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2006.11.06

「母親は家庭で」という安倍側近発言の影響は?

 昨日ふれようと思っていた記事。でも、検索すると、この発言について本来はそうあるべきだからこの言葉に感動したというような、ブログ記事をみかけた。

待機児童問題で官房副長官「母親は家庭で子育てを」(2006/11/6読売新聞)

 下村博文官房副長官は5日、静岡県熱海市で開かれた自民党東京都連の勉強会で講演し、保育所の入所待機児童解消策について「本当にいいのか見直すべき時期に来ている。(特にゼロ歳児保育に)税金投入するなら、(母親は)無理に働かなくても、家庭でしっかり子育てをやってもらえるようにシフトしていくことが望ましい」と述べた。政府が進めている待機児童解消策の見直しを求めたものと見られる。

 また、下村氏は「家庭をバラバラにする政策ではなく、人間社会の原点である家庭を再び構築していくような政策が必要だ」と強調した。

 高校の必修逃れ問題に関連し、問題となっている教育委員会のあり方については「文部科学省、都道府県教育委、市町村教委、学校現場の関係を整理する必要がある」として、現在、都道府県教委が持っている小中学校教員の人事権を市区町村教委に移すことなどを検討するよう求めた。

 そうかなとも思った。

 でも、やっぱり違うと思ったので掲載した。

 「(特にゼロ歳児保育に)税金投入するなら」という前提があるから。

 家庭で育てられるべきという論理が、財政面からきている。

 本来は家庭で、ということは理解できるけれど、そうではない。(講演全体をきいたわけではないが)。

 「核保有議論」推進にしても、安倍さんが本当は言いたいことを周囲が言って様子をみているのではないかと私はみている。

 中川政調会長や中川幹事長、高市早苗少子化担当大臣などなど、目玉として重用した政治家は、従来安倍さんが言ってきた考え方に近い。

 下村博文副官房長官は、なかでも安倍側近と言われてきた人。この発言の影響がどう出ていくか。簡単な空振りでは終わらないのではないだろうか。

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コメント

上手くいえないけど、まず税金を使うべきところに当てないのはおかしい。
なので、保育・福祉・介護・医療や生活に関わるところできちんと使ってほしい。
その上で、国民が本当の意味で仕事と子育ての両立がしやすいように社会の労働を改善してほしい。

正体見たりですよ・・。

少子化の根源的原因は「性」と「老」にあるとおりがみは思ってます。
おおらかに性を語れないこの国は寂しい寂しい。
年をとることが「悲しく」「辛い」この国は寂しい寂しい。

だから子どもを生む「性」を拒み、若くあり続けたい欲求が「弱者」に辛い政治を選択するのではないでしょうか??

以下の産経報道によれば、少子化担当大臣が不快感を示したそうです。ということは、カッコ内でしか判断できなかった下村発言は、それなりの発言だったということになるでしょう。

ま、この高市さんも夫婦別姓になると社会が崩れるとかさんざんな持論ながら、自分は別姓をとっているというわけのわからない議員という印象しか私にはありませんが。

◇高市担当相、「家で子育てしろ」発言に不快感
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/dompolicy/26669/

 高市早苗少子化担当相は7日午前の記者会見で、ゼロ歳児保育見直しに言及した下村博文官房副長官の発言について「生活やキャリア確立のために歯を食いしばって働く女性がいる。一律に仕事をやめて家で子育てしろと言い切られるのは残念だ」と述べ、強い不快感を示した。
 高市氏は「子どもにとって母性が大事な時期はあると思うが、いろいろな人生、暮らし方がある」と指摘。政府が進める待機児童ゼロ作戦を継続する考えを強調した。
 下村氏は、5日の講演で「保育園に入れるより、母親が家庭で1歳ぐらいまで子育てできる社会システムへの方向転換が必要だ」と発言した。

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