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2006.01.06

自衛隊は「国民有事」の際に災害救助に役立てないのか

 私は九州北部の出身で、雪を見るのは年に数回、積雪は年に2回か3回、雪だるまは年に1回つくれるかどうか、そんななかで育ってきた。上京してから、「九州の冬は寒くないでしょ?」という誤解を受けながらも、ほぼ上京前の九州とそれほど変わらない冬を東京で過ごしてきた。違うなぁと思ったのは、年に1回か2回、九州時代にない規模の積雪を経験したときかなぁという程度。

 この冬の歴史的な大雪による被害で、すでに53人が亡くなったという。特に東北や信越などの地域では雪かきが後手に回り、高齢者世帯など優先されるべきところへの手が届いていないと報道もされている。

 ちょっと待ってほしい。この国には20万人近い自衛隊が、地域の消防団などと違い、職業として日々「自衛」の訓練をしているはず。

 この国を守るべき自衛隊はいったい何をしているのだろう。何のために訓練をしているのか。私たちは自衛のために年間約5兆円、税収の1割以上の費用対効果をどうとらえているのか。

 他国が侵略攻撃をしてくる危険性のみに備え、地震や津波、寒波に襲われることへの対処を想定していないことは、自衛としてどうなんだろう。

 私は、今の自衛隊は確実に縮小できると考えている。災害など国内外で活躍できる非軍事貢献は可能だと思っている。でも、日本が攻められたらという人もいるだろうし、一筋縄ではいかない。

 週に5日訓練するとして、その2日間をせめて災害救助の想定訓練に充ててはどうだろう。もしくは、現状の一部の部隊を冬季限定で数千人規模の雪かき支援に活用してはどうだろう。今後高齢化がさらにすすむなかで、雪と高齢化に悩む自治体の、特に支援の必要な世帯へ、その手を差し伸べることはできないだろうか。

 少子・高齢化がすすむなかで、この冬、継続的な大雪被害が続いているにもかかわらず、約20万近い自衛隊が実践的な役割を果たさず、日米共同の軍事目的だけに向いているとして、何が自衛なのだろう。国民を守ろうとしない自衛隊とは何なのか。雪かきが間に合っていない事態が連日報道されているなかで、どうして自衛隊活用の判断や要請がされないのだろうか。

 災害等の国民の安全にとっての有事の際にきちんと機能することこそ求められていないか。20万人近い自衛隊を現状のまま保持していくことを聖域とせず、役割と任務の位置づけと規模も含めて、それこそ構造改革がおこなわれるべきだ。支持政党も含めた立場をこえて、いま一致できることではないかと思うのだが、軍事素人からの疑問としてとらえていただきたい。

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政治」カテゴリの記事

コメント

今朝方ニュースを見ていたおっとが
「ま、あと少し。投入のタイミングを見計らってるんだろうな。効果的な」
とグサリ。

災害救助のタイミングを見計らってる・・?

「カッコいい。ありがたい。ステキと思ってくれるタイミングをね。」

なるほど。ウルトラマンじゃないんだからさっさと投入すれば良いのにね・・。なんて思いました。


んー・・・自衛隊は地方自治体や国から出動要請が出ないと出動できないんですよ。
長野県、秋田県、新潟県に災害派遣で出動したのは、
自治体からの要請があった後、です。
自衛隊独自の判断で勝手に動いたら文民統制を破ることになります。

阪神淡路大震災で当時の村山首相が自衛隊の出動を即座に要請せずに、
被害を拡大させ"なにぶん初めてのことでございますし、
早朝のことでもございますから"という名言をおっしゃられたのは周知の事実です。

自衛隊批判もいいと思いますが、こうした事実関係も存じ上げた上で批判していただかないと、
ちょっと筋違いなものになると思います。
以上、老婆心ながら申し上げました。

要請がなければ動けないことはもちろん知っています。
でも、要請を積極的に出していいという姿勢を示したのは、6日の省庁連絡会議。

<大雪被害>雪害地域への自衛隊派遣を検討 省庁連絡会議(毎日新聞)

 政府は6日、日本海側を中心とした大雪の被害を受け、関係省庁で寒波・雪害対策省庁連絡会議を開き、自衛隊を派遣することも含め即応体制を取ることを決めた。小泉純一郎首相は、沓掛哲男防災担当相に関係省庁と各自治体が連携して被害を抑えるよう指示。陸上自衛隊は要請に備え、各部隊レベルで待機体制を強化している。

すでに50人以上が亡くなっている段階。この「検討」をうけて、長野県が飯山への派遣を要請したという流れです。

この「検討」指示が遅かったのではということです。

そうでしたか(笑)
では、その指示が遅かったのではってことをメインに書いていただかないと、
わたしのように誤解する人が結構いると思いますよー。
自衛隊はあくまでも道具であって、その道具の使い方を決めるのは、
あくまでもわたしたち有権者の代表である政治家、ですから。

> この国を守るべき自衛隊はいったい何をしているのだろう。

自衛隊は日々訓練をしています。
それを生かすも殺すも政治家や官僚ら文民次第です。


では失礼いたしましたー。

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