【続報】森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」
講演や書籍出版、コラム寄稿など、多方面で活躍するドキュメンタリー作家の森達也さん。その著作のひとつ「ドキュメンタリーは嘘をつく」(草思社)が、テレビ東京メディアリテラシー特別企画としてテレビ番組になりました。
3月26日にテレビ東京で、29日にはテレビ大阪で、深夜枠でなく明るい時間に放送されました。放送されますよというお知らせをこのブログでも書きましたが、みなさんどうでしたか。
番組という「ドキュメンタリー」のなかで、映画監督、製作者、映像ジャーナリストなど、最前線にいる関係者の「ドキュメンタリー観(感)」が語られました。
この番組のラストに特に驚かされました。
で、この「ドキュメンタリー」、続報がありまして。
ビデオに録ったけれど、また観てないという方は、観てから読んだほうがいいです。私、観てない中で観た人のブログを放送後に読んで、流れを知ってしまいましたが、それでもなかなかおもしろかったです。人にすすめたのに、録ってたビデオを観たのは1週間遅れの昨日という私が言ってもあまり説得力ありませんが、続報を下記にお知らせします。
2005年度メディア・リテラシー特別番組『森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」』
http://www.tv-tokyo.co.jp/literacy/060326.html
※2006年3月26日テレビ東京・3月29日テレビ大阪放送
観た人にしか詳細はわからないと思いますが、上記サイトの「番組からのメッセージ」(ネタバレあり)に今回の番組のねらいや内幕が詳細にあります。
さまざまなねらいによるしかけ、私は気づいた部分とそうでないものがあり。そうでないものも多く、「番組からのメッセージ」でドキュメンタリーを考える上でたくさんの材料を手に入れることができました。
同じサイト内の「プロデューサー日記」もおもしろく読めました。
放送エリアが限られているのが残念でしたが、「ドキュメンタリーは嘘をつく」、深い作品でした。中学生ぐらいでも議論できるいい番組でしたね。私、いちおうジャーナリスト専門学校の出身だったりしますが、この番組でテレビ、特にドキュメンタリーを観る目、少し変わりました。ドキュメンタリー番組自体がほとんどなくなってることが残念ですが。
【関連サイト】
【ブログ内関連記事】
・森達也『ドキュメンタリーは嘘をつく』がテレビ番組に(2006/3/24)
【追記の追記】
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番組見ました。わたしのブログでもかきましたが,やられました。どこまでが意図したものかわからないのが,さらに面白いですね。ご紹介くださったテレビ東京の解説は,またまた面白いですね。どこからこんなに面白い情報を集めてこられるんですか?
投稿: KATEK | 2006.04.03 18:21
実は、KATEKさんのブログを見てから放送のビデオ観まして。「吉田さん」のジャージと着替え、またジャージに、名前間違えなど、最初からココかとココ探しでした。
この番組の情報はたまたま知りました。森さんの話、5月までに講演とかでやってないかなと検索して公式サイトにアクセスして知り、知り合いにメールなどで知らせて、放送後、東京と大阪以外でやらないのかなと確認のため番組サイトにアクセスすると・・・。
制作日記は前からありましたが、番組からのメッセージは放送後にアップされたようで。ほんと、「ネットとテレビの融合」、いい意味で感じました。
ただ、告知は3月4日にされていて、気づいたのが直前。もっと早く気づくチャンスも実はあって。早く気づいたら、もっと多くの人に観てもらえたのにと、ちょびっとがっかりです。
なんせ、明るいうちの放送とはいえ、テレビ東京とテレビ大阪だけですから。逆に言うと、だから実現したという見方もできますが。
投稿: tamy | 2006.04.03 22:36