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2007.10.16

うつ病になりやすい保育・医療・介護と国の未来は

 パワハラによる自殺を労災として認定する初めての司法判断がくだされました。

 勤務先の製薬会社で係長から「存在が目障りだ。お願いだから消えてくれ」「お前は会社を食いものにしている、給料泥棒」「お前は対人恐怖症やろ」などと繰り返し言われ、心身を崩し、首吊り自殺をした会社員。その妻が労災認定を求めていた裁判で東京地裁が示したもの。

 うつ病に追い込まれる30代急増というニュースを目にしますが、この会社員も30代。また、縦社会の中で成果をあげることを求められるビジネスマンだけでなく、最近は教職員の精神疾患の急増も客観的な数字でも明らかになってきています。

 企業のメンタルヘルス対策がビジネス誌でも取り上げられるようになってきたなか、国や自治体の対応も迫られていると思います。

 その「公」のかかわりが深い保育、介護、医療などの分野でも、心の病が現場では大きな陰を落としています。予算の削減、非正規化、労働強化・・・、「公」のかかわりは薄められ、その厳しさは支える人たちへ。また、過度な要求をつきつけてくる利用者・家族、さらにそれらの背景を伝えずにことさらあおるマスコミ・・・。

 責任の重さを背中に抱えつつ、過剰に追い込まれていく。そんな事態となっていないでしょうか。

 アメリカの調査ですが、うつになりやすいのは対人サービス、保育・医療・介護などであるということが明らかになったそうです。

 これらを市場に本格的に転換しようとする日本で、それを支える人と仕事の実情はどれだけ理解されているでしょうか。この現状の調査がされていないなか、社会保障予算の抑制だけが叫ばれ、その流れがすすんでいけば、将来に大きな禍根をのこすことにならないでしょうか。

 人材が逃げ、現場では悲鳴があがり、その穴を埋めようと必死でがんばるけれど、またその支え手がその穴へすいこまれていく。そんな事態になっていないでしょうか。また、その傾向が強まっていないでしょうか。

 抜本的な支援をせずに、穴埋めとして外国人で対応していく流れも出ています。

 外国人を批判するつもりはまったくありませんが、人をたいせつにすることの責任を投げていくことで「自給」さえままならず、「輸入」をすすめていく。「輸入」の本格化は少し先の話とはいえ、人を支える仕事へのかかわりが問われています。 

◇最もうつ病になりやすい職種はパーソナルサービス=米調査(2007/10/15ロイター)

 [ワシントン 14日 ロイター] 米国の働く人を対象にした調査では、チャイルドケアや在宅医療介助などパーソナルサービスに従事する人が、各種職業の中でうつ病にかかる割合が最も高いことが分かった。米薬物乱用・精神衛生管理庁(SAMHSA)が15日発表した。
 過去1年間に大うつ病エピソードを1つでも経験した人の割合は、パーソナルケアやパーソナルサービスに携わる人では10.8%、食品の調製や給仕に携わる人では10.3%となった。
 一方、割合が最も低い職種分野は、建設・エンジニアリングや科学、取り付け・メンテナンス・修理などだった。
 調査報告では「2004年から2006年までのデータを総合すると、18―64歳のフルタイム労働者で過去1年間に大うつ病エピソードを訴えた人の割合は年率平均7%となった」としている。
 SAMHSAは、6万人超のインタビューを盛り込んだ薬物使用に関する全国調査のデータを利用した。 

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