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2007年10月の記事

2007.10.27

朝のリレー パンとコーヒー、そしてタバコ

ついこの間まで亀田現象をさんざん持ち上げ、風向き変わると亀田バッシングを散々やっておいて、スタジオの一人が「メディアにも責任があることを忘れてはいけませんね」の一言だけ。

その一言だけを言えば何をやっても許されるようなメディアの圧力に驚かされます。

亀田騒動を報じるスポーツ新聞(ずっと前から愛読)を読みながら、朝の電車に。

乗り換えホームで満員電車待ち。

並んでいると、マロンクリームパンを食べる女性会社員が隣に。

電車がホームに来ても、パンを食べ、そのまま混んだ車内へ。

気にせず食べ続け。

次の駅であまり乗ってくる客がいなかったことが幸いでしたが、

人であふれる車内でその女性の隣にいる私の口に、そのマロンクリームパンが近づき、そして離れ・・・。

後ろを見ると、別の女性会社員が吊り革も持てないまま、ふらつきながらコーヒーを持っていました。

もし、降車の混雑の際にそのコーヒーが私の背中にかかったら・・・。

その前に、私の口がマロンクリームパンに、というより、マロンクリームパンが私の口にやってきて、半強制的に食べさせられるという状況に置かれたら・・・。

映画「それでもボクはやってない」は痴漢冤罪を問う内容で、電車内の検証もおこなわれますが、

この私の場合、決定的な証拠が残る可能性がありました。

その女性が「この人、私のマロンクリームパンを食べました!この人、食べかけのパンを食べるパンフェチです」と騒ぐ。

私は「やってません」と答えるものの、私の口についているマロンクリームを決定的な証拠として乗客は騒然。

証拠をもとに鉄道警察へということも。

という妄想は考えすぎとしても、

隣でマロンクリームパンを食べられて、混雑する中で、もしそのパンが私の口につくことがあったなら。

口じゃなくても、服や髪などにも。

そうなったら、その女性はどう反応するんだろうかと。

まわりはどう反応したのでしょうか。

そんなことを考えつつ、電車を乗り換え。

満員でない電車に乗り、電車が駅にとまり、乗降をへて、また電車が動く。

ある駅にとまり、ホームをみると、朝の禁煙タイムの大きな掲示があるなかで、

サラリーマンと思われる男性が6人、その時間帯にもかかわらず、喫煙する光景が。

ラウンド終了を告げるゴングがありながら、パンチを打つボクサー。

レフェリーがみてないところでパンチを打つボクサー。

駅員がみていないなかで公共の禁煙タイムに喫煙をする人に、私のような観客のやや冷たい視線をあびながらも喫煙を続ける人に、亀田バッシングをする資格はありますか。

またそれらを許している私たちは、なぜ亀田をバッシングして、その喫煙者たちをバッシングしないのでしょうか。

パンとコーヒー、そしてタバコ。

いつのも朝のリレーの、少しずつの変貌。

妄想も含めていまの風潮に不安を持ちました。

2007.10.25

畜産の知識、血や肉に

鶏。

子どもの頃、縁日のひよこつりのひよこを、集合住宅にもかかわらず、巨大な鳥かごに入れて飼いました。鶏に化けたあとは、首輪をつけてお散歩に。

あまり人が経験しない思い出も。

さて、1羽20円程度の廃鶏を、1羽2000円ともいわれる比内地鶏と偽って、加工食品を販売してきたことが「偽装」発覚ラッシュのひとつとして問題になっています。

そもそも、鶏を食べる、そのための養鶏って、どんなことなんだろうと思いました。

日々食べながらも、畜産について知らなさ過ぎる私たち。血や肉になってませんね。

下記サイトでちょっと物知りになりました。

知識はあってもその活用・応用が苦手といわれる子どもたちにもぜひ。

まず知ることから。

畜産ZOO鑑
http://zookan.lin.go.jp/kototen/index.html

2007.10.21

パッチギ!LOVE&PEACE

戦争の加害と被害。

そこに傷跡がなかったかのような、あるいはそこに国の関与がなかったかのような、そんな流れがすすみつつあります。

多くの命が落とされ、血と汗とともに、時も流れました。

そんななか、今日、井筒和幸監督の映画「パッチギ!LOVE&PEACE」のDVDをレンタル。

今月レンタルリリースされたばかり。

1作目の「パッチギ!」を観たのは、遅ればせながらながら先月です。

暴力シーンに違和感はありつつも、この映画2作には、戦争で人々は幸せになれない、生き抜いて人を信じること、愛することにこそ人間の姿と平和の展望があるというメッセージがこめられていると思います。

