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2005.02.04

保育園の民間委託 何が起き、何が待っているか

 保育園を民間に委託する動きが強まっている。私の組合がある保育園は自治体から異常に低い委託費をうけて運営している。初任給は基本給月額14万円から始まる。若干の手当がついても、手取りは基本給に届くかどうかの水準。経験年数の高い職員でも年収で公務員の1年目レベルを下回る人が多い。時差勤務やサービス残業となる行事の準備、子どもたちのいのちと成長に責任を持つ緊張感。収入と仕事のバランスは確実に崩れている。

 私もその保育園に何度も足を運び、職員から話を聞いている。先日初めて知ったのは、一番意欲的に思えた20代中盤の保育士がこの春で退職する予定だということ。「生活ができない」ことを理由に実家に帰るというのがその理由。初めに話を聞いたとき、条件の低さに胸を痛めながら「この保育園が好き」と誰よりも強く言っていた。やるせない。

 職員が意欲を持っていても、やりがいだけでは生活できない。自治体が低コスト論を保育園とその職員に押しつけ、働きつづけていく保障のない条件のもとで子どもたちが過ごしていく。必要なコストをかけない結果、職員の入れ替わりは激しくなる。こんな残酷なことはないと思う。同じ東京に生まれたのに、格差があり、しかもどんどん低い方にシフトしている。

 子どもが加害者にも被害者にもなる叫びとも思える事件が相次ぐ中で、このような施策の方向性でどうして子どもたちの笑顔、この社会の未来が見えてくるだろうか。

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