久しぶりにちひろ美術館に行ってきました
昨日は仕事だったので、私のゴールデンウィークは今日から。ちひろ美術館(東京)に行ってきました。
初めて行ったのは10年近く前になるでしょうか。その後、10回まではいきませんが、学生のころから息がつまったときにきています。
今日は連休中ということもあって警戒して、開館直後に到着の予定だったのですが、絵心と方向性に欠けている私、またもや迷ってしまいましたが、なんとか着きました。
宮城ナンバーの車が駐車場にあり、連休を感じましたが、館内は混んでいませんでした。
全館バリアフリーになっていて、驚きました。喫茶も充実していましたし。
いわさきちひろの描く絵、ひとつひとつがやさしくて、私たちが忘れているもの、さらに失おうとしているものを、感じることができました。
母子や子どもたちの一人ひとりに表情があって。
今回、子どもの居場所について考えさせられました。
企画展「コドモシャシン展vol.1」として、写真展「高橋邦典―ぼくの出会った子どもたち―」が開催されていました。
知らない写真家だと思って見ましたが、展示場にあった掲載紙を読むと、週刊金曜日に掲載された写真と文は以前にふれたことがありました。アメリカに拠点を置く写真家で、レンズは紛争や戦争と何の罪もない子どもたちの表情と現実に迫っています。
詳しくは、高橋邦典さんのホームページをご覧ください。特に「KUNI JOURNAL」は、紛争や戦争のもとでの子どもたちのくらしと表情を映し出しています。写真とレポートを克明に掲載しています。
高橋さんが写真を提供した本『世界中の息子たちへ』(ポプラ社 詩:堤江美 写真:高橋邦典)を買って帰りました。
8月に組合の企画で、長野に行く予定があります。その企画にはありませんが、長野・安曇野ちひろ美術館に初めて行ってみようかと思っています。館内のパンフで知ったのですが、ミヒャエル・エンデや松谷みよ子さん、ちひろなどの展示がある黒姫童話館という施設も長野県にあるそうで、アクセスが可能なら両方行きたいです。
5月5日は子どもの日。国際化社会のなかで、世界の子どもたちに焦点をあてたテレビや新聞の企画はどれだけあるでしょうか。
早朝から深夜まで各局が約20時間のテレビ放送をするなか、5月3日の憲法記念日に、賛否は別としてどれだけ憲法と向き合う企画を放送するでしょうか。
記念だけで、実がない。そんな社会は殺伐とし、空洞化していくのではないでしょうか。
東京のちひろ美術館は、高校生以下は無料で入れます。狭いですが、ほっとできる、子どもの居場所がここにはあります。
感想ノートをのぞきましたが、全国各地から老若男女がこの場所を求め、やさしさと感動を持って帰っています。
また来月、行くつもりです。東京近郊のみなさんもぜひ、どうでしょう。
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