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2006.10.30

10月29日読売新聞に意見広告 教育基本法を変えれば教育はよくなるのか

先の補欠選挙でも2勝。発足1ヶ月たっても安倍内閣の支持率は6割超と高い。

この臨時国会で教育基本法の「改正」が加速する可能性が高い。

そんな10月29日(日)の読売新聞に意見広告が掲載された。

掲載面: 東京/11面(経済)
        大阪/26面(スポーツ)
        西部/20面(スポーツ)
        北海道/18面(スポーツ)
        中部/26面(特集)
        北陸/ 9面(経済)

教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会がよびかけたもの。

世界最大の部数1000万部を誇る新聞での全国掲載で、大きさは紙面の3分の1。

意見広告掲載をよびかける運動では、掲載日にホームページにその広告自体も掲載されるということがあるべき姿だと思い、連絡会のブログにも要望としてコメントをつけさせていただいた。

意見広告に寄せられた著名人名とメッセージはすでにそのホームページに掲載されている。

運動の側にいる人とそれに賛同する人、そこと接点のない人との温度差は依然として大きいように思う。

賛同する著名人のなかに、私が講演をきいたり、書籍や雑誌の寄稿記事を読んだりする人はいる。

フツーの人が知っている著名人は吉永小百合さんや竹下景子さんぐらいではないか。

子どもや教師、学校をめぐる状況の厳しさが氷山の一角として無残な事件として明らかになるなか、フツーの市民と、その市民に影響力を持つ著名人にできることはまだたくさんあると思う。

教育基本法「改正」で教育はよくなるかという問いで、ある世論調査では「よくなる」は3分の1程度。そう思わない人の方が多い。

私のブログでは、反戦・非戦のメッセージを発する若い著名人の動きをいくつか伝えてきたが、教育分野での発信をいま期待したい。

無名の私も発信を続けながら。

教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会ホームページより

2006.10.29 讀賣新聞掲載 著名人名とメッセージ

安野光雅(画家)

石坂 啓(マンガ家)
軍隊を持ちいつでも戦争ができる国にするために、憲法をかえる。それに見合った国民をつくるために、教育基本法をかえる。絶対に許してはいけません。

井出孫六(作家)

大田 堯(教育学者)
子どもが、身と心とで紡ぎ出すアートとしての教育を。手厚い条件整備こそ政府の責務です。愛する心などへの立ち入りはご遠慮を。

小山内美江子(脚本家)

落合恵子(作家) 
それぞれが、それぞれ「色」に、より輝く社会と人間関係に向けて。息苦しい時代はごめんです。

川田龍平(人権アクティビストの会) 

きくち ゆみ(グローバルピースキャンペーン) 
“お国のためにいのちを投げだす”子どもを育てるような教育基本法の改定に反対です。この地球のどこで子どもが生まれても健やかに生きていける社会を創るのが大人の責任です。アメリカと一緒になって戦争している場合じゃありません。憲法9条と教育基本法を守り、実践するのは今です。

銀林 浩(明治大学名誉教授)
 私は戦後第一高等学校で安倍能成校長に、東京大学で南原繁総長にご厄介になりました。ともに教育基本法を作った大恩人です。同時に早くも1950年国旗掲揚と君が代斉唱/道徳教育の復活を図って、同法の骨抜きに手を染めた天野貞祐文相には、一高時代に停学処分を受けました。妙な因縁です。

早乙女勝元(作家) 
「右向け右!」の時代を忘れてはなりません。そのあとは、東京大空襲の「炎の夜」でした。いつか来た道を、後世代に繰り返すまじ、の思いでいます。

坂本義和(東京大学名誉教授)
 国際社会に通用する歴史教育、それが教育改革の先決条件です。

佐藤 学(東京大学大学院教育学研究科教授)

竹下景子(俳優)

田中孝彦(都留文科大学教授) 
人間の教育は私たち国民相互の「敬愛と協力」の下に行われるべきものと、教育基本法二条は記しています。これを削除する「改正」法案は許せません。

辻井 喬(作家) 
教育基本法の「改正」は時間をかけてわが国を軍事国家に仕立て、憲法「改正」する等の一連の、国民を不幸に陥れる計画の一貫です。どんなことがあっても反対し続けなければなりません。

暉峻淑子(埼玉大学名誉教授) 
教育とはそれぞれの子どもの豊かな人格の成長を助ける営みです。そしてそのことによって豊かでよりよい未来の世界も創られるのです。学校は国家や財界が要求する人材供給の場ではないし、国の統治行為の請負工場でもありません。

樋口健二(フォトジャーナリスト) 
戦後生まれのタカ派議員は現代史を充分に学び得なかったのか。戦後の悲惨さに対する想像力の欠落が著しい。安倍晋三もしかりである。平和憲法を改悪して戦争国家へと歩もうとする姿勢を断固反対したい。アメリカ追従の国づくりは戦争以外のなにものでもないではないか!日本は九条を守り続ける決意を強化すればよい。

ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

堀場清子(詩人)
 愛にみちた穏やかな社会で育てば、誰しも自然に国(郷土)を愛します。ことさら愛国心を呼号する教育基本法「改正」は、破壊に至った戦前の教育の再現であり、反対です。

本多勝一(ジャーナリスト)
 戦前で言えば今は「満州事変直前」と評した高齢ジャーナリストがいますが、教育界もそれに合わせようとしているわけですね。

まついのりこ(絵本作家) 
 教育基本法「前文」を、今、みんなで読みましょう。たった1分間の時間です。子どもを愛する人ならば、この1分間が心に深く刻まれ、未来への光となります。この光を輝かせ大きくすることこそ、私たち大人の子どもたちへの「愛の証」です。

松井幹夫(自由の森学園元学園長) 
日の丸・君が代の強制は「生徒たちによる自主的で感動的な卒業式づくり」を破壊しています。教育基本法の改悪はこれを後押しするもので、絶対に反対です。

水田 洋(名古屋大学名誉教授)

宮田光雄(東北大学名誉教授)

無着成恭(佛教徒) 
教育はすべて政治から独立しなければ、民主主義は成立しません。子どもには真実を伝えないと、その民族は亡びます。

安丸良夫(元大学教員)  
子どもたちから批判精神を奪い、教師たちから自由な教育活動の可能性を奪い、偏狭な自国中心主義を育てようとする教育基本法の改悪に反対します。

山尾幸久(立命館大学名誉教授) 
日本は大変なところまで来てしまった。本当にこれで良いのか。一人一人が冷静に考えてみる必要があると思う。

山田 真(小児科医)
愛国心の強制は国のために死ぬことの強制であり、それは戦争への道を開くものです。そのような教育基本法「改正」を決して許してはなりません。

山中 恒(作家) 
改正をもくろむ人たちの言動から彼らが「戦争のための愛国心」を目指していることが明らかです。強制される愛国心など危ないものです。

吉永小百合(俳優)

【ブログ内関連記事】

教育の泉を涸らしてはなりません 変えてはいけない!教育基本法(2006/10/25)

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変えてはいけない! 教育基本法(おすぎとピース)

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