すすむ「格差先進国」の実態 「新しい時代」への「挑戦」とは?
今日1月3日付の朝日新聞の一面トップ記事に、衝撃を受けた。格差社会の広がりは思っていた以上に進行し、少子・高齢化の次代を担わされる子どもたちに否応なく襲い掛かっている。
◆就学援助4年で4割増 給食費など東京・大阪4人に1人(朝日新聞2006/1/3)
日常的な学校生活のなかで、「格差」を彼らは実感しているはずだろう。受験、塾、教材、クラブ活動、遊び…。以前からこの厳しい実態なのではなく、4年で4割増という現在進行形の「下流化」の中を生き抜かざるを得ない状況におかれている。
もちろん、格差は子ども・教育という分野だけでなく、大人の医療・健康にその溝を広げている。国民すべての医療を保障するという皆保険制度の崩壊が深刻化しつつある。
◆無保険者:全国30万世帯以上 国保料滞納で保険証使えず(毎日2006/1/3)
低所得者層に厳しい風が吹いている一方で、「景気回復」を認識している人たちもいるそうだ。この温度差が「格差社会」の深刻化なのだろう。
◆主要30社トップ、全員が「景気回復」認識…読売調査(読売2006/1/3)
ポスト小泉をめぐって、さまざまな報道がされるなか、1月1日の小泉首相の「年頭所感」に、やはり違和感を抱いた。
改革に終わりはありません。国民の皆さまの支持なくして改革は実行できません。日本社会には、ようやく新しい時代に挑戦する意欲と自信が芽生えてきました。改革を止めるなという多くの国民の皆さまの声を真剣に受け止めて、改革を続行していきたいと思います。
その構造「改革」の現場の姿、毎日新聞は年末から「縦並び社会・格差の現場から」という連載で示しそうとしている。
◆【連載】縦並び社会・格差の現場から:MSN毎日インタラクティブ
私は、平均所得の半分以下の層がどれだけ占めるかという貧困率の上昇を根拠に、格差社会の広がりに警鐘を鳴らす記事を書いた。
◆【ブログ記事】ほっとけない 世界有数のこの格差社会を(2005/9/23)
貧困率の上位5位に入った日本の状況にふれたが、この最新の数字は2000年前後の比較。冒頭でふれた就学援助の割合がここ4年で急速に高まっていることを考えると、「格差先進国」としての実態はもっと深刻に厳しい形ですすんでいると推察できる。
新しい年を迎え、明るい展望をと思っていたものの、3日続けて厳しさと向き合う記事に。
「改革」をすすめるリーダーは、「日本社会には、ようやく新しい時代に挑戦する意欲と自信が芽生えてきた」というが、「新しい時代」とは、そこへの「挑戦」とは・・・。2006年、私たちはどんな時代へ、何に挑戦していくのだろうか。
〔追記〕
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