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2005.08.19

保育士のぎっくり腰は公務災害

 保育所や福祉施設の労働組合の職員をやって6年半近くになる。子どもと遊んでいればいい、お年寄りの話を聞いていればいい、そんな楽な仕事ではない。世間が思っている以上に、精神的にも肉体的にもきついことは間違いない。

 腰痛や首、肩など、持病をなんとかごまかして、マッサージに通いつつ、仕事を続けている人が少なくない。

 こんなニュースが飛び込んできた。

保育士ぎっくり腰は公務災害=もちつきで発症、40代女性が逆転勝訴-大阪高裁

 保育園のもちつき大会でぎっくり腰になったのは仕事上の災害に当たるとして、大阪府吹田市の女性保育士が地方公務員災害補償基金大阪府支部長を相手に「公務外」とした認定の取り消しを求めた訴訟の控訴審で、大阪高裁の岡部崇明裁判長は19日、認定を取り消す原告側逆転勝訴の判決を言い渡した。
 同裁判長は、女性が腰痛を患っていた上、当日の準備で重い石臼などを運んだ点を重視。「発症は保育士の公務に内在、随伴する危険が現実化したもの」と述べ、仕事との因果関係を認めた。
 原告代理人の小林徹也弁護士は「保育士で腰の病気に苦しむ人は多いが、公務災害と認められるのはまれ。判決は認定基準の不合理性を指摘し、その見直しを迫ったもので、大きな意義がある」としている。 
(時事通信) - 8月19日

 生き生きと躍動感をもって働ける条件があれば、よりよい福祉・保育につながっていくはず。賃金水準の底上げ・引き上げだけでなく、労災認定でも一定の基準をという声が響いたということだと思う。

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コメント

重いものを持ったり、急に姿勢をかえるとき、「まずい」とどっきりすることあります。幼児って手加減なしで急に乗っかってきたりしますから。実は今日、たまたまぎっくり腰常習保育士と組んだのですが、おりがみにはのしかからない子が、彼女にはグデーっと乗っかろうとするんです。
こういうとき、おりがみは「痛いから、背中に乗るのやめて」とはっきり言うようにしてるのですが、彼女は「やだー、もうー○○ちゃんはー」とかいってにこにこ笑ってるのをみて、「これだから彼女やっちゃうんだよね」と妙に納得。
こどもって「この人乗っかるのOK」と見るとエスカレートしますから・・・。

厳しいようですが、自分の身体を守るために言うべきことは言う。危険は避ける。あと、重いものをヒロイックに一人で持とうとしない。そんなことを心がけても、やるときはやっちゃうのが腰なのですから・・・。


公傷が認定されたのはよかったと思いますが、被告は控訴するんじゃないかと思います。さて、どうなるのでしょう?

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