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2007.06.09

み○さんのニュースの取材の電話

保育関係者の知人から聞いた話。

TBSの「朝○○!」の取材電話がかかってきたという。

***

モラルのない保護者が増えている状況を取材したい。

6月1日付の読売新聞で、

遠足代やアルバム代を払わない

子どもが病気でも預かってくれるのが当然と主張する

仕事が休みのはずの日でも子どもを預けにくる

などを、保育料滞納の実態を報道した際の反響が大きかったこととからめて、

モラルのなさが取り上げられていた。

なので、「朝○○!」で、具体的な状況を放送したい。

番組のテーマとして「モラルを問う」シリーズで追いかけたい。匿名でかまわないので、そのひどさを取材したいとのこと。

***

その番組関係者に対し、

知人は、

・確かにモラルの崩れはあると思うが、いま急に始まったことなのか

・病気の子どもを預けたい、仕事が休めずに預けざるを得ないということはモラルのなさなのか

・子どもの病状が悪いのに仕事が休めないという職場や社会の方が崩れているのではないか

・高い保育料を払っていて、仕事が休みの日に少しはゆっくりしたいというのはモラルのなさか

・一部の極端な例だけを放送することで、現象面だけではいいか悪いか判断しにくいボーダーの層が心を痛めているという認識はないか

・給食費や保育料滞納が大きく報道されているが、本当に払えない状況はどうして伝えられていないのか

などを電話で取材者に話したという。

どのような報道が結果としてされるかもわからないまま、取材に応じてくれる人を紹介することはできないとして、やりとりは終わったそうだ。

***

そのやりとりを聞いた6月7日の夜、7日の読売新聞を読むと、

6月1日の記事に対する反響として、仕事が休みの日に子どもを預けるということはおかしなことか、休みの日も子どもといることで精神的に厳しい状況におかれる場合もあるのではないかなどの声があがっていた。

7日の記事だけでなく、最近の読売記事のシリーズは「モラルを問う」というタイトルだった。

新聞で反響が広がる記事を、テレビが同様のシリーズで追いかけるという、典型的な後追いの報道の一端をみた。

その取材の電話のテレビ関係者は、数字も含めた状況認識に大きな誤りがあったという。

そんな根拠をもとに、番組がつくられ、み○○んたさんが、「ズ○!」と斬っていくのか。

ふにおちないというか、やるせない思いにかられた。

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コメント

TBS>不二家の件もあり!

み○さんの あの勝手な ぶった切り発言。
本当に俺は怒り心頭だ。

自分の視点も依頼者に返答しつつ、
「どのような報道が結果としてされるかもわからないまま、
取材に応じてくれる人を紹介することはできない」と断った方は立派。
視聴者にうければいいってな番組編成されたりするしね。
学校現場でも、色々あるけど、み○さんの勝手な
物言いには、マジで立腹ですわ。

 仲ちゃん

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