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2007.09.29

沖縄の総意に私たちのこたえは

「結集し撤回への総意示そう」「民意のうねり届けよう」

沖縄の2大紙、「琉球新報」と「沖縄タイムス」は今日9月29日付の社説で、沖縄戦で起きた住民の集団自決を巡る文部科学省の教科書検定意見の撤回を求める沖縄県民大会への姿勢をあらためて強く打ち出した。

今日のこの県民大会、宜野湾市の会場に11万人、同時開催の宮古・石垣の6000人も含めると、11万6000人が参加したという。

沖縄県の人口は約137万人。ほぼ1割の県民が具体的な一日行動で明確な意思を示した。選挙で大きく分断されることのある背景を抱えつつも、保守から革新まで立場をこえて。

自民党の総裁選は連日報道しながら、この国の平和主義を、憲法を確立する上でもっとも傷を負った地域の「総意」「民意」を、ほとんど取り上げてこなかったメディアに、明日の朝刊やニュースで国の責任を問う説得力はどれだけあるだろうか。

また、95年の少女集団暴行事件、04年の沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事件等、その報道の衝撃を「非日常」として消化してしまっている私たちは、この歴史の書き換えNO!という声に今度こそどのような声を発するのか。

文部科学省ご意見・お問い合わせメールアドレス
voice@mext.go.jp

文部大臣・渡海紀三朗メールアドレス
tokai@kisaburo.net

【関連報道記事】

・琉球新報2007年9月29日号外(PDFファイル)
http://www2.ryukyushimpo.jp/pdf/20070929.pdf

琉球新報

沖縄タイムス

・沖縄:集団自決で検定意見撤回求め県民大会 11万人参加(2007/9/30毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070930k0000m040064000c.html

・沖縄、11万人が訴え 教科書検定「撤回を」(2007/9/30asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0929/SEB200709290015.html

・沖縄タイムス戦後60年平和ウェブ
http://www.okinawatimes.co.jp/sengo60/index.htm

【ブログ内関連記事】

・沖縄でまた悲劇 痛ましい基地被害はどこまで続くのか(2005/7/4)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2005/07/post_3d95.html

・基地被害で子どもが小さく生まれる島(2004/11/1)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2004/11/post.html

・平和な島を返してください(2004/10/8)
http://tamy.way-nifty.com/tamy/2004/10/post_3.html

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コメント

とても関心あるテーマです。今回の沖縄のうねりに敬意を評します。
事実を歪曲してまで美化しようとする動き。国家というのはこんなものなんですよ。
だからこそ、国家権力の暴走に歯止めをかける憲法が力を持つのです。
騙され続けているわけにはいかんのです。
我々も、声に出そう。意思を示そう。

県民大会の最後は、団結がんばろうでしめくくられたようです。

対象は政府、国会議員だけではなく、私たちにも、というより、私たちこそと私は思っています。

手榴弾まで配って、狭義の軍の関与はなかったとして、言われれば広義としてとらえるその広さは責任放棄にもほどがあります。

人口の10人に1人が具体的に行動したいま、沖縄戦のなかの大きな傷をなかったことにして「美しい国」をつくろうとするのか、事実と歴史を直視して世界に誇れる平和を求める国をつくろうとするのか問われているのは、私たちです。

ブロガーの反応の薄さにも驚きつつも、私はあきらめずに発信していきたいと思っています。

護憲派といわれ、また自称する本土の人たちは、憲法を守り生かそうと行動しているのなら、この機会に声をあげないで、いつ声をあげることができるのでしょうか。

今日、東京の大きな労働組合の会議に参加して、ものたりなさを感じた一人でもあります。

温度差はあるにしても、一人ひとりにできることは少なくとも95年の少女集団暴行事件のときよりもあります。

パソコンが普及し、メールでの意思表示が可能になったこと、携帯が普及し、携帯でもメールが簡単に打てるようになったこと、ブログで思うことを発信できるようになったこと、その反応をコメントなどでつけることができるようになったこと、ネットの動画配信で集会の模様などを感じ取れるようになったことなど。

問われているのは、私たちの「行動」力。

その通りです。 問われているのは我々一人ひとりなのです。
 「あぁ。沖縄の人たち、頑張ったね。」「凄いね。」って人事にしている限り、前進せんのです。
一人ひとりがどこででもいい。まずは声に出すことから始めようではありませんか。ね。

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