タレントの万引き告白に思うこと
更新お休み予定でしたが、ちょっと時間ができたので。
2月15日深夜に放送された日本テレビ「カミングダウト」で、女性タレントが「だいぶ前に半年にわたり、店の倉庫から商品をちょっと拝借した」「食べ物や飲み物を段ボールで運び出した」などと語り、「集団強盗で、お店をつぶしたことがある」というナレーションも入れられたという。「万引は犯罪です。絶対にやめましょう」との字幕が流れたが、抗議が殺到したという。日本テレビは17日になって、謝罪コメントを発表した。
・「集団強盗で店つぶした」告白に苦情殺到(スポーツニッポン2005/2/18)
基本的なチェックがおこなわれていなかったというが、制作の現場で出演者や制作者から「それはまずい」という声は出なかったのか。タレントのマネージャーも脇が甘すぎる。
出る人、つくる人の感覚がブラウン管を通し、視聴者に伝わった。子どもたちや学校をとりまく状況が異常な事件としてあらわれているなかで、テレビをつくる大人が「何でもあり」では困る。出る人、つくる人の感覚に、観る人は慣れてくる。ついちょっと前の万引き、お店をつぶした集団窃盗事件を18歳のタレントが武勇伝的に語ったこと、それが普通に流されたことは、この社会のモラルの水準を示したことになる。
この女性タレント、18歳ということで名前がふせられているのだろうが、ネット上では当然のように実名が出されてしまっている。
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