「ダルビッシュ無期限謹慎、同行選手処分なし」では納得できない

　プロ野球ファンや高校関係者を落胆させる事件が起きた。日本ハムファイターズの大型新人、ダルビッシュ有投手（１８歳）がパチンコ店での喫煙を明日２２日発売の写真誌「FLASH」に撮られ、球団は無期限の謹慎処分を発表した。

　今日２１日付のスポーツ新聞各紙は多くが一面で取り上げるなど、その波紋は広がっている。

・ダルビッシュ喫煙発覚　無期限謹慎処分に(2005/2/21スポーツニッポン）
・ダルビッシュ無期限謹慎！パチンコ＆喫煙ダブルパンチ （2005/2/21サンケイスポーツ）

　ダルビッシュ選手は、ドラフト前にも喫煙姿を写真誌に掲載された。その騒動に関連して責任をとる形で辞任した東北高校の若生正広前監督（現顧問）は今回の事件を受けて、「（喫煙が）事実だとしたら自分の指導が間違っていたのでしょう。前回のときは監督を辞めましたが、ダルビッシュには自分の気持ちが伝わらなかったようです。教え子の活躍を期待していただけに残念です」
　と話している。

　写真誌は、パチンコ店に出入りしているという目撃情報をつかんでいたようだ。球団はいっしょに行った選手の名前も処分も発表していない。パチンコ店への入店は法律上可能だが、喫煙が事前に騒動になったことを周囲の選手も知っていたはず。ダルビッシュ選手は無期限の謹慎で、とめずに同行した選手が処分なしでは、社会的なモラルに反するのではないか。飲酒トラブルを起こしたことのある未成年を居酒屋に連れて行く、あるいは行くことを知りながらとめない先輩・上司に責任はないのか。

　明日発売の写真誌は、同行した選手の名前も掲載するのか。自ら名乗り出て、謹慎することがいさぎよいと思うのだが。