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2005.11.05

看護は十分にできていますか?

病院で看護師に聞いてみましょう。

「看護は十分にできていますか?」

10人に聞いても「はい」という答えが返ってこないかもしれません。

6人か7人は、はっきり「できていません」と答えるでしょう。

それ以上の人が「やめたいと思うことがある」状況で、以前よりも多くなっているようです。

仕事の忙しさや達成感のなさに悩みながら看護に励んでいます。仕事の量はどんどん増えているなかでも。

思い切って踏み込んで聞くといいでしょう。

この3年間で、ミスをしたり、しそうになったことはありますか?と。

10人のうち、8人か9人は「ミスをしました」「しそうになりました」と答えるはずです。

そんな医療現場の厳しい実態調査の結果が報道されました。

11月4日の朝日新聞夕刊。夕刊なのが残念ですけど。

十分な看護「できている」は1割未満 看護職員調査

(2005/11/4朝日新聞夕刊)

 患者を十分に看護できていると感じる看護職員は1割に満たず、仕事を辞めたいと思うことがある人は7割を超す――。日本医療労働組合連合会(医労連)が全国の組合員らに実施したアンケートで、こんな実態が浮き彫りになった。人手不足や仕事の忙しさを理由にあげる声が多く、医労連は「患者の命と安全を最優先する観点からも、看護師の増員が必要だ」としている。

 調査は00年に続き2回目。今年8~10月に約1万7000人(平均年齢35.8歳)から回答を得た。「十分に看護を提供できている」と答えた人は8.6%(00年は7.7%)で、依然、1割を切っており、64.2%が「十分にできていない」と答えた。

 また、「この3年でミスを起こしたり、起こしそうになったりしたことがある」のは86%に上った。ミスの内容は質問しなかったが、このうち83.7%が原因に「医療現場の忙しさ」をあげた。

 業務量が「最近増えた」としたのは62.1%で、00年の54.5%を上回った。残業時間は、調査時点の1カ月の平均が9.5時間で、0.5時間の増。20時間以上は13.3%だった。

 「仕事をやめたいと思うことがある」と答えた人は72.5%で、5年前から8ポイント増えた。「仕事の忙しさ」(35.8%)、「仕事の達成感がない」(21.6%)を理由にあげる人が多かった。

医療ミスによる事故が報道されると、病院の体制と責任が問われます。当然でしょう。

でもそれは対処療法に過ぎず、しっかりその大きな原因にメスを入れないと、どこで誰に起こっても不思議でない状態は改善されないのではないでしょうか。私は医療の専門家ではありませんが、調査は現状とその根源を示しているように思います。

国の医療制度が今のような体制しか保障できないものでいいのかどうか。より充実したものを求めるなら、職員や病院には限界があり、政治の守備範囲となります。

労働組合の組合員を対象にした調査です。

個別にはさまざまな医療現場があるとしても、組合のない職場よりはチェック機能があり、一定の改善がされているとすると、全体の実態・実感はもっと厳しい状況なのではないでしょうか。

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コメント

コメントありがとうございます。この医労連調査のマスコミ記事を探していたら、偶然このブログをみつけ、はじめてトラックバックなるものを試してみました。

福祉も介護も医療も制度が悪くなるばかりですが、労働者の輪を広げ、パワーで跳ね返したいですね。

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