参院選実質スタート、東京選挙区から川田龍平、比例で斎藤貴男
2007年は選挙の年です。
知事選や地方議会の議員選挙などの統一地方選挙、参議院選挙が重なるのは12年ぶりなんだとか。
イノシシ年ならではなんですね。
さて、8年近くで初めて逆風にある石原慎太郎東京都知事の三選がどうなるか。また、格差社会がさけばれ、また平和憲法を変える動きが進む中で、格差を是正し憲法を生かす勢力が参議院選挙でどうなるのかが、7月までの私の関心事の柱のひとつです。
7月22日投開票が確定したなかで、参議院選挙までほぼ半年ですが、
すでに選挙への動きは本格化しています。
私の住む東京選挙区(定数が4から5に増えます)では、現職の保坂三蔵議員に加え、自民党は2人目の擁立(特に著名人候補)へと動いています。
民主党は、現職の鈴木寛議員に加え、元都議会議員(生活者ネットワーク)の大河原雅子さんの擁立を決定し、政権交代を掲げて3人目も検討中とのことです。
公明党は、現職の山口那津男さんの再選をめざし、近い将来の幹部候補として、トップ当選をねらう構えです。
前回の参院選で議席を失った共産党は、元参議院議員秘書の田村智子さんを擁立。定数が増えた中で、議席奪還をねらっています。
社民党は前回、党の東京都連合代表の中川直人さんを擁立し、落選。今回も候補者擁立の動きがすすみつつあるようです。
さて、今回の目玉は、薬害エイズ(HIV)訴訟の元原告で松本大学非常勤講師の川田龍平さん。元参議院議員でタレント・キャスター・俳優として知名度のある中村敦夫さんや環境・市民派の地方議員、新社会党東京都本部周辺などが平和・環境などを軸に声をかけつづけ、本人も意志をかためたそうで、東京選挙区に立候補する模様です。
川田さんとは同世代で、私の学生時代の卒論が彼にかかわるもので、その後も注目してきましたが、私は彼の政治活動に否定的な立場です。詳細は今後掲載するつもりですが、最近はホームページもブログもほとんど更新されず、言論人として大丈夫かなとさえ思っています。
また、東京選挙区ではなく、比例代表枠ですが、私のブログでも取り上げてきたジャーナリスト斎藤貴男さんが社会民主党から出馬するということです。斎藤さんのこの動きについては、テレビでもおなじみの有田芳生さんのブログが情報源です。
斎藤さんが政界に出ることは大歓迎で、民主党から出られるはずもなく、共産党は国会へは党内候補しか出さないようで、新社会党の今年の機関紙新年号で斎藤さんは党首と対談していますが、新社会党は議席ゼロですからすべてを背負うことにもなり、今回の判断は当然ともいえると思います。ただ、比例代表候補の場合、全国を演説行脚するはずですから、一部ですでに合意している民主党との選挙協力をどう消化し、対応するか、注目です。
【注目情報追記】2007/2/8
斎藤貴男さんは出馬を断念したそうです。
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» 斎藤貴男さん、参院選出馬断念 [tamyレポート]
1月3日に、参院選の社民党の比例代表候補としてジャーナリスト・斎藤貴男さんが出 [続きを読む]
新自由主義とたたかう新しい知識人の代表が政界進出ですね。斉藤貴男さんは見識があり、気骨があり、話し方も魅力があり、おまけに私の地元の中野区民であり、大歓迎します。有田さんのブログの誤報でないことを祈ります。
民主党でないのもよかった。参議院選挙では、与野党逆転のため民主党を支持せよと唱える人がいます(森田実氏http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/など)。しかし、民主党は基本的には新自由主義政党であり、多くの国家主義者も所属しています(中野区関係では吉田康一郎都議http://siinoki-law.sblo.jp/article/1711904.html)。
参議院選挙で格差社会の是非を争点にするためには、新自由主義に対して対抗できる政策と運動を前進させるために左派政党の力を伸ばすことが必要だと思います。民主党なら誰でも良いというのでは、言論人として無責任にすぎるでしょう。
なお、私は社民党ではなく共産党支持なので、斉藤さんが共産党の候補者になってくれるとうれしいのですが、それはむずかしいようですね。
投稿: siinoki-law | 2007.01.03 11:11
siinoki-lawさん、はじめまして。私も森田実さんのこの点の言及には強烈な違和感を持っています。吉田康一郎都議は石原知事を「当代一級の政治家」と初めての質問で大きく持ち上げた議員。土屋さんや古賀さん、田代さんに加え、石原なんでも応援団は4人に増えてしまいました。同じ選挙区で落選した前都議も違った角度でひどかったですが。
「抵抗勢力」がどこまで抵抗できる勢力を増やせるかという視点が少し欠けているように思う中、斎藤さんにはぜひ連載中の日刊ゲンダイのオジサン読者も巻き込みながら、格差拡大・新自由主義を問う声を広げていってもらいたいです。そのなかで、社民党や共産党、民主党の一部(ごく、かも)、無党派が声を広くあげられるような状況になってほしいし、そうしたいと思っています。
投稿: tamy | 2007.01.03 21:12