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2006.03.03

消極的護憲派の精神科医の講演を聞いてみた

 きょうは、法律関係でお世話になっている団体のつどいに出席。おいしいお弁当つきという、私にはあまり経験のない企画だった。

 メインは、精神科医でテレビなどメディアにも登場することの多い、香山リカさんの講演。

 消去法で、精神科医になったという彼女。つどい自体のテーマは憲法だった。でも、なかなかその本題に近づいていかない。

 バブル崩壊以降、心の病についての理解がある程度広がったのに、95年のオウム真理教に関わる事件、阪神大震災など、右肩上がりの神話が崩れ、不安・不信が広がり、うつ病などへの理解が複雑になっていったという。

 精神的な障害を持つ人々を受け入れる施設の建設に反対。こんな傾向も強まっている。施設が必要なことはわかるが、私の周りは守りたい。単純な理解不足ということではない。

 時代背景のなかで、精神科医として心の病を抱えた人をケアはするものの、戻っていく社会はその人たちを受け入れようとしてくれていない。精神科医として、その傾向を強く感じているという。

 不安・不信の解消策として、何かを変えなければ。その対象としての憲法。変えることで不安が解消され、誇りが持てる。憲法に委託する形で、私の中にある不安をとりのぞこうと。

 テレビで同席する、改憲を訴える政治家は軍事的シュミレーションを目を輝かせて語るという。少年事件が起きた際に批判するその政治家たちこそ「ゲーム感覚」なのではないかと香山さんはいう。撃った弾の先のリアリティーは感じられない。

 精神科医になったのも消極的理由だという彼女は、信念の護憲派ではないと言いながら、 改憲の目的は、国のため、社会のためというけれど、実は自分を変えたいというそこに理由があるのでは。憲法を変えれば何とかなる。最後の逃げ込み先だと。そう結論づけた。

 消極的護憲派を自称する香山リカさんはマガジン9条の発起人の一人でもある。

 

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