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2006.10.07

ドキュメンタリー映画「もうひとつの日本を!」

 財界・経済同友会の重鎮(終身幹事)ながら、改憲と市場万能論に警鐘を鳴らす品川正治さんは「財界人の良心としてドキュメンタリーに出演した」と語ったという。

 そのドキュメンタリー映画「もうひとつの日本を!」(44分 製作:全労連「もうひとつの日本」闘争本部)が完成した。

 DVDを買い、視聴してみた。

 「稼ぐ」を第一の方針としたJR西日本の福知山線事故で娘を亡くした母親は安全を二の次にした流れの不条理を訴える。

 負担増だけでなく、地域格差も拡大し、市場化へとすすむ医療の現場から日本医労連の委員長は、そのいのちの格差拡大を指摘する。

 ジャーナリストの大谷昭宏さんは、お年寄りの介護がどうして利潤追求の市場原理、ビジネスになじむのかと鋭く批判する。

 地方切り捨てによる地域格差の現状と問題を、長野県栄村村長と沖縄県宜野湾市の伊波洋一市長が・・・

 など、見ごたえのある内容で構成されている。

 ナレーターは、「ちびまる子ちゃん」のおじいちゃん役・青野武さん。

 DVDは送料込みで1000円。電話やメールで申し込みができる。

 高速回線での接続なら、わざわざ買わなくても、こちらの紹介ページの各部分のタイトルをクリックしてWindows Media Player でみることをおすすめしたい。

 またDVDを買って、職場などで観ることもぜひ。

内容は以下のとおり PDFファイルのビラはこちら

◆ドキュメンタリー「もうひとつの日本を!」のご紹介

1 不安社会の到来
  (プロローグ)キャンプシュワブの朝の風景、規制緩和が招いたJR西日本事故
          「構造改革」の問題点を語る人たち

2 医療・地域の破壊
   医療改悪問題(日本医労連・田中千恵子委員長)
   介護ビジネスの危険(ジャーナリスト・大谷昭宏氏)
   地域からの告発(高橋彦芳・栄村村長、伊波洋一・宜野湾市長)

3 改革の言葉にだまされるな
   「構造改革」の本質(神戸大学・二宮厚美教授)
   改革のカラクリ(大谷明宏氏)
   だましの手法(立命館大学国際平和ミュージアム・安斎育郎館長)
   郵政民営化(エコノミスト・紺谷典子氏)
   新自由主義による経済政策(経済同友会・品川正治終身幹事)

4 格差社会と「構造改革」の正体
   ワーキングプア(青年ユニオン・石堂佐和さん)
   労働法制の改悪(全労連・坂内三夫議長)
   学力の格差(教育評論家・尾木直樹法政大学教授)
   財界のための規制緩和(二宮厚美氏、紺谷典子氏、品川正治氏)

5 対米追従・年次改革要望書
   郵政民営化はアメリカの要求(品川正治氏
   医療の民間開放も(保団連・住江憲勇会長)

6 対米追従・米軍再編問題
   沖縄の基地の現状(名護平和委員会・大西照雄会長)
   米軍基地移転問題(伊波洋一氏)

7 護憲派のための軍事講座
   自衛隊のゆがみ(明治大学・山田朗教授)

8 格差社会と憲法9条

   格差社会と徴兵制(山田朗教授、大谷明宏氏)
   軍事大国化する日本(二宮厚美教授)
   軍事同盟の道へ(品川正治氏)

9 もうひとつの日本を語る人々

***

※私としては、おすすめ作品ですが、もうひとつなような気もします。第2弾、第3弾も個別テーマにしぼってつくってほしいです。マスコミ批判をするだけでなく、独自の宣伝方法として。もう一つも二つも。

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