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2005.09.13

選挙制度のバネで大圧勝、次は憲法「改正」へ

 得票率がそんなに増えたわけでもないのに、選挙制度のバネで大圧勝した小泉自民党。焦点は、郵政民営化法案に反対した参議院議員がどうするか、になるかと思いきや、「転向」続出のようで、すんなり参議院でも可決され、成立する模様です。

 国民が郵政一本の小泉自民党を支持した、という理由はわからんでもありませんが、選挙後のアンケートで、ある造反参議院議員(自民)は「衆議院で可決した法案は参議院の賛否に関係なく成立するから賛成にまわる」というような回答を寄せたとか。

 だったら参議院、意味ないでしょう。議員辞めろと思いますし、だったら最初から反対するなよ、です。今後がほんとに心配です。 

 私は二院制支持ですが、衆議院のカーボンコピーという批判は高まりそうで、一院制へという議論も本格的に出てきそうです。小選挙区制の一院制なら、憲法「改正」なんてすぐできてしまいます。今回も比例で3割台しかとれなかった自民党が、小選挙区では公明票も得て7割こす議席をぶんどっちゃったんですから。

 小選挙区で公明党の協力も得てなんとか48%、比例では38%しか得票してないのに大圧勝した自民党。突き進むのは憲法「改正」でしょう。「官から民へ」と言いながら、自衛隊や警察、公安などの「官」はますます力を持つ方向へ。

 どの党がいいですか?と聞かれて、38%しか自民党と答えず、62%はそれ以外だったのに。

 テレビのコメンテーターも一様に「これだけ国民の支持を得た」的なコメントを発していますが、小泉自民党を支持したのは38%だけですよ。

 「官から民へ」「郵政!郵政!」の大合唱のなか、自民党がこれまで弱かった都市部で伸びましたが、選挙制度のバネで大きく縮んだ民主党は、地方では予想外に踏みとどまりました。都市部には景気回復のにおいは感じられる分野もありますが、地方にはない。また三位一体改革で、財源がどんどん厳しくなっている。さらに郵政民営化に対する不安もあり、そのような結果になったと私は思っています。

 選挙制度とマスコミの追い風も受けて、小泉自民党を多くの国民が支持した、だから多少のことは我慢を、出してくる方針についても責任があるから認めなさいよ、支持しないと交通事故に遭うよ!というような空気がドヨドヨーンと出てくることがこわいです。もう出てるんですけど。

 いずれにしても、自民党は憲法草案を11月の結党50年大会で出す予定ですが、この秋からの動き、しっかりみていかないと。

 以前より更新されるようになった「マガジン9条のブログ」も「9・11の大乱」という記事で今後について警鐘をならしています。12日はこれまでで最高のアクセス数だったという「マガジン9条」。選挙後初の更新(毎週水曜)でどうなるか、期待してます。

【追記】2005/9/14

 「マガジン9条」の「今週のツッコミ」その26(2005/9/14更新分)、選挙結果をするどく分析しております!

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コメント

今時内閣は、憲法と最高裁に従い、参議院議員選挙制度を改正するのではないかと予想しています。
そうすりゃ、あとの2年でやりたい放題でしょ?

さっき郵便局へ行ってきました。
先週と変わりなく郵便局はありました。
でも、何かが確実に、変わってるのだろうな。

お次は「教育改革」だとおりがみは思ってます。
公立学校のあり方を根本から変えてくるはずです。「教育基本法の改正」とかいってね。

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