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2005.07.03

決意と絆 札幌から世界チャンピオンへ ジムの会長兼トレーナーは女性

 たまにはスポーツもので。

 スポーツで女子選手が男子選手のなかでプレーする。たとえば、15歳のアマチュア女子ゴルフのウィー選手が男子ツアーに参戦したり、欽ちゃんが監督をつとめるゴールデンゴールズにも片岡選手が入団したり。高校野球でも女子選手の登録が認められるようになって、スポーツ新聞で取り上げられることも。

 男性指導者が女子選手を指導する。ありふれた、当たり前のこと。逆に、女性が指導して、男性選手が活躍する。そんな例はごくごく少ないと思う。それが一流レベルとなれば、なおのこと。

 NHK「にんげんドキュメント 夢は世界チャンピオン~女性トレーナーの挑戦~」をたまたま観たのはおととしのこと。札幌のボクシングジムの会長を父に持つOLが、父の病気を機に悩み、ボクシングトレーナーの道へすすむというドキュメント。私の記憶が確かなら、練習方法を学び、数千本のボクシングビデオを見て、リズムを大事にする指導を実践していく。

 そのなかで反発もありながら、会長兼トレーナーとしての信頼をゆるぎないものとして選手の指導を続け、日本チャンピオンのタイトル戦に挑むが惜敗。再度チャンピオンへの挑戦を果たし、見事勝利する。北海道内のジム所属選手としては初の日本タイトル。男性社会に飛び込んだ「女性」への厳しさも背負っての。

 そのジムは赤坂ボクシングジム。トレーナーは赤坂裕美子さん。彼女がハタケと呼ぶ、前日本ライトフライ級チャンピオン(4度防衛)の畠山昌人選手は、相手の地元有利な判定に負け、不運ともいえる黒星があるものの、着実に戦績を残している。

 WBCの世界タイトルをとった高山勝成選手(グリーンツダ)にもKO勝利した実績もあり、畠山選手の世界挑戦も現実のものになってきている。

 その畠山選手が今年6月28日、6年目にして初めて地元札幌で試合にのぞんだ。20戦目にして初の。それまでは東京でのアウエー戦。

 試合は見事に4回TKO。次戦は秋に日本タイトル戦になりそうだ。WBAライトフライ級15位というランキングを上げ、世界タイトルへ。かたい決意と絆で夢をかなえてもらいたい。

■いい朝 いい顔 赤坂裕美子マネージャー 敷かれたレールが今は「天職」(2003/4/20日刊スポーツ北海道)

■畠山 初地元戦必勝だ(2005/4/10スポーツニッポン北海道)

■畠山選手 念願の地元戦/プロボクシング(2005/5/23朝日新聞北海道版)

■スポーツ報知 タカの目 20年ぶりのリングサイド(2005/6/29)

■畠山4回TKO勝ち/ボクシング(2005/6/29日刊スポーツ)

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