挨拶さえもするな、とは・・・
知らない人でも挨拶すると笑い返してくれる人もいるという小学高学年の少女に、
知らない人に挨拶しちゃいけないと言う細木数子氏。
その子は周りへの恐怖心が足りなかったと従い、自分の命は自分で守らなければと思いましたと誓っていた。
今日1月8日の番組を見ていて驚いた。
知らない人に挨拶してもいけないという指導は当然なんだろうか。
挨拶しても警戒はしなさいよという指導ではだめなのか。
挨拶する子どもが貴重ななか、それさえ不適切とし、自分の命は自分で守ると警戒させることでいのちは守れるのか。
それで、危機が迫ったときに、知らない人に助けを求められるのだろうか。見ず知らずの家に飛び込めるのだろうか。
子どもの下校時に外に出ようという呼びかけをいくつかの新聞投書欄でみかけるが、その人にも挨拶することはダメなのだろうか。
細木数子氏、なぜここまで人気と露出があるんだろうか。
大人が不信を極め、自信をなくした今、これまでなかった自治や信頼というような、力をこの機会に子どもたちに示していくことこそ、求められているのではないだろうか。
不審者がつけ込む隙をなくすことにつながると思う。
一切の男、大人を疑えという閉じた指導では、子どもたちはいっそう地域社会に対しても閉じる傾向をとることになるのではないだろうか。
年末年始は出ずっぱりの細木氏。この人に誰も物を言えない、言いっぱなしの番組づくりで、この人の言動に誰がどう責任をとるのだろう。
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