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2007.10.11

亀田初の敗北、変わるべきはなにか

 亀田3兄弟は、同年齢のボクサーに比べ、国際的にも強いことは確かでしょう。

 ただ、戦績のはっきりしないボクサーとのたたかいが続き、長男初の世界戦では圧倒的なレベルではないことも示されました。

 その次の試合で決着はつけたものの、弟の強さは疑問視されてきました。

 日本人とたたかわないこと、戦績が著しくあやしかったり、不明だったりする外国人ボクサーとの試合のみで、実力はどうかという声は高まってきました。

 次男の世界挑戦にあたって、過去にゴキブリ呼ばわりしたチャンピオン、しかも15歳も上のチャンピオンにむかって、「内藤」とよびすてにする親兄弟。

 試合前日の調印式での「切腹」強要発言も、世界14位でしかない挑戦者が言うべきことでないし、そこをいさめるべき兄、そして父はさらに挑発をしかける有様で。

 今日の次男の挑戦は、残念ながら大差判定の、しかも最終ラウンドでは反則を注意されても繰り返し、3ポイントも失う、世界戦としては信じがたい光景もみられた無様なものでした。

 当然、18歳にしてはよくがんばったなどの激励もあるでしょう。私もその年齢での努力と今日の敗戦には敬意を表したいと思いますが、「ゴキブリ」に負け、「切腹」と宣言してきた彼・その兄、父は、切腹できないのなら、まずはじめにチャンピオンに対し、最大の敬意を示すべきです。

 過去にも年齢差をこえてチャレンジした若者はたくさんいるでしょう。でも、5歳のときにすでに20歳だった相手にむかって、しかもあこがれの「チャンピオン」という称号を奪おうという人に、それも階級で一番強いとされた人物を32歳で破った人にむかって。

 内藤大助チャンピオンは、子どもをかかえ、夫婦で月収10数万でがんばってきた苦労人です。しかも、世界チャンピオンになってからもジムに月謝もおさめながら。

 片や、努力は認めますが、戦績イマイチの外国人との対戦を重ね、今回のファイトマネーは2億円ともいわれる次男。

 今日のテレビ中継の携帯投票でも、内藤勝利予想は次男勝利の約3倍でした。

 いじめられっ子だったと告白して、それをバネにがんばってきたチャンピオン。それに追い討ちをかけるように、いじめてやるというような発言さえ繰り返してきた次男と兄・父。

 長男が疑惑の判定でバッシングを受けた際、ある大手新聞は、ふだんは敬語をつかう青年だと評しました。その後、長男は態度をそれほど変えず、さらに世界をねらうなか、センスがないと父にしかられつづけてきた次男は、この敗北から何を得ることができるか、そこが今後の鍵だと思います。

 ただ、亀田流をつらぬいてきたなか、常識的な態度になるとテレビ的な魅力がキープできなくなるというジレンマがあります。亀田初の敗北を放送した後に「3年B組金八先生」を放送するテレビ局。いまの時代を逆説的にうつしだします。

 明日のスポーツ新聞はもとより、一般の新聞、そしてそれらをかじって伝える朝のニュースやワイドショーの内容が興味深いです。

 放送を解説した鬼塚さんがジムや放送局とのしがらみがあって亀田寄りになるのは想定内にしても、赤井英和さんのコメントが期待はずれにもほどがあり、残念でした。

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