いのちを守る砦で働き方が違法状態
病院の閉鎖、病床の縮小など、医者・看護師の不足が起きている。
超高齢化社会を待たずして、すでに命の守り手・支え手からあがる悲鳴。
閉鎖病院からはその悲鳴も聞こえない。
労働基準監督署が入った病院・診療所の8割で働き方の違法状態が確認されたという。
厚生省と労働省がいっしょになった厚生労働省。
医療機関や福祉施設のこの実態を緊急かつ抜本的に改善しないと、人を支え、いのちを守る砦がさらに崩れ、国のあり方として人を大切にしないことが当たり前の世の中になってしまわないか。
◇労基立ち入りの病院・診療所、8割超で違法行為(2007/11/15読売新聞)
医師の過労死が相次ぐ中、昨年1年間に労働基準監督署が監督に入った病院や診療所のうち8割以上で労働基準法違反などの違法行為が確認されたことが14日、厚生労働省のまとめでわかった。
全業種の違反の割合は平均7割弱で、医療現場の過酷な労働環境が浮き彫りになった。過労死弁護団全国連絡会議が同日、医師の過労死防止や勤務条件改善を厚労省に申し入れた際、明らかにした。
各地の労基署が昨年1~12月、病院や歯科医院に監督のため立ち入るなどしたのは1575件。このうち違反があったのは1283件で、81%を占めた。違反の内容は、労働時間の超過や残業代の不払いなど。
過密勤務の末に自殺した小児科医の夫が労災認定された中原のり子さん(51)も弁護団に同行し、小児科医の労働条件改善を求めた約2万2000人の署名を提出した。
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