吉永小百合さん「声にださないと大変なことに」、朝日夕刊「ニッポン人脈記」スタート
4月1日、朝日新聞夕刊で「ニッポン人脈記」という企画がスタート。
一面に大きく女優の吉永小百合さんの写真が載り、「時代の花 戦後60年」という見出しが打たれている。1945年生まれの吉永さんと「戦後60年」の歳月を重ねてとらえている。「演ずること」との出会い、サユリストが寄せる共感、高度成長と生きることへのこだわりへの感動。1985年には「夢千代日記」で胎内被曝をした芸者を演じ、被爆者と知り合った縁で、原爆詩の朗読へ。「生ましめんかな 生ましめんかな 己が命捨つとも-」、詩人・栗原貞子さんの詩を選び。朗読を始めて約20年がたつなかで、今年3月に亡くなった栗原さんを「骨太の、すばらしい方でした」と顧みる。
昨年11月に、「映画人九条の会」結成に参加したことにふれ、思いを語る。
「イラク戦争支持とか先制攻撃がどうとか・・・。ここはしっかりみんなで考えて、声にださないと大変なことになるという危機感が強いんです。憲法九条は読めば読むほどすばらしい。一人一人の命を守るという原点に世界が帰ってくれたら。まあ私なんか、そんな力はないんですけど」
原爆詩のCDをシンフォニーの第二楽章の緩やかさから「第二楽章」と名付けたことを「過去を声高でなく静かに語りかけたい。聞いた人の心に残ってほしいから」とも。
吉永さんと同じ1945年生まれの朝日新聞コラムニスト・早野透氏は、この日スタートした大型企画をこう結んでいる。
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私たちはつながりあい支え合って、戦後60年のニッポンという共有空間をつくっている。どこから来てどこへ向かおうとしているのか。いま、ここに生きる人々の物語を始める。
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朝日新聞のweb「asahi.com」によれば、
掲載は月曜から金曜まで週5回で、おおむね3週間ごとに新しいテーマが登場。ビジネス、女性、文化、スポーツ、政治等、様々なテーマで記者が筆を執り、時には外国人を含めて日本の外まで大きく広がる人々の「縁」を、人間味豊かなエピソードと写真で描き出すそうだ。
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