「いじめってほんまかっこわるいよなぁ」という女性歌手
いま一番勢いのある女性歌手が、ラジオ番組での問題発言で活動自粛となった。
発言自体は批判されて当然だと思う。そして彼女は責任を負うべき。
ただ、発言自体が本意ではなかったことをきちんとすぐに謝れば、謝る機会があれば、済んだ話だと思う。
発言によって傷ついた人は多いはず。でも、彼女が悪意で言っているかといえばそうではなく、そのあたりをきちんと説明する場、つまり次のラジオ出演でしっかり説明・謝罪すればよかったのに。
まわりがそれを許さなかった。世間も厳しいバッシングを浴びせた。
でも、待ってほしい。
彼女は、子ども時代にいじめられてきたことを明確にしてきたし、いじめはやめようというメッセージも発してきた。
「いじめってほんまかっこわるいよなぁ。そんなことする暇あったらやることあるやろって。私も人から言われたことやねんけどさ、人を幸せにできひん人間は、自分もしあわせになられへんのやて。そやなと思った。私がいままでがんばってこれたのは、私がそこに気がつけたからやと思う。全部自分にかえってくるねん。ぜったいいじめはあかんと思う。
倖田來未の「ストップ!いじめ」:政府広報オンライン
http://www.gov-online.go.jp/pr/media/cm/stopijime_koda.html
彼女自身がいま上記メッセージをかみしめていることだと思う。
そのような活動をやっていたら何でも許されるかといえばそうではない。でも、上記のメッセージが彼女の真意で、ラジオでの発言はそうではないはず。
ラジオ番組での間違った発言を、ラジオ番組でしっかり謝罪して仕切りなおす。そうでなく、活動がいっさい止められて、一定の期間をおいて、国民に対してメディアを通じて徹底して謝罪をするところまでいかないといけないものなのか。
たくさんの人を傷つける発言を繰り返し、謝罪もしない政治家たちはごろごろいるのに。
ほんとにマナーのない人間や失礼を繰り返す人間だけでなく、マイナスの要素に便乗して、まつりあげるような風潮はこわい。
« 3月8日、NHK「ワーキングプア」 制作者といっしょに番組を観る会 | トップページ | 歌手やボクサーが育った児童養護施設で「家に帰れ」と職員が »
「社会」カテゴリの記事
- 「たつ年」あけましておめでとうございます(2024.01.01)
- ハラスメント防止にむけて 講義を踏まえて認定試験を受けました(2022.12.24)
- 赤、青、黄、緑、桃、ジェンダーという壁を振り返ってみる(2022.06.04)
- 11人の教師が関与し53件のパワハラが認定された北海道立高等看護学院の闇を追ったテレメンタリー「やっぱり、看護師になりたかった...」(2022.05.22)
- 就職したばかりだけど、職場がおかしいので退職したいという人へ(2022.04.16)
« 3月8日、NHK「ワーキングプア」 制作者といっしょに番組を観る会 | トップページ | 歌手やボクサーが育った児童養護施設で「家に帰れ」と職員が »
コメント