石原都知事への対立候補の統一をめざす動き
石原発言にも驚いたが、前回のエントリー記事への反響が思ったほどでもなかったことにも驚いている。
さて、その石原慎太郎東京都知事が3選出馬を見据えるなか、4月8日投票の東京都知事選が近づいている。
「革新都政をつくる会」が元足立区長で歯科医の吉田万三氏と協定を結び、その吉田氏は先月下旬に出馬表明をおこなった。
吉田氏は、基本目標を掲げるとともに、大同団結・共同を強調している。つまり、方向性を同じくする人物が幅広い層から推されれば、出馬を見送る可能性を残しているということだ。
反石原の動きが広がれば、さまざまな動きも出てくるはず。
そんななか、「東京。をプロデュース2007」という団体が、統一候補の模索を目的に、11月26日に興味深いシンポジウムを開催するという。
転送歓迎とのメールが届いたので以下に記載してみる。
**** 転送歓迎 (重複ご容赦ください。連絡先は末尾参照)****
吉田氏が立候補を表明し、民主党も独自候補を出すことを決めました。
個別にお伺いすると何処もが「統一候補で勝ちたい」と言われます。
過去の経緯もあるでしょうが、なんとか統一を模索していただきたいというのが市民の熱い要望です。沖縄や各地の例もあります。
2007年都知事選に向けて、05年秋から統一候補づくりを呼びかけてきた市民団体「東京。をプロデュース2007」(代表 楠典子)では急遽、統一問題をテーマにシンポジュウムを提起しました。
この呼び掛けに対して、なんと吉田候補、民主党、社会民主党、新社会党、東京・生活者ネットの参加が実現したのです。スゴイ!
一筋だが統一への光が見えた思いです。万障繰り合わせてご参加ください。
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Close it 石原都政 11.26大胆シンポジュウム
2007年都知事選 統一候補の可能性!
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日時:11月26日(日) 6:30 開場、 7:00 開会、 9:00 終了予定
場所:牛込箪笥区民ホール(大江戸線「牛込神楽坂」A1出口直ぐ。
東西線「神楽坂」2番出口徒歩10分) 資料代: 500円
<パネラー>
○革新都政をつくる会
吉田万三 氏
○都議会民主党幹事長・民主党東京都連会長代行
田中 良 氏(予定)
○東京・生活者ネットワークより
○社会民主党より
○新社会党より
<コーディネーター>熊谷伸一郎氏
対抗軸の統一を望む市民組織が、既に立候補を表明した吉田万三さん、それから独自候補擁立の方針を決めた都議会民主党をはじめ、東京・生活者ネット、社会民主党、新社会党の各会派の代表者と 一堂に会し、直接対話できる場をセッティングしました。是非参加して、市民の熱い思いを伝えましょう!
☆☆☆時事ネタコント・「ダメじゃん小出」の芸風もお楽しみに!☆☆☆
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主催:東京。をプロデュース2007
お問合せ・連絡先:telfax 03-3313-7022(小島)
hkh_top2007@yahoo.co.jp(請求頂ければ案内チラシの添付ファイルをお送りします)
http://www.tokyo-produce.net/
******************(転送歓迎ここまで)************************
組織のサイトの「呼びかけ人」をみると幅広い。
***
【呼びかけ人】 11月現在
藍谷邦雄(弁護士)
味岡尚子(子どもと法21)
石崎暾子(草の実九条の会)
上杉聡(歴史家)
内田雅敏(弁護士)
尾山宏(弁護士)
川田文子(ノンフィクション作家)
きくちゆみ(グローバル・ピース・キャンペーン)
熊谷伸一郎(編集者・ライター)
くまがいマキ(劇作家)
郡山総一郎(フォトジャーナリスト)
是枝裕和(映画監督)
最首悟(水俣展実行委員長・和光大学人間関係学部長)
斎藤貴男(ジャーナリスト)
ジャン・ユンカーマン(映画監督)
萩尾健太(弁護士)
林博史(関東学院大学教授)
村上義雄(ジャーナリスト)
森達也(映画監督)
柳田真(都労連交流会)
吉武輝子(作家・戦争への道を許さない女たちの連絡会)
【賛同人】
竹下景子(俳優)、根岸季衣(俳優)、他
***
私も都合がつけば参加するつもりだ。
鍵は都議会民主党だと思う。石原シンパとして知られる土屋たかゆき都議(板橋区)に続き、前回の都議選で初当選した吉田康一郎都議(中野区)は、石原知事を「当代一級の政治家」とまで議会質問で持ち上げている。どう、まとまれるか。
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こんばんは。長文にわたる自説の展開になりそうなので、まずお詫びします。
石原都政を転換しなければ、という思い、そのために、多くの人々が共同せねば、というのは全く同感です。ただ、どう切り替えるかという、細かい点はさておくとして、おおまかな方向はある程度一致させる必要があると思います。
そこへ向けた試みとして、26日のシンポジウムがある、ということなのでしょう。
>鍵は都議会民主党だと思う
私もそう思います。私はこの点で、「つくる会」的勢力である土屋氏や、知事を「当代一級の政治家」と持ち上げた吉田氏にとどまらず、都議会民主党全体が石原都政にどういう態度を実際に取って来たのかが、検証される必要があるのではないかと思います。
民主党は去年の都議選の時、当時の岡田代表が「アクセルとブレーキを踏み分けることができるのが民主党だ」と大演説をして回っていました。なのに、都議選が終わったら、臨海副都心開発の第3セクターの処理をめぐっても、「苦渋の選択」といいながら賛成したのをはじめ、この1年あまりの間に、予算や条例案など知事が提出したすべての議案に賛成しました(都議選の前だって、最初のうちに障害者関係の問題でいくつか反対しましたが、あとはほとんど賛成していました)。石原氏自身も記者会見で、「民主党だってほとんどの案件に賛成してくれている」と話していました。
石原都政に対して、いろいろ「カッコいい」言説をしたとしても、現実に、このような態度を取ってきた政党が、石原都政の何を批判して、どう変えようというのか、よく分かりません。私は民主党について、「どうまとまるか」以前に、その点を「どう説明するか」が大変気になっています。
やっぱり長文になってしまいました。申し訳ありません。
投稿: かわうそ | 2006.11.17 22:38