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2007.04.07

生ゴミなどを食べて母の帰りを待った4歳

私には、4歳の時の記憶はほとんどない。

4歳の生命力、いのちの大切さを思い知らされたのは、子ども2人を1ヶ月以上置き去りにした母親が起訴されたというニュースから。

寒さ厳しくなる北海道苫小牧で、2児が放置され、1歳児の弟が死亡・ミイラ化するというすさまじい状況。青空と書いて「そら」と名づけられたにもかかわらず、そらをみることも許されず。そのなかで長男の4歳児は生ゴミや生米、調味料などを食べて生き延びていたという。

殺してしまおうと家を出て、死んでいると思って母親が帰宅した際、「長男は元気で、山崎被告が戻ってドアを開けると飛び出してきた」という、その長男はどれだけ母を待ち、またどんな思いで飛び出していったのだろうか、と考えさせられる。

生きるということ、おとなによる子どもの「支配」、それでも待っていた子どもにとっての親とは・・・。

最近、児童養護施設の運営問題にかかわるようになって、保護者や行政、政治、一部の施設関係者など大人社会の責任の甘さを感じずにはいられないでいる。

4歳生ゴミで生存、1歳放置死…21歳母を殺人で起訴(2007/4/6 22時38読売オンライン)

 北海道苫小牧市高砂町の市営住宅で昨年12月、無職女が男児2人を1か月以上置き去りにしたうえ、死亡した三男(1)の遺体を遺棄した事件で、生き延びた長男(4)が生ゴミや生の米、冷蔵庫内のケチャップやマヨネーズを食べて命をつないでいたことが、札幌地検などの調べでわかった。

 同地検室蘭支部は6日、母親の山崎愛美(よしみ)被告(21)(死体遺棄罪で起訴済み)を三男に対する殺人罪で札幌地裁室蘭支部に起訴した。長男への保護責任者遺棄罪での追起訴も検討している。

 同地検によると、山崎被告は兄弟を育てるのが煩わしくなり、昨年10月30日ごろ、2人にチャーハンを食べさせた後で交際相手の家に行き、12月4日に戻るまで2人を放置した。三男の青空(そら)ちゃんはすでに死亡、遺体はミイラ化していた。死因は餓死か低体温症とみられる。

 一方、長男は元気で、山崎被告が戻ってドアを開けると飛び出してきたという。山崎被告は「2人を殺してしまおうと思った。2人とも死んでいると思ったので、(長男が生きていて)驚いた」などと供述している。

 同地検は、長男に対する殺人未遂罪の適用も検討したが、放置された後も健康だったことなどから、立件は困難と判断した。

 同地検は先月13日、青空ちゃんの遺体を交際相手宅の物置に放置したとして、山崎被告を死体遺棄罪で起訴した。二男は2004年に窒息死している。

(2007年4月6日22時38分  読売新聞)

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