主演の中村ゆりさんの美しさはもとより、佐々部清監督の「カーテンコール」でも人間味のある演技をした藤井隆さんも印象的でした。

中村ゆりさん演じたヒロインの最後のメッセージに、人間の種類、差別、この国が抱えてきた矛盾とこれからを考えさせられた名作。

もっと多くの人にふれてもらいたいと心から思いました。

あのすばらしい愛をもう一度。

何年か経って、笑顔で世代と「人種」をこえて肩をくんで歌い合える。

そんな時代に向かいたい。

そう思いました。

2007.10.19

バッシングする私たちというプチ亀田

次男がチャンピオンに謝罪。

父と離れ、態度をあらためるなら受け入れると言っている元チャンピオンの具志堅さんのジムで鍛えるといい。

このブログで何度か続けた亀田家批判はお休みに。

ここぞとばかりにバッシングするテレビのコメンテーター、ブロガー、そして私・・・。

批判されるべきは亀田家だけでなく、実力を検証せずにさんざん持ち上げてきたメディア側(TBSはもちろん)。

「ありがとう」と映画の舞台挨拶で言えない女優、敬語を使わないことを売りにして「ありがとう」「ごめんなさい」の対極にい続けようとするボクサー一家。

それらにしっかりおかしいと言うことは必要なこと。

しかし、しかし。

電車内でぶつかっても「すみません」と返さない人。

大きな音漏れを放つ人。

タバコが通行人にあたりそうなのに、灰が道々にこぼれているのに、歩きタバコで笑顔のカップル。

自転車に乗りながら電話を続ける人。

席を譲り合えない人たち。

我が物顔で「公共」を崩し、みんなの社会を、日常を生きていく。

そうしながら、ヒーローを「消費」し、一気に「廃棄」さえしていく。

バッシングする私たち、実はプチ亀田ではないですか。

阪急が「優先座席」を復活 “譲り合いの精神”挫折(2007/10/18産経新聞)

 「全席が優先座席」という考え方で電車内から優先座席を撤廃していた阪急電鉄(本社・大阪)は17日、8年半ぶりに全車両で復活させると発表した。どの席でも譲り合う思いやりの精神が定着しなかったためという。“性善説”に期待した同社の理想は、車内モラルの低下という現実を前に挫折した形となった。
 29日の始発電車から、関連会社の能勢電鉄と神戸電鉄を含めて実施。各車両8~10人分を優先席として、ステッカーや車内放送で知らせる。
 阪急の取り組みを参考に平成15年12月から「全席優先」を掲げている横浜市営地下鉄は「今後も積極的にPRして続けていきたい」として見直す予定はないとしている。
 阪急は11年4月、全席を優先座席と考えるべきだという理想を掲げ、優先席撤廃に踏み切った。だが、現実には席を譲らない雰囲気が広まり、同社には高齢者を中心に復活を求める意見が毎年10件余り寄せられた。今年6月の株主総会で同様の要望があったことを機に、復活を決めたという。

◇【阪急電鉄プレスリリース】2007年10月29日(月)より、『優先座席』を設定します。また、『携帯電話電源オフ車両』の設定車両を変更します(PDFファイル)
http://holdings.hankyu-hanshin.co.jp/ir/data/ER200710171N2.pdf

2007.10.18

処分理由を認めない謝罪会見の醜さ

亀田家の反則行為についてまた書かなくてはいけなくなりました。

17日夕方にJBCに立ち寄り謝罪、そして記者会見。

次男は丸刈りにしてジムの会長と父親と同席。

ところが、無言のまま次男は退場。

18歳という年齢と反響のすさまじさを考えればそれはやむを得ないかもしれません。

「すみませんでした」の一言さえないのにも驚きですが。

しかし、このオヤジがやっぱり更正していないです。

史郎氏「反則の指示はしていない」謝罪会見一問一答(2007/10/17サンケイスポーツweb)

最終ラウンドのレスリング行為については認め、反省をみせつつも、その指示については「指示はしてません」と、この「謝罪」会見でもあいかわらず否定しています。

インターバル(ラウンドとラウンドの間)での指示について、この父は「最後は、ポイントも取られているから、悔いのないように戦えと。あとは、どうとらえるかはそちらの自由だが、オレらはゆうてません」という立場での「謝罪」です。

「勝たれへんぞ。わかっとるやろ な?○○○○(急所のこと)打ってもええからな。おい、ダイキ、ヒジでもいいから目にいれろ、おもいっきり。目、もっといけよ。お前、目のところ重点的に」

