元保母過労自殺の勝訴が確定
9月4日に判決が出た元保母の過労自殺労災認定。その後、国は控訴せず、判決が確定した。
【ブログ内関連記事】
・保育士退職後1ヶ月の自殺を労災と認定する判決 13年半のたたかい(2006/9/4)
・13年半のたたかい この国の保育行政と労働行政の本質は変わったのか(2006/9/7)
◆元保母の過労自殺、国側敗訴確定で労災認定へ(2006/9/20読売新聞)
兵庫県加古川市内の無認可保育所を過労で退職してから1か月後に自殺した元保母の岡村牧子さん(当時21歳)の父、昭さん(70)が国に労災認定を求めた行政訴訟で、国は、自殺と業務の因果関係を認めた東京地裁判決を受け入れ、控訴期限の19日までに控訴せず、国側敗訴の判決が確定した。
厚生労働省兵庫労働局労災補償課は「判決内容を厳しく受け止め、控訴しないことを決めた」としており、加古川労働基準監督署は近く労災認定の手続きに入る。
また、原告となったこの父親は判決確定をうけて、「全国的に過労死や自殺が後を絶たない中、早期に労災認定される環境づくりのきっかけになればうれしい」とコメントしている。
保育・労働環境の抜本的改善につなげたい。
ちなみに、この判決を出した裁判長は、21日に東京都教育委員会の日の丸・君が代強制を違憲とした。その後を注目したい。
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