首相が偽装 「長寿医療制度」?!
名前を変えればいいのかよ。
ガソリン価格の動向、醤油などの値上げラッシュに揺れるエイプリルフール。
福田首相は、そう、この日・4月1日になって始まった後期高齢者医療制度の名前を変えようと言い出した。
中身は何も変えない、しかも、その内容は、75歳以上に厳しい負担を強いる保険制度に強制加入させるもの。
その制度の名称を、施行日になって、閣僚懇談会で、「周知不足。ネーミングもよくない」と指摘し、通称を「長寿医療制度」とするよう舛添要一厚生労働相に指示したという。(毎日新聞報道)
確かに、新聞の投書欄をみても、今年に入って「後期高齢者」との名称への批判が相次いでいる。
しかし、その大半は、名称が制度を象徴していて、負担増を余儀なくするしくみに怒っているわけで、名称のみを変えてほしい(という意見もあろうが)というとらえ方では、急な通知と負担に驚いている高齢者の批判をまぬがれない。
当初は負担の大きさに気づかない人も、凍結期間が過ぎれば、さらに怒りが広がるはず。
名前だけを変えて、中身を変えない。
しかも、急な名称変更なので、パンフなどの差し替えはできないという。
この急な名称変更は、明らかな、わかりやすい、「偽装」としかいいようがない。
国民的な批判をみんなで。
厚生労働省、総務省の官僚の一部は、突然の指示に「エイプリルフール」ネタを疑ったのではないか。
この通称名の変更に、批判もなしにあっさり応じるテレビニュースなどをみると、ジャーナリズムってなんだと、この国のゆがみの責任をメディアにも感じる。
◇<長寿医療制度>首相が名称の変更指示 高齢者から批判も(4月1日18時35分配信 毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080401-00000082-mai-pol
◇75歳以上の後期高齢者医療制度、年7万2千円の保険料(3月31日20時51分配信 読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080331-00000061-yom-soci
◇「後期高齢者医療制度は撤回を!」ビラ(全日本民医連) 2008年3月発行
http://www.min-iren.gr.jp/inochi-jinken/syomei/pdf/080317.pdf
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