004/11/1)
・北海道新聞(2004年11月12日夕刊)
・asahi.com 2004/10/29松尾慈子の漫画偏愛主義
・サンデー毎日(2004年11月28日号)
・朝日新聞(2004年11月28日朝刊)
・「ダ・ヴィンチ」2005年1月号「今月のプラチナ本」

2004.12.03

夏休みも減って、サンマはどこへ

 子どもたちの環境に「三間(さんま)」がなくなった、と言われてどれくらいたつのでしょうか。「三間」とは時間・空間・仲間(人間)。でも今、学校週5日制と「ゆとり教育」による基礎学力の低下が指摘されて、「学力向上」にむけた動きが強まっています。

 東京・葛飾区は来年度から夏休みを1週間減らすって。毎日新聞2004年11月25日朝刊「ここに注目:葛飾区、中学校夏休み1週間短縮 教委権限で授業増やす道/東京」が詳しいです。

 ちょっと待ってよと思いませんか。空いたところに何でもつっこみすぎてませんかね。空いた土地はコイン駐車場に、部屋の隙間には収納ケース。数年前はテレビショッピングで布団圧縮袋と押し入れ収納ケースがこれでもかと繰り返されました。4個セットをかえば、さらにキャンペーンで4個、ダメ押しでさらに4個プラスなんて。そもそもそんなに多くの収納ケースを入れる押し入れはあるのかと言いたくなるくらいに。空いた「間」(スペース・時間)に何でもやりすぎてませんかね。電車内の携帯通話にメール、化粧まで。メールを打ちながら歩いているのか、歩きながらメールを打ってるのか、自転車に乗って打っている人もいますからね。ちょっとゆとりが、落ちつきがなさすぎないかと。それに、ぼくたち働きすぎていませんか。

 基礎学力をすべて学校で教えようとしてませんか。「学校信仰」「学校万能論」が強すぎませんか。団塊の世代が高齢期に入っていく中での人材活用、年齢にこだわらずに誰でも学びなおせるシステム(定時制・通信教育など)の抜本的な構築など、できることはたくさんあるのではないかと思います。やり直しや失敗のできる社会システムがないもとでの行き過ぎた学力競争をすれば、「勝ち組」「負け組」の拡大にしかならないのではないでしょうか。

 自分で学ぶ力が、学校で何でも教えてもらうということにすりかえられてはいけないと思います。大人社会を映す鏡が子ども社会だとしたら、大人の方に余裕がなくなってきていることをどう改善していくかということにもその目を向けるべきだと思いませんか。今年もあと3週間。今年1年、時間、空間、人間はどうでしたか。

【紹介】12月2日毎日新聞掲載、イラク意見広告PDFファイル

 昨日12月2日、イラク意見広告の会がよびかけた「自衛隊のイラク派遣を打ち切るよう求めます」という意見広告が毎日新聞朝刊(全国版)に全面広告として掲載されました。

 紙面では、元駐レバノン特命全権大使の天木直人さんと、イラク・ホープ・ネットの高遠菜穂子さんがメッセージを発信しています。
 また、小泉首相の郵政大臣時代の答弁(カンボジアPKO活動について)、「撤収する場面では勇気をもってすべきだ」「日本は日本が出来る範囲でやればいい。背伸びして、欧米のまねをしてはいけない」が紹介され、「小泉首相!私たちもそう思います」と打ち出しています。
 自衛隊が給水した水の貢献度、NGOとの給水量・給水効率の差、必要とされている支援について具体的にふれられてもいます。

 掲載された意見広告がPDFファイルでアップされ、転送・転載歓迎とのことですので、以下に紹介させてもらいます。

イラク意見広告の会 毎日新聞12月2日(全国版)掲載広告
「自衛隊のイラク派遣を打ち切るよう求めます」(PDFファイル)
http://www.ac-net.org/iik/mainichi-041202.pdf

イラク意見広告の会
http://www.ac-net.org/iik/

2004.12.02

世界がもし100人の村だったら3 たべもの編

 ベストセラー「世界がもし100人の村だったら」の続編「世界がもし100人の村だったら 3 たべもの編」(池田香代子+マガジンハウス編)を手にした。12月1日に発売されたばかり。1年半前に組合の講演会で池田さんにお話していただいたこともある。語り口はソフトで、やさしいメッセージに力強さのある人。

 この本の感想はまた後日書きたいが、11月26日のTBS「News23」の特集で学校給食の支援でネパールを訪ねた池田さんと、学校に行けるようになった少女の姿をみた。WFP(国連世界食糧計画)の学校給食という支援が、世界で最も貧しい国のひとつとなっているネパールの少女の通学を支え、それが地域を生かし、たべものの未来を変えていく確かな、地道な力になっているというレポートだった。

 世界の食糧事情を100人の村の視点で明らかにし、課題を示している。「勝ち組」「負け組」の構図が拡大しようとしているこの国は、世界でいちばん食べ残しを捨てている。この本によれば、その量は年間2000万トン以上。世界の食糧援助量は、その二分の一。この国に生まれ育ったことが「勝ち」だから多少の負けも我慢を、と私は言うつもりはない。食糧の足りない国やそこに生きる人々に対して想像力を持たなければ。4割しか自給できていないこの国とそこに住む私たち。「村」の状況についてあまりに知らなさ過ぎないか。

2004.12.01

「夕凪の街 桜の国」追加

 おととい11月29日の記事「夕凪の街 桜の国」のなかに、朝日新聞2004年11月28日に掲載された「カジュアル読書(コミック教養講座)」と、このコミック「夕凪の街 桜の国」を「読んでみたいこの一冊」で紹介した「広島平和記念資料館メルマガ」第16号(2004/11/1)を加えました。このコミック、好評で重版されたそうです。

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