イラク戦争から4年 衝撃のニュースとインタビュー
米軍が「捏造」した根拠をもとに、イラク戦争を始めてから4年。
真っ先にその戦争を支持した日本では、その誤りをみつめようとする動きは薄い。
そんなやるせなさに惑う私は、衝撃的なニュースを読んだ。
◇子供使った車爆弾テロ報告=米軍、新戦術と警戒-イラク(2007/3/21時事通信)
【ワシントン21日時事】米軍の掃討作戦が続くイラクの首都バグダッドで最近、車に子供を乗せて米兵を油断させ、子供もろとも爆破する車爆弾テロが報告され、米軍は武装勢力の新たな戦術とみて警戒している。
米統合参謀本部のバーベロ地域作戦担当課長が20日、記者団に明らかにした。それによると、先ごろ、車が検問所に近づいてきたため、警備の米軍兵士が停止を命じたが、複数の大人に加えて子供2人が後部座席に乗っていたため、米兵は油断して検問所の通過を許可した。すると、車内から大人だけが逃げ出し、その直後、車は子供を乗せたまま爆発したという。
同課長は「子供をおとりにしたテロ攻撃は初めてであり、敵はこれほど残忍な手口に訴えている」と述べた。
当時イラクで拘束された3人のなかの1人、ストリートチルドレンなどの支援を行なうボランティア・高遠菜穂子さんの講演をこの5月に聴く機会がある。
彼女の著書『愛してるって、どう言うの?生きる意味を探す旅の途中で』(文芸社)を以前に読んだ際、あふれ出る彼女の積極性をありあまるほど感じた。
あれから4年。その高遠さんがオーマイニュースのインタビューに答え、イラクの現状と自らの思いを語っている。現地の実情はよく読みとれる。でも、自己肯定感、積極性が彼女から失せてしまっている。奪ったものは何なのか。いま、そのイラクに、また私たちに、日本に必要なものは・・・。
◇OhmyNews:高遠菜穂子さんに聞くイラクの現実【全文】(豊原 富栄 2007-03-21)
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こんばんは。
なぜかトラバがうまく行きません。
本当にイラクは大変なことになってしまいました。
「SIGHT」という雑誌の対談が、イラクの実情の理解に役立つように思います。
http://www.rock-net.jp/sight/index.html#latest
特集
「イラクから世界は壊れるのか」
<特別対談>
酒井啓子 (東京外国語大学大学院教授) × 藤原帰一
(東京大学大学院教授)
投稿: MNG | 2007.03.23 21:46
ありがとうございます。手に入れば、必ず読んでみますね。あれから4年。
メディアの報道が、以前にもましてよそごとのようになっていることが腹立たしいです。事実(見方はいろいろですが)を積み上げること、ここがメディアに欠け、またいのちへの関心を持つことが私たちにどんどん薄らいでいるように思います。
投稿: tamy | 2007.03.26 00:33