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2005.05.23

平和を問う、駅前通り「大事件」

 21日午後11時過ぎ、駅前のコンビニに立ち寄って缶ビールを買って、うちに戻る途中だった。明日は日曜なのに朝早く出勤して文書つくって会議だなぁと、心でつぶやきながら。あぁ、さみしい生活。そこに事件が。

 駅前通りの大手居酒屋の前にさしかかったとき、それは起きていた。居酒屋の出入り口に接続するように、東京消防庁の救急車がとまっていた。急性アルコール中毒のお客を迎えに来たことは、誰の目にもわかった。想定内の事件として通り過ぎようとしていた私の目に、驚くべき光景がうつった。

 救急車の裏側、車道で、30歳前後の男が何やら叫びながら消防庁の女性職員のむなぐらをつかみ、引き回そうとしていたのだ。車から出てきた男性職員が「やめさない」「落ち着きなさい」と説得の言葉をかけながら間に入った。30男は今度はその職員のむなぐらをつかみ、状態は柔道のようになっていった。

 駅前通りの大きな居酒屋の前。人通りはあるものの、目の前のたこ焼き屋のおやじと私を含む数人が歩道から見ていただけだった。

 30男は大きな声で叫び続けながら、押し合いをやめず、危険な状態になった瞬間、男性職員は足をかけて倒し、押さえつけた。明らかな正当防衛。それでもその男の叫びと抵抗はやまなかった。

 あたりをあらためて見回したが、数人が見ているだけの状態は変わらず。ここで100メートルほど離れた駅前の交番へ私は走った。

 「事件は現場で起きてるんだ!」というオダユージ風は気取れず、走れば走るほど泡だらけになる缶ビールとコンビニ袋がすれる感覚を感じながら急いだ。

 居酒屋の前で救急車がとまっている、そこで女性職員に襲いかかり、次に男性職員に・・・、とにかく急いで行った方がいいということをおまわりさんに伝えた。

 「現場」に戻って、おまわりさんの到着を待った。やじ馬が見守るなか、警官は増え、無線などで連絡を取り合い、いざこざは明らかに「事件」に変わっていた。東京消防庁の頑丈なはずの上着は引きちぎられ、男性職員は病院で診断をうけて被害届けを出すということが無線連絡からもれていた。

 事件はこうらしい。グループで飲んでいた未成年の女性が急性アルコール中毒となり、救急車で搬送されるはずだったが、家への連絡を嫌がった。いっしょにいた彼氏らしい30男は同乗したがったが、同乗者は1名に限るということで、その1名になれなかった。酔っ払ったその男は、家への連絡をやめることと同乗を迫ったようだった。

 暴行を受けた職員の様子をデジカメで撮る警官、その職員を病院に運ぶために応援に来た救急車。なぜかハシゴのついた車など計5台の関係車両が登場し、通りは大事件の現場になっていた。なぜそれらが必要になったのかはわからない。何が起きたの?という様子で、やじ馬はどんどんふくれあがっていった。

 私は通報者として、住所と携帯を警官に聞かれた。私の目撃したことを話そうとすると「それは職員と男性に聴取するから」と突き放された。「身長は?」と聞かれ、30男の背丈を想像していると、「あなたの身長」と促された。なぜ聞かれたのかはよくわからない。0時近くになっていたが、「協力してもらうことがあるかもしれませんから、携帯の電源は入れておいてくださいね」と言われ、「解放」された。

 向かいの総菜屋の店員か、隣のたこ焼き屋のオヤジなどが通報すれば済んだ話なのに。たこ焼きの火をとめて交番に行くのが嫌だったのかというとそうでもない。夫婦でやってるし。駅前の通りに危機管理や正義を問う力はない。そう確信した。

 

 公務員批判が巻き起こる昨今、危険にさらされつつ冷静だった女性職員、対応にそつがなかった男性職員。消防庁のみなさんの大変さと努力を間近で知ることができた。

 50人以上にはなった長い列のヤジ馬、10人以上の職員と警官、数台の関係車両に囲まれて勢いを失い、「暴れてどうもすみませんでしたっ」「逮捕してください!」と投げやりに、車道に座って謝る男。

 その男は背中で語っていた。深緑のTシャツの背中に、白抜きで大きくプリントされていた。

 「WAKE UP PEACE」(ウェイク・アップ・ピース)

 ヤフーやライブドアなど、いくつかの無料翻訳サービスで訳してみた。

 「目覚ましの平和」

 「平和を起こします」

 「平和を目覚めてください」

 「平和を目覚めさせてください」

 

 うーん、 おまえが目を覚ませ! 

 (おしまい)

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コメント

酔っ払い天国ニッポンらしい「大事件」。

ちょっと状況が違うのですが、先日、デーゲーム帰りの大通りで遭遇した「事件」を思い出しました。
長くなりそうなので、自分とこで書くね。

怪我無くて何よりでした。

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