是枝監督が撮る憲法9条、5月3日深夜放送に
映画「誰も知らない」の是枝裕和監督が、憲法9条を撮る。昨年の12月26日のスポーツニッポンで大きく掲載され、知った。彼はメジャーになる前、水俣病問題などにスポットをあてたドキュメンタリー番組「NONFIX」(フジテレビ)でテレビデビューを果たした。その番組で憲法シリーズの1つとしてが放送される。そのことを何度かこのブログでも書いてきた。
朝日新聞社の月刊誌「論座」(4月号)で、映像作家の森達也氏と対談し、憲法とこのドキュメンタリーについて語っている。是枝監督が製作したドキュメントの放送日は、当初言われた2月8日から3月へと移り、それも変更となり、その動向が気になっていた。
是枝さんのホームページに、4月6日付のメッセージが掲載された。憲法シリーズの1つとして5月3日深夜のフジテレビ「NONFIX」で「忘却」をタイトルに放送されることが決まったそうだ。
ホームページ内の「是枝裕和からのメッセージ」の「NONFIX憲法の放送が5月3日に決まりました」(2005/4/6)に彼の思いが掲載されている。この番組制作にかける思いは2004年8月15日の「考えることなど。この・・・8月15日という日に。」(2004/8/15)に示されている。
また、 4月20日 (水) 02:48~03:43 放送(2005年4月19日 (火) 26:48~27:43 放送)で、憲法シリーズ~第24条(仮)が放送される。
憲法第24条【家族生活における個人の尊厳と両性の平等】
婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
これが憲法24条。
ちなみに、憲法草案の作成に関わり、特にこの24条に中心的な役割を果たしたと言われているベアテ・シロタ・ゴードンさんの贈り物の意義を知らせようと、映画「ベアテの贈り物」が東京・岩波ホールで、4月30日から6月中旬まで公開される。この映画づくりをよびかけたのは、元文部大臣・赤松良子さん。
・「次世代への贈り物」(2004/8/25東京新聞 特報」が詳しい。
是枝監督の撮った番組だけでなく、憲法シリーズ、「ベアテの贈り物」も、観るつもりだ。
【ブログ内関連記事】
・フジテレビ「NONFIX」、シリーズ憲法スタート(2005/3/28)
・卒業シーズンに憲法を考えたい(2005/3/1)
・誰も知らない?憲法9条 是枝監督がドキュメント(2004/12/26)
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» 憲法についてのドキュメンタリー [じゅくちょうがえる]
tamyレポートというブログにまとまっていたのでリンクします。
「誰も知らない」以来、ずっとフォローしている映画監督の是枝さんが憲法9条についてのドキュメンタリーをとった。それが今度の憲法記念日に流れる。これは是非しっかりと腰をすえてじっくりと鑑賞したいと思う。
上記、tamyさんのブログにいろいろまとまっているので参考にして欲しいと思います。今年は中学三年生が複数名塾に在籍しているので機会があったら塾でも見せてみようと思う。
是枝さんの作品が、来月は日本映画専門チャンネルでもたく... [続きを読む]
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