介護労働から離れていく人が多い
やりがいはある。でも働き続けられない。
人々が生きていく、その人生を支える仕事がそうである時代だとすれば、この時代・社会は明るいものではないと思う。
他の産業に比べてどうなんだろう。その実態を示す調査結果が明らかになった。
◆介護労働者の離職率21%、3年未満が8割も(読売新聞2006/3/10)
介護労働者の年間離職率が21%に上り、全産業の平均(16%)に比べて高いことが、厚生労働省の関連団体「介護労働安定センター」の調査で、9日わかった。
同省は、入浴の介助や夜間勤務など、肉体的負担が大きいことが主な理由と見ている。
調査は、2003年12月から1年間、介護労働者約1万5000人について、事業所を対象に実施。施設などで正社員として働く介護労働者の16・8%、非正社員だと23%が離職したことが分かった。離職率は、他業種と比べると、飲食店・宿泊業(33・3%)よりは低いが、たとえ正社員でも、非正社員を含む建設業全体(13・9%)などに比べて高かった。
このほか、離職者の勤続年数は、1年未満が46・5%、1~2年未満が21・7%、2~3年未満が12・8%で、約8割が3年未満で離職している実態も判明した。
調査結果を受け、厚労省は来年度、介護労働者の雇用管理改善に乗り出す方針を決めた。具体的には、医師による健康相談や、雇用管理改善費用の助成などを行う予定。
1年未満で半分近くがやめ、3年未満でほとんどがやめていっているのが現状。介護報酬の切り下げなどで、賃金労働条件の引き下げや非常勤職員の割合の増加などがすすみ、人材確保が難しくなっているなかで、抜本的な改善が求められていると思う。
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