コミック『涙100万粒のキズナ』
歌手の川嶋あいさんについて、何度かブログで書いてきました。
先日、別冊フレンドコミック『涙100万粒のキズナ』(講談社2006/5/12発売 著者:大内理加、岩崎弘美、小林弘子 520円)の3話の1つに「最後の言葉~川嶋あい物語~」が収録されていることを知り、手に。
三十路男の私が書店で女性のアルバイト店員に探してもらい、在庫は確認できたというものの、その少女向けコミックが見つかるまで20分も待ち、変な汗をかいてしまいました。(@_@;)
『最後の約束』や『大切な約束』の内容を、簡潔にわかりやすくまとめたもの。数分で、小学校高学年から、500円程度で読めるものとして、反響は広がると思います。
3話のほかの2つも感動的です。
2話目の「お兄ちゃんの金メダル」は、福岡・筑陽学園サッカー部の快進撃の裏にあった兄妹とチームメイトの物語。ワールドカップで盛り上がるなか、ぜひ中高生に読んでもらいたいです。筑陽学園のホームページのこのページで漫画化の話題が告知されています。
3話目の「あったかい」は、両親の離婚と母の再婚に「あったかさ」を感じられない少女の反発、同じ境遇で理解してくれる彼との出会い、子どもの誕生で知る「あったかさ」を描いています。
出生直後に離婚、女手ひとつで2つ上の姉と育てられ、7歳のときに再婚し弟が誕生、12歳のときに離婚という流れで子ども時代をすごした私。実父は離婚後に交通事故で死んだと聞き、以来昨夏まで「父」についてまわりにも話してきました。
ところが、昨夏に「生きているけど、会わない方がいいと思い、その後の所在も知らない」ということが事実だったと母に聞かされ、20歳か社会人になるときになぜ話してくれなかったのかと問い詰めてしまいました。
母にすれば、「死んだ」ことにした方がいいという判断を、当然悪気ではなくやむを得ないとして、したんでしょうね。
この「あったかい」と、私の境遇とは違うところがありますが、「母親はみんな子供が愛しいんだって」「そう感じない親はいないんだって・・・」「たくみ(息子)に教えてもらった」と語る主人公・愛。
私の母も、経済的にも精神的にも相当苦労したんだろうなと、ふと考えさせられました。
近所の子どもを殺(あや)める悲惨な事件と異常なまでのマスコミ報道に、疲労感さえ感じるなか、「あったかい」に少し癒されました。
【ブログ内関連記事】
・思春期の中高生に読んでもらいたい 川嶋あい『最後の言葉』(2005/8/31)
・大切な約束 ある歌手の愛を知って(2005/8/15)
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