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2006.04.07

小泉劇場を支える「テレビの罠」がみえてくる

政界のドタバタ。民主党の大揺れをよそにすすむポスト小泉レース。

突然の解散、自民党の圧勝という結果を生んだ小泉劇場とは何だったのか。

昨夏以降、その演出と支持の集まりという関係が私には理解できなかった。

なぜ、格差社会の闇の部分が大きく及んでいる青年層、フリーター層が小泉自民党を支持し、それまで行かなかった投票へ行ったのか。

なぜ、マスコミ関係者、特にテレビ報道は小泉劇場を演出したつもりはないと振り返るのに、スポットライトをあてた形になったのか。

なぜ、生活感と苦労のみえないエリート・セレブ層の新人候補が大量に当選できたのか。

そんな疑問に一冊の本がこたえてくれた。

3月に発売された、香山リカさんの新著『テレビの罠-コイズミ現象を読みとく』(ちくま新書)。

精神科医であり、また自らもテレビや新聞などでコメントする香山さんが、その劇場をさまざまな角度で診断し、この社会と意識の変化、この先にみえてくるものを指摘する。

劇場型選挙、小泉人気、テレビと選挙…。映らない「テレビの罠」がはっきりと見えてくる。

最後の小見出しは、「『小泉劇場』から『スピリチュアル占い師』へ」。

メディア関係者や政治家が新聞や週刊誌などで語ったものの引用を基本に、劇場の登場人物や背後を分析しながら、罠をしかける人々を明らかにする。

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» 「テレビの罠 コイズミ現象を読みとく」香山リカ/著 [スチャラカランナーの日々]
 「テレビの罠 コイズミ現象を読みとく」香山リカ/著読みました。  副題の「コイズミ現象を読みとく」の部分を見てなくて、ホリエモン現象とかいろいろ書いてあったので買いましたが、ほぼ副題どうりのものでした。読み解いているかどうかはともかく。  この著者の本を読んだのは初めてですが、本作中に実際に診療をおこなっている事を聞くと驚く人がいる。実際に診療していなければ精神科医とはいえないのではないかと書いてい�... [続きを読む]

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