《インターバル中の指示動画》
http://jp.youtube.com/watch?v=jGZ8uaL1DGU&NR=1

この中継で聞こえた声は何なのでしょうか。

処分は受け止めるとしながら、処分の理由を否定する謝罪しかできないのでは、もう退場してもらう以外にないと思います。

会社で、社会で、学校で、処分をうけながら、事実関係を否定しながら謝罪して復帰しようとすることが許されるでしょうか。

日本ボクシング界最大の危機のなか、教育とスポーツマンシップが問われます。

2007.10.16

うつ病になりやすい保育・医療・介護と国の未来は

 パワハラによる自殺を労災として認定する初めての司法判断がくだされました。

 勤務先の製薬会社で係長から「存在が目障りだ。お願いだから消えてくれ」「お前は会社を食いものにしている、給料泥棒」「お前は対人恐怖症やろ」などと繰り返し言われ、心身を崩し、首吊り自殺をした会社員。その妻が労災認定を求めていた裁判で東京地裁が示したもの。

 うつ病に追い込まれる30代急増というニュースを目にしますが、この会社員も30代。また、縦社会の中で成果をあげることを求められるビジネスマンだけでなく、最近は教職員の精神疾患の急増も客観的な数字でも明らかになってきています。

 企業のメンタルヘルス対策がビジネス誌でも取り上げられるようになってきたなか、国や自治体の対応も迫られていると思います。

 その「公」のかかわりが深い保育、介護、医療などの分野でも、心の病が現場では大きな陰を落としています。予算の削減、非正規化、労働強化・・・、「公」のかかわりは薄められ、その厳しさは支える人たちへ。また、過度な要求をつきつけてくる利用者・家族、さらにそれらの背景を伝えずにことさらあおるマスコミ・・・。

 責任の重さを背中に抱えつつ、過剰に追い込まれていく。そんな事態となっていないでしょうか。

 アメリカの調査ですが、うつになりやすいのは対人サービス、保育・医療・介護などであるということが明らかになったそうです。

 これらを市場に本格的に転換しようとする日本で、それを支える人と仕事の実情はどれだけ理解されているでしょうか。この現状の調査がされていないなか、社会保障予算の抑制だけが叫ばれ、その流れがすすんでいけば、将来に大きな禍根をのこすことにならないでしょうか。

 人材が逃げ、現場では悲鳴があがり、その穴を埋めようと必死でがんばるけれど、またその支え手がその穴へすいこまれていく。そんな事態になっていないでしょうか。また、その傾向が強まっていないでしょうか。

 抜本的な支援をせずに、穴埋めとして外国人で対応していく流れも出ています。

 外国人を批判するつもりはまったくありませんが、人をたいせつにすることの責任を投げていくことで「自給」さえままならず、「輸入」をすすめていく。「輸入」の本格化は少し先の話とはいえ、人を支える仕事へのかかわりが問われています。 

◇最もうつ病になりやすい職種はパーソナルサービス=米調査(2007/10/15ロイター)

 [ワシントン 14日 ロイター] 米国の働く人を対象にした調査では、チャイルドケアや在宅医療介助などパーソナルサービスに従事する人が、各種職業の中でうつ病にかかる割合が最も高いことが分かった。米薬物乱用・精神衛生管理庁(SAMHSA)が15日発表した。
 過去1年間に大うつ病エピソードを1つでも経験した人の割合は、パーソナルケアやパーソナルサービスに携わる人では10.8%、食品の調製や給仕に携わる人では10.3%となった。
 一方、割合が最も低い職種分野は、建設・エンジニアリングや科学、取り付け・メンテナンス・修理などだった。
 調査報告では「2004年から2006年までのデータを総合すると、18―64歳のフルタイム労働者で過去1年間に大うつ病エピソードを訴えた人の割合は年率平均7%となった」としている。
 SAMHSAは、6万人超のインタビューを盛り込んだ薬物使用に関する全国調査のデータを利用した。 

