8月4日再放送、NHKスペシャル「ワーキングプアⅡ」
仕事への「誇り」、人間としての「誇り」が奪われています。―あなたはどう思いますか?
この病巣を知らずに、日本の未来は決して語れない。
7月28日付・朝日新聞夕刊のラテ欄の上部に、この言葉があった。
『ワーキングプア 日本を蝕む病』(NHKスペシャル『ワーキングプア』取材班・編 ポプラ社 2007年6月出版)の書籍広告として。
今日7月29日が参議院選挙の投票日だけに、考えさせられる。
書籍広告のなかで、2006年12月10日に放送されたNHKスペシャル「ワーキングプアⅡ 努力すれば抜け出せますか」が8月4日(土)に再放送されるということも告知されていた。
◇NHKスペシャル「ワーキングプアⅡ 努力すれば抜け出せますか」
2007年8月4日(土) 午後4時15分~5時30分 NHK総合
(初回放送 2006年12月10日)
『働いても働いても豊かになれない…』。
今年7月に放送したNHKスペシャル「ワーキングプア」は、生活保護水準以下の暮らししかできない“働く貧困層”の厳しい現実を見つめ大きな反響を呼んだ。NHKに届いたメールやファックスをもとに、今回、ワーキングプアのさらなる実態を取材。「第2弾」として放送する。
この10年の雇用環境激変の影響を、最も大きく受けた女性たち。その窮状を訴える声が数多く寄せられた。雇用が回復した今も「正社員」は依然として狭き門で、複数の派遣やパートの仕事を掛け持ちしても、生活ギリギリの給料しか得られない女性が急増している。
一方、中小零細企業の経営者からは、『景気回復など実感できない』という声が相次いだ。海外との激しい価格競争の渦に巻き込まれ、廃業に追い込まれる企業が続出。地域全体が地盤沈下するところも出ている。再チャレンジしようにも、衰退した地域の中では、なかなか新しい仕事を見つけることはできない。
さらに老後への不安も高まっている。医療費などの負担が増え、年金だけでは暮らせず、70歳を過ぎても清掃や廃品回収の仕事を続けるお年寄りも数多い。
なぜ真面目にコツコツ生きてきた人たちが報われないのか。どうすればワーキングプアの問題を解決することができるのか。一人一人が抱える現実を直視し、社会のあるべき姿を探っていく。
見逃した方はぜひ、「誇り」が奪われているこの国の、ささやかな暮らしに襲い掛かっている現実にふれてもらいたい。
〔ブログ内関連記事〕
・働いても豊かになれない「構造改革」とは何なのか(2006/7/23)
・12月10日、NHKスペシャル「ワーキングプアⅡ 努力が報われる社会ですか」(2006/11/28)
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