都知事とかみ合った論議をする議会改革を
いま、都政が注目されている。石原都知事の豪華海外視察、知事がトップダウンで決めた事業(ワンダーサイト)への四男の登用など、その私物化ぶりが明らかになってきている。
新聞などの報道も続き、12月13日の朝日新聞も社会面で大きく取り上げた。
・都知事四男の参画事業、予算伸び突出「余人に代え難い」(2006/12/13asahi.com)
これまで、知事も認めるほど石原与党の姿勢をとってきた都議会民主党も12月7日の代表質問では、これらの問題を追及した。
重ねて記者会見で問題を明らかにしてきた共産党都議団だが、7日の代表質問でも、8日の一般質問でもこれらにしぼって攻勢をかけたが、「かみあわなかった」と新聞が報じたような状況となった。
私も両日の共産党都議と知事との質疑を傍聴し、歯がゆささえ覚えた。
7日の代表質問の議事録速報版はすでに都議会ホームページに掲載されている。一般質問についてもまもなく掲載されるようだ。録画中継については随時みることができるので、ぜひアクセスしてみてもらいたい。
「もったいない!」をキャッチフレーズに、新幹線新駅の建設凍結を訴えて当選した滋賀の嘉田知事に対し、自民党などが姿勢を問い、議会の運営を大きく変えたという。
・県議と知事が「一問一答」、異例の31人登壇へ 滋賀(2006/12/12asahi.com)
これまで議員が質問時間をいっぱいまで使って質問し、知事や局がその後にまとめて答弁して終わる、一括答弁をやめて、京都、大阪、群馬、三重などの議会で採用されている一問一答方式を導入したという。
少数与党の知事を攻める手立てとして変更するという動機は情けなさ過ぎるが、本来はこうあるべきだと思う。
都議会も一括答弁で、まったくおもしろくない。
議会で決めることとはいえ、知事も斬新なアイディアを求めて海外視察に「どんどん行きます」というのなら、議会に対し、一問一答でいこうと、斬新に主張すればいいのだが。
4月の都知事選で知事を誰にするかということも問われるが、議会・会派・議員が開かれた、わかりやすい都政にするためにできる議会改革も同時に問われているのではないか。
都議会は、一問一答の議会運営にすべきだ。
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