2007.10.13

亀田家はボクシングをやる資格がない

 亀田家にボクシングをやる資格はない。

 つまり、ライセンス(父のトレーナー、長男と次男のボクサー)を剥奪するべきだとしっかり言わなければならなくなりました。

 規範がこの国にあるのか、私たちにおとなとしての態度が問われていると思います。

 前回のエントリーでは書きませんでしたが、次男の対戦は10月11日、長男の世界前哨戦は10月25日でした。

 前チャンピオンの長男の対戦相手は2週間前の11日時点でさえ発表されていませんでした。通常ありえないことです。

 12日になって協栄ジムが以下のように試合中止を発表しました。

 それが10月25日に予定されていた亀田興毅ノンタイトル10回戦の対戦相手は、本日(12日)までに決定に至りませんでした。
 これまで複数の選手に絞り込み、各選手にオファーを出しましたが、合意に達せず作業が難航しておりました。
 試合日まで2週間を切ってしまい、このままでは各方面の準備が整わないことが懸念され、やむを得ず、中止の運びとなりましたことをご報告申し上げます。
 関係者の方々には大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどお願い申し上げます。
 次戦につきましては今のところ未定となりますが、決まり次第あらためて発表させていただきます。

 「反則を指示した可能性が高く処分は避けられない情勢。これが試合中止の原因とみられる」(2007/10/12時事通信)との報道もありますが、これについて以下に書きます。

 さて、11日の次男の世界タイトル戦について、

 最終ラウンドに投げ飛ばす、抱えあげるなどのレスリング行為を行なったことで批判は高まっています。

 アジアナンバーワンのボクシングレフェリーと言われ、41年間にわたり約3万の試合、100の世界戦をさばいてきたWBC審判委員・森田健さんは「私なら失格負けにする。あの行為はひどい」とバッサリ斬っています。

 試合翌朝の内藤チャンピオンの生出演で、サミング(めつぶし)や太ももをたたくことなどの反則行為が行なわれていたことがチャンピオン本人の口から明らかにされました。

 11日から12日にかけてTBSやJBCに抗議の電話やメールが殺到しているとされ、今後の対応が問われています。

 試合中に反則行為を指示する言動があったと、処分が検討されることになりそうです。

◇「急所狙え」亀田父子処分へ…JBC倫理委(2007/10/13読売新聞)

 11日の世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチ12回戦で、プロ初黒星となった挑戦者の亀田大毅選手(18)が反則行為を繰り返した問題で、日本ボクシングコミッション(JBC)は12日、倫理委員会を15日に開いて亀田陣営の処分を協議することを決めた。

 処分には「警告」「厳重戒告」や一定期間試合ができない「ライセンス停止」などがある。JBC内部では「厳正に対処すべきだ」との意見が強まっており、処分は避けられない見通し。

 JBCは、セコンドに付いた亀田兄弟の長兄で、世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級前王者の興毅選手が試合中、リングサイドから「ひじで相手の目を狙え」などと悪質な反則行為を指示した疑いがあるとして、ビデオ解析を進めて亀田陣営の言動を特定する。兄弟のほか、反則を止める立場にあったトレーナーで父親の史郎氏(42)も処分の対象に含まれる。また、王者の内藤大助選手(33)からも、受けた反則内容などを文書で提出させる。 

 実際に試合中の映像の動画がインターネット上でも検証されています。

 私も試合をテレビ観戦し、さらに動画も観ましたが、トレーナーでセコンドについた父から「勝たれへんぞ。わかっとるやろ な?○○○○(急所のこと)打ってもええからな。おい、ダイキ、ヒジでもいいから目にいれろ、おもいっきり。目、もっといけよ。お前、目のところ重点的に」などとはっきり聞き取れました。

《インターバル中の指示動画》
http://jp.youtube.com/watch?v=jGZ8uaL1DGU&NR=1

 12日になって長男からこれらについてのコメントが発表されています。

■亀田興毅のコメント(原文ママ)

 11ラウンドの開始前の俺の発言が誤解されてるみたいやけど、あれは亀田家のボクシング用語で誤解されてるようなもんやない。あれはヒジを上げてしっかりガードして、目の位置を狙えいう意味。亀田スタイルの基本や。それに今のグローブはサミング出来へんように親指のところが縫いつけられてるから、サミングなんて出来るわけあらへん。俺が大毅に反則をさせるような事は絶対にあらへん。

 あれをどう解釈するとボクシング用語なのでしょうか。

 内藤チャンピオンは試合の序盤で、目の上をきりました。実際にはバッティング(頭がぶつかった)だったのですが、レフェリーにはパンチによる出血と判断され、もし傷や出血がひどくなれば試合続行不可能のTKO負けとされる可能性もありました。反則行為を指示した長男がまた世界タイトルをねらう、というよりボクシングを続けることがどうして許されるのでしょうか。

 その目をヒジでねらっていけ、また急所攻撃もいけ、という指示がセコンドから明確に出されています。それをしたのは、父のトレーナー、兄の前チャンピオン。

 父は今春も長男の試合のレフェリーに試合後乗り込んで暴言をはき、役員会から要望書が提出され、協会から文書でレフェリーへの暴言禁止などの通告がされています。

◇亀田の父、また処罰か=JBC役員会が要望書提出(2007/4/11時事通信)

 日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長は11日、JBC試合役員会が前世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級チャンピオン亀田興毅(協栄)ら3兄弟の父、亀田史郎氏の処罰を求める要望書を、事務局に提出したことを明らかにした。要望書は10日付で、史郎氏がレフェリーに暴言を吐くなどした行為に対し、ライセンス停止を含む厳しい処分を求めている。
 同事務局長は「役員会からの真摯(しんし)な提案と考え対応していく」とし、処分を科す可能性を示唆した。同氏は昨年もやじを飛ばした観客に突進しようとして厳重注意を受けている。
 役員会が問題としたのは3月24日に亀田興がエベラルド・モラレス(メキシコ)に判定勝ちした10回戦。史郎氏は浦谷信彰レフェリー(役員会会長)に対し、亀田興がダウンを奪った際にKO勝ちとしなかった措置や、亀田興に対する再三のバッティングの注意について、「亀田(の試合)だけのルールを作るな。ボクシングを分かっているのか」などと怒鳴った。要望書はこうした行為を「もはや抗議ではなく、どう喝や脅迫と呼んで過言ではない」などと糾弾している。

 また、昨年9月には次男の試合で、観客の騒動に父が乗り込んでいくこともあり、「乱闘騒動に加担しようとしたと誤解される言動があった」とJBCから厳重注意も受けています。

 これをボクシング業界から追放できなくて、何が正しくて何が間違っていると言える社会をつくることができるでしょうか。TBSはどう対応するのでしょうか。

JBC
http://www.jbc.or.jp/index.html

TBS
http://www.tbs.co.jp/

2007.10.11

亀田初の敗北、変わるべきはなにか

 亀田3兄弟は、同年齢のボクサーに比べ、国際的にも強いことは確かでしょう。

 ただ、戦績のはっきりしないボクサーとのたたかいが続き、長男初の世界戦では圧倒的なレベルではないことも示されました。

 その次の試合で決着はつけたものの、弟の強さは疑問視されてきました。

 日本人とたたかわないこと、戦績が著しくあやしかったり、不明だったりする外国人ボクサーとの試合のみで、実力はどうかという声は高まってきました。

 次男の世界挑戦にあたって、過去にゴキブリ呼ばわりしたチャンピオン、しかも15歳も上のチャンピオンにむかって、「内藤」とよびすてにする親兄弟。

 試合前日の調印式での「切腹」強要発言も、世界14位でしかない挑戦者が言うべきことでないし、そこをいさめるべき兄、そして父はさらに挑発をしかける有様で。

 今日の次男の挑戦は、残念ながら大差判定の、しかも最終ラウンドでは反則を注意されても繰り返し、3ポイントも失う、世界戦としては信じがたい光景もみられた無様なものでした。

 当然、18歳にしてはよくがんばったなどの激励もあるでしょう。私もその年齢での努力と今日の敗戦には敬意を表したいと思いますが、「ゴキブリ」に負け、「切腹」と宣言してきた彼・その兄、父は、切腹できないのなら、まずはじめにチャンピオンに対し、最大の敬意を示すべきです。

 過去にも年齢差をこえてチャレンジした若者はたくさんいるでしょう。でも、5歳のときにすでに20歳だった相手にむかって、しかもあこがれの「チャンピオン」という称号を奪おうという人に、それも階級で一番強いとされた人物を32歳で破った人にむかって。

 内藤大助チャンピオンは、子どもをかかえ、夫婦で月収10数万でがんばってきた苦労人です。しかも、世界チャンピオンになってからもジムに月謝もおさめながら。

 片や、努力は認めますが、戦績イマイチの外国人との対戦を重ね、今回のファイトマネーは2億円ともいわれる次男。

 今日のテレビ中継の携帯投票でも、内藤勝利予想は次男勝利の約3倍でした。

 いじめられっ子だったと告白して、それをバネにがんばってきたチャンピオン。それに追い討ちをかけるように、いじめてやるというような発言さえ繰り返してきた次男と兄・父。

 長男が疑惑の判定でバッシングを受けた際、ある大手新聞は、ふだんは敬語をつかう青年だと評しました。その後、長男は態度をそれほど変えず、さらに世界をねらうなか、センスがないと父にしかられつづけてきた次男は、この敗北から何を得ることができるか、そこが今後の鍵だと思います。

 ただ、亀田流をつらぬいてきたなか、常識的な態度になるとテレビ的な魅力がキープできなくなるというジレンマがあります。亀田初の敗北を放送した後に「3年B組金八先生」を放送するテレビ局。いまの時代を逆説的にうつしだします。

 明日のスポーツ新聞はもとより、一般の新聞、そしてそれらをかじって伝える朝のニュースやワイドショーの内容が興味深いです。

 放送を解説した鬼塚さんがジムや放送局とのしがらみがあって亀田寄りになるのは想定内にしても、赤井英和さんのコメントが期待はずれにもほどがあり、残念でした。

2007.10.10

ゴミ袋の中身はハンバーガーだらけ

あまりハンバーガーは食べない。

この数年で10個は食べていないと思う。

ごはんが好きなので。

そんな私が今日、モスバーガーの前を通りかかって、

お店が出したゴミ袋の中身にサプライズ。

200710mos ゴミ袋の中身は、バーガーだらけ。

モスバーガーは注文があってからつくる方式で、

それまでのつくりおき&廃棄システムのハンバーガー業界に革命をもたらしたと思っていた。

その後、大手のマクドナルドも廃棄(ロス)が課題となり、注文があってからの調理に変化した。

そのモスバーガーのお店の前でこの光景。

レジ袋や割り箸のムダなどが環境対策のシンボルとして取り上げられる。

消費者の声が大きくなってきたとは言え、私たちは同時に廃棄者なのだ。

そこをスポンサーの関係もおそらくあってテレビや新聞は意図的に避けているように思う。

今回、何があってこれだけの廃棄が出たのか、大量消費社会で捨てられていくものを、私たちはどれだけみつめようとしているだろうか。

大量のバーガーが入ったゴミ袋が社会をうつしだしている。

食べ物を運ぶものや胃袋に入れるものへの注目が高まるなか、そこに入らなかったものの行方を知ってこそ、賢明な消費者ではないか。

写真のように大量の廃棄が出た理由は、調べてみるつもりでいる。

2007.10.08

「しめる」「もういい」「殴ったろか」って・・・

 9月29日に行なわれた主演映画「クローズド・ノート」の舞台挨拶での不機嫌さを前面に出した立ち振る舞いについて批判が高まり、10月2日に自身のホームページで「諸悪の根源は私」「人として未熟」などと謝罪(全文こちら)した女優・沢尻エリカさん。

 この失態について波紋が広がるなかで、芸能界のご意見番とされる和田アキ子さんの「今度しめる」発言(9月30日)が反響をよび、謝罪を受け、6日のラジオ番組では「もういいよ。謝ったんだから」と収束へと向かったと思われた。

アッコ激怒!沢尻エリカの何が女王だ!(2007/10/1スポーツニッポン)

 歌手の和田アキ子(57)が30日、TBS「アッコにおまかせ!」(日曜前11・45)で、女優の沢尻エリカ(21)に怒りを爆発させた。

 和田が激しい言葉で沢尻批判を繰り広げたのは、スポーツ紙の記事を紹介するコーナー。29日に行われた映画「クローズド・ノート」の舞台あいさつで、沢尻が不機嫌そうな態度を取り、“女王様キャラ”を全開にしていたと伝えられた件。「この人に会ったことないけど、本当に女王様なの?何が女王様なの?威張ってるってこと?そういうことなら、今度しめるから」とバッサリ。

 「クローズド--」のあいさつで、沢尻が3言しか話さず、写真撮影でも腕組みしたままPR用の看板を持とうとしなかったことについても「主演映画で3言はまずいでしょ。おまけに腕組みなんて…」とあきれ顔。また「エリカ様」と異名を取っていることも気に障るようで「私が会った時も“エリカ様、おはようございます”って言わないといけないの」と皮肉たっぷりに不快感をあらわにした。 

 

◇「沢尻はもういいよ」和田アキ子収束宣言(2007/10/6スポーツ報知)

 歌手の和田アキ子(57)が6日、ニッポン放送のレギュラー番組「アッコにいいかげんに1000回」で「沢尻問題」に“終止符”を打った。

 和田は女優・沢尻エリカ(21)が主演映画「クローズド・ノート」の初日舞台あいさつで「別に…」など三言しかしゃべらないなどの横柄な態度を取ったことに「今度シメる」と苦言を呈し、騒動の火付け役的存在になった。

 沢尻はその後、公式ホームページで謝罪コメントを発表し、テレビのインタビューでは号泣。和田はこの日も「お客さんが劇場に足運んでくれてるんだから、『別に…』って言ってるようじゃだめ」とピシャリと話したが、「沢尻はもういいよ、謝ったんだから。シメるって言ったら事務所もこたえたらしいよ」とあっさり締めくくっていた。

 

 これで収束かと思いきや、9月30日の放送では舞台挨拶の不機嫌さを報じたスポーツ新聞の記事をもって批評。実際に映像を観たのは10月7日の「アッコにおまかせ!」の番組中が初めてだそうで。

 

和田アキ子、今度はエリカ様に「殴ったろか!」(2007/10/7オリコン)

 歌手の和田アキ子が10月7日(日)、TBS系『アッコにおまかせ!』で主演映画の舞台挨拶での不機嫌な態度で波紋を呼んだ女優・沢尻エリカに今度は「殴ったろか!」と不快感を示した。

 先週の放送では沢尻に対し「今度シメるから」とコメントし話題を呼んだ和田。この時は新聞記事を読んだだけの発言だったそうだが、今回は舞台挨拶の映像を初めて観て殴ったろか!とピシャリ。和田の発言に共演者たちがどよめくと「危なくない? 今の発言。失礼いたしました。だからもう(記事に)書かないで」とすぐ前言撤回。そんな和田に、安藤弘樹アナウンサーは「シラフでは殴りませんから」とフォロー(?)していた。

 報道記事のみを取り上げて「今度しめる」と言い、本人が「謝罪」を表明して「もういいよ。謝ったんだから」と許しながら、あとになって実際の映像をみて「殴ったろか」って・・・。私自身は7日の放送は見ていませんが、別の報道によれば「殴ったろか。ワタシ流のかわいがりで」と言ったというのが事実のようで。

 「おまかせ!」のスタッフも9月30日の放送前か放送後にVTR見せるとか、できなかったのか。あえて、反響待ちで翌週にひっぱったのか。

 私も、不機嫌な舞台挨拶の動画をみて、不機嫌になった。

 それよりも、このご意見番の立ち振る舞いは、「表に出て表現する人間として、プロとして」どうなのかと・・・。

 もっと不機嫌になった。

2007.10.05

朝日夕刊連載「手をつなげ ガンバロー」

10月1日から朝日新聞夕刊の連載「ニッポン人脈記」でシリーズ「手をつなげ ガンバロー」が始まった。

会社や労働行政の不当さに対し、あきらめずに「手をつなぎ」「がんばった」経過と人の姿がまとめられている。

10月1日、デモで叫ぶ「生きさせろ」
10月2日、派遣をばかにするな
10月3日、会社は異分子を排除する
10月4日、労基署は守ってくれない
10月5日、めっちゃ忙しいねん!

長時間労働、不払い残業、成果主義の横行、

にもかかわらず労働組合の組織率は低下の一途をたどっている。

働くことを問い直す、そんな連帯がいま求められている。

数名が担当することもある連載で、女性記者が1人で担当している今回のシリーズ、興味深く読んでいる。

第1回目のみ全文が掲載されている。

《第1回目全文》

10月1日朝日新聞夕刊「ニッポン人脈記」「手をつなげ ガンバロー」①デモで叫ぶ「生きさせろ」

2007.10.04

10月5日、6日、7日のNHKスペシャル再放送

 この金曜、土曜、日曜と、NHKスペシャルの再放送が興味深いです。

 3つお知らせです。

《NHKスペシャル再放送》

◇2007年10月5日(金) 深夜【土曜午前】1時25分~2時40分 総合 

A級戦犯は何を語ったのか ~東京裁判・尋問調書より~
http://www.nhk.or.jp/special/onair/070813.html
初回放送 2007年8月13日(月)

 東京裁判(極東国際軍事裁判)開廷から60年。戦後体制の見直しが唱えられる中、裁判の意味と戦争責任の問題を問い直す声が強まっている。

 東京裁判で「平和に対する罪」で起訴された28人の被告。このA級戦犯はどのようにして選ばれたのか――。その経緯を物語る2万6300ページに上る尋問調書がアメリカ国立公文書館に眠っている。東条英機、広田弘毅、松井石根、土肥原賢二……日本の中枢にいた政治家、軍人、官僚ら、錚々たる顔ぶれが並ぶ。
 当時、アメリカ、イギリス、ソ連、中国などからなる国際検察局のスタッフは、100名を超える容疑者の中から、尋問、調査によって「被告」を選び出していった。昭和20年12月から、翌年の4月にかけて、巣鴨プリズンの密室で厳しい質問を浴びせられる。その一問一答が克明に記録されていた。戦犯容疑者と検察官の攻防からは、連合国と日本の戦争観、責任論の違いが浮かび上がってくる。
 さらに去年、国立公文書館で法務省が保管してきた戦犯関連の資料4000冊が公開された。文書からは当時、日本側がどのような弁護対策を立てて、裁判に臨もうとしていたのかが明らかになってきた。
 番組では巣鴨プリズンの取調室を再現。記録に忠実な再現ドラマによって密室の攻防を描く。また、当時の関係者を世界各国に取材。A級戦犯選定の過程を明らかにし、戦争責任をめぐる議論の出発点を浮き彫りにしていく。

***

◇2007年10月6日(土) 深夜【日曜午前】1時45分~2時39分 総合 

パール判事は何を問いかけたのか ~東京裁判・知られざる攻防~
http://www.nhk.or.jp/special/onair/070814.html
初回放送 2007年8月14日(火)

 日本の戦争責任を問い、A級戦犯を裁いた極東国際軍事裁判、いわゆる東京裁判。連合国を中心とした11カ国から派遣された判事団の多数意見により、25人が有罪とされ、東条英機元首相をはじめとする7人が死刑となった。そんな中、多数意見よりも長い反対意見を書き、「被告全員無罪」を主張した裁判官が、インドのパール判事である。東京裁判から60年以上たった今も、国内では東京裁判をめぐる議論が続いているが、パール判事が出した「全員無罪」についても、日本の戦争を正当化するものだなど様々な解釈がなされてきた。今回、NHKは、パール判事の故郷であるバングラディシュやインド、さらにヨーロッパ各国を取材、そこでパール判事を知る関係者を直接取材するとともに、パール判事と他の国々の判事とのやりとりを明らかにする資料を発掘した。こうした中から、これまで語られることのなかった、知られざるパール判事の実像やその思想、そして「全員無罪」に至る背景が明らかになった。絶対的な平和主義者、頑固なまでに正義と法を守るパール判事。その真実を明らかにする。

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◇ 2007年10月7日(日) 午後3時15分~4時29分
総合 ※北海道地区は放送時間変更の場合あり

日本国憲法 誕生
http://www.nhk.or.jp/special/onair/070429.html
初回放送 2007年4月29日(日)

 日本国憲法の施行から60年、今、改憲や戦後体制の見直しが唱えられている。
 そもそも日本国憲法は第2次世界大戦後の世界の中でどのようにして誕生したのだろうか。
 これまで、ともすればGHQによる「押しつけ」憲法か否かに関心が集中していた。しかし、近年、憲法の制定過程をGHQとの密室の攻防にとどまらず、時間的にも空間的にもより広い視野からとらえ直そうという研究が進んでいる。
 特に国会の憲法改正案委員小委員会の秘密議事録が公開されると、GHQ草案に様々な修正が施され、「日本化」「土着化」と呼ばれる過程を経ていることが明らかになってきた。生存権や義務教育の無償化などここでの日本人の修正によって盛り込まれた条項は多い。また、当時の極東委員会の議事録から、ソ連や中国が憲法制定過程に注目し、議論を重ねていたことが分かってきた。第9条のいわゆる芦田修正について、極東委員会で日本の再軍備化の可能性が指摘され、新たにシビリアンコントロールの条項が付け加えられることになった。
 番組では最新の資料と証言をもとに、戦後日本の形を決めた憲法誕生の舞台裏を世界史的スケールで描く。

2007.10.03

2年間保育園に置き去り事件、市が立ち入り調査へ

10日前、私の故郷の北九州市の24時間保育園(無認可)で発覚した置き去り事件について書きました。

私自身の複雑な思いもつづりましたが、事実は少し違っていたようです。

【ブログ内関連記事】

姉妹置き去りで2年間保育園に(2007/9/22)

【今回の新たな報道】

保育園の置き去り姉妹、虫歯や足の関節変形も放置(2007/9/29読売オンライン)

2園児置き去り 虫歯や足の治療怠る? 北九州市、立ち入り調査へ(2007/10/2西日本新聞web)

12本の虫歯が放置され、一部の歯がとける、足の変形に手がつけられていないなど、新たな事実からすれば、これは許されません。

施設に入れるよりは、という園長の姿勢でしたが、これらを放置しつづけ、園で生活をさせてきたわけで、他の保育者にも責任はあります。

子どもたちが大切にされる保育、保育行政が求めていきたいとあらためて思いました。

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