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2006.03.18

映画「白バラの祈り」 強さとは、生きる意味とは?

 朝イチで観ようと思っていたのに、二度寝して間に合わず。昼食用におにぎりを2つ握り、2回目の10分前に間に合った館内で急いで食べた。その消化がすすまない映画だった。

 ※以下、ややネタバレあり。

 「スタンドアップ」、「ホテル・ルワンダ」とともに観たかった映画が「白バラの祈り‐ゾフィー・シェル、最期の日々」

 舞台は1943年のドイツ。戦況は劣勢。市民は後退ムードを感じつつも、独裁者ヒトラーは全面戦争政策をとり、しめつけを強める。

 21歳の女子学生、ゾフィー・シェルは独裁者ヒトラー打倒を掲げて戦争終結を求め、兄や仲間と活動する。仲間に反対されるものの、兄妹はビラを学内の各所に配り置こうと実行する。あと一歩のところで用務員に見つかり、逮捕される。

 信念と正義の行動の裏にある恋人との愛、兄や仲間との信頼、親からの教え。被害が恋人や両親などに波及することを心配しながらも、尋問室や法廷での彼女の表情はたじろがず、正義をそのまま体現する。

 後半は、館内ですすり泣く声がたえることはなかった。

 抵抗とは、単に自分を守ることではない。正義と良心を掲げ、不当な力に屈せず、自分と大切な人を信じ、日常を守り生きていくこと。自らの信念を、言動で発していくこと。

 「抵抗勢力」「抵抗運動」「反対のための反対」…。真にあるべき姿が見えづらいなか、逆に本来の抵抗を貫くことが求められてはいないだろうか。

 生きること、その強さとは人々の良心を信じること、それを体現することにあるのではないか。いま、「戦争をする国」への段階が少しずつすすみ、また「愛国心」を求めて権力が強まろうとする傾向があるなか、彼女の強いまなざしに、深く考えさせられた。

 90年代に明らかになった法廷資料にもとづいて展開したこの映画は、ストーリーとともに作品中の光と影の調整も絶妙で、暗黒時代と正義としての太陽を象徴的に表現する。

 都内では、3月24日までシャンテシネ(日比谷)で、25日から新宿武蔵野館で公開。

【ブログ内関連記事】

「ホテル・ルワンダ」 私の中のアフリカ(2006/3/7)

映画「スタンドアップ」 立ち上がるということ(2006/2/11)

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