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2006.08.23

8月22日の朝日新聞をぜひ20代・30代に読んでほしい

 8月22日の朝日新聞朝刊は、読みごたえ十分でした。新聞大好きな30代の私、20・30代の活字離れが言われる中、この日の朝日は読んでくれーと思うのでした。

 まずはその前日の朝日新聞から。

◆心の病、30代社員に急増 企業6割で「最多の世代」(2006/8/21朝日新聞)

 30代の会社員にうつ病や神経症など「心の病」が急増していることが、社会経済生産性本部メンタル・ヘルス研究所の実施したアンケートでわかった。30代に最も多いとした企業は、04年でほぼ半数だったのが、今年には61.0%に増えた。また、6割以上の上場企業が、「心の病」を抱える社員が増えたと回答した。専門家は「急速に進む成果主義や管理職の低年齢化が一因ではないか」と分析している。

 同研究所は今年4月、全国の上場企業に、「メンタルヘルス(心の健康)の取り組み」に関するアンケートを郵送。社員のうつ病、神経症、統合失調症などに関する状況を聞き、218社から回答を得た。アンケートは2年に1度実施している。

 「心の病はどの年齢層で最も多いか」を聞いたところ、「30代」と答えた企業が最も多く、全体の61.0%をしめた。02年は41.8%、04年49.3%と30代の急増が目立つ。40代は19.3%、50代以上は1.8%だった。さらに、「3年間で心の病が増加傾向」と答えた企業は、61.5%。02年、04年と徐々に増えている。このため、40、50代の総数は大きくは減っていないとみられる。

 心の病で1カ月以上休んでいる社員のいる企業の割合は7割を超え、これも増え続けている。

 「職場でのコミュニケーションの機会が減ったか」との質問に対して、「そう思う」「ややそう思う」と答えたのは約6割。「職場での助け合いが少なくなった」と思っている企業も、ほぼ半数あった。

 さらに、コミュニケーションが少なくなっ「た企業で、「心の病が増加傾向」と答えたのは7割超だったのに対し、減少していない企業では半数以下にとどまり、職場環境の違いが反映した結果となった。

 同研究所では「心の病の増加を抑えていくためには、職場内の横のつながりをいかに回復していくかが課題だ」としている。

 能力主義・人事考課がさけばれて、結局人件費の総枠は抑えられている。名目どおりなら成果主義の恩恵をうけるはずの30代への負担は厳しさとなって浮き彫りになっているということだろう。福祉職場でも記事同様の傾向がみられるようになった。この矛盾のなかで、イコール子育て世代となる30代、家庭を・子育てを、また子どもの育ちを社会と政治は保障しているといえるのか。

 22日の朝日新聞、一面の左に「愛国を歩く 上」という連載が「いらだつ若者 日中韓に刺激の連鎖」として始まり、中面にはその続きとして「よりどころ求める若年層」として、雇用不安などの現れとしての現象について、鋭い角度で分析を試みている。

 また、「『好感』のありか」という連載も始まり、「上」として「つながり求めて伝統回帰」と見出しを打ち、資生堂シャンプー「TSUBAKI」の大ヒットと「日本の女性は美しい」「ようこそ日本へ」などのキャッチコピーを切り口にした世相にアプローチした。

 さらに、同日の朝日新聞は農協の全国組織でつくる「朝ごはん実行委員会」の昨年の調査をもとに、小学生が家庭の食卓の模様を描いてもらった絵をもとに、現代家族の希薄ぶりを明らかにしている。人物に表情のあるコミュニケーション充実型は95年の47%から2005年には20%に激減し、一方で人物をマークにした人間関係貧困型が95年の20%から2005年の40%に激増したことを懸念する記事を掲載した。

20・30代の価値観に「いまの若い世代は・・・」と批判する向きが必ずといっていいほど起こる。でも、彼らというより私(30代)たちは、好んでそうなったというわけではない。

 がんばった人が報われるという成果主義の名目が前の世代によって掲げられ、そこに向かってがんばらざるを得なく、がんばっても実際は労働時間が延びるだけ。また、帰ってもメールやPCなどの普及で、仕事の「おみやげ」も増え、家庭でゆとりを持つことも許されないか、イライラしてしまう。その矛盾が心の病としてあらわれる。。。

 30代で正規職員なら経済的には安定しているかもしれない。少なくない割合を非正規雇用が占めるようになった。本来はそのつもりはなかったはず。守られていると思う郵政公社の職員や公務員、教員などへの批判の目は強まり、「郵政民営化は改革の本丸」という言葉が矛盾を切り崩すものとうつってしまう。

 さらに、中国や韓国、そしてまた郵政民営化反対や地方を守れという「抵抗勢力」に対し、自分の痛みを共有すべき、反対するだけでなくがんばらなきゃいけないこともあるという切り返しで、劇場に感動してしまう。

 そうする気持ちは私にはよくわかる。

 でも、待ってほしい。そうしたのは私たちの世代なんだろうか。

 そう思う私は、世代に区切った批判は斜めからしか見ない。

 世代をこえて、22日の朝日新聞の記事への賛成・反対のリアクション(ブログに書いたり、朝日にファックスやメールを送ったり、電話したり)をぜひにと思う。

 記事に異論も疑問も当然あるけれど、全体として読み応えのある朝刊に久しぶりにふれることができた。

 400円近い週刊紙「AERA」より、この日の朝日新聞の特集記事のほうが十分価値があると思う。

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