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2007.09.22

被爆後10年間、被爆者はどう生きてきたのか

「夕凪の街 桜の国」

原作コミックは被爆後10年、映画は被爆後13年からストーリーが始まる。

その間、被爆者はどう生きてきたのか。

コミックや映画から想像できることもあるけれど、私たちはほとんど実情を知らない。

8月6日に中国地方を中心に放送された番組が9月24日に全国放送されるという。

NHK「被爆者 空白の十年」
■ 放送日:9月24日(月・祝) 午後1:50~2:59 総合

「空白の十年」―広島の被爆者がそう呼ぶ時期があります。原爆投下(昭和20年)後の10年間のことです。原爆症に怯える生活の中、医療・生活援護は乏しく、支援組織もありませんでした。放射線による影響についての情報も少なく、その後も差別・偏見が続きました。

「原爆の残酷さは、一瞬で数万の命を奪ったことだけでなく、生き残った人々に、その後も“生き地獄”の苦しみを与え続けたことにある」と広島県被団協の坪井直理事長は言います。
しかし、戦後の混乱の中、この10年についてはほとんど記録がありませんでした。
今年、県被団協は、被爆者を苦しめた「空白の十年」の実相を明らかにしたいと被爆者へのアンケート調査を開始。その実態が少しずつ明らかになってきました。また、近年発見された占領軍の資料などからは「被爆者の治療は最優先課題ではなかった」という事実が浮かび上がってきました。

「空白の十年」、被爆者は何に苦しめられたのか。悲劇の拡大を招いた背景は何か。「今こそ記録に残したい」とつらい記憶に向き合う被爆者たちの姿を通して、今も人々を苦しめ続ける原爆の悲劇をみつめます。

(8/6・中国地方向けに放送)

【追記】

 この日の前日(日付としては当日)の深夜(9月23日深夜1:30~、日付としては24日1:30~)、日本テレビ系NNNドキュメント’07「ピカがうつる…」が放送されます。これも空白の10年の実情を伝えるようです。

日本テレビ系NNNドキュメント'07
 2007年9月23日(日)深夜1:30~/30分枠
ピ カ が う つ る …女性被爆者と空白の10年 制作=広島テレビ

   今年、広島の被爆者団体が“空白の10年アンケート”を始めた。「被爆者の組織が出来たのは終戦から11年後。それまでは支援もなく放置され、最も苦しい時代だった」団体の坪井理事長も被爆者同士の結婚を反対され心中を図った経験を持つ。ある女性は結婚して子どもが出来ないと「被爆者だから」と言われ、妊娠したら姑に「障害のある子を産むな」と言われた。人類史上初の被爆者の証言を通し「ピカがうつる」と言われた空白の十年の差別や苦しみの歴史を描きたい。
 
ナレーター:石丸謙二郎

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コメント

深夜の「ピ カ が う つ る …女性被爆者と空白の10年 制作」を観ました。
 60年間被爆を隠してきたが、ここで語り始めたという方。
 被爆手帳にも爆心地から少しでも離れて被爆したことにした方。
 お見合い時に「被爆している関係であざがある」と第一条件に付した方。
そういった方々の語りを当時の写真も見ながら、また戦争の惨さを感じさせられました。
 今日は昼過ぎに  NHK「被爆者 空白の十年」
            ■ 放送日:9月24日(月・祝) 午後1:50~2:59 総合
 も あるので、 こちらも観ようと思ってます。

昨日のNHK「被爆者 空白の十年」って、
新内閣四役の演説などが放送されて、見れなかったですよねぇ?
これって、放送が延期になったの? それとも中止?。

どうやら、当日の午後3時50分から放送されたようです。
もしそうでなければまたここにコメントつけます。

ちょっとひどいですね。

「小型なら原子爆弾も持てる」が本当の持論のあべさんがやめてのドタバタで、観る予定だった人が観れないなんて